2025/02/09 のログ
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ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 富裕地区にあるとある変わり者の貴族のアトリエ。
そこでその日は一風変わった夜会が開催されている。
新たな才能、新芽との出会いなどという謳い文句のその場は、貴族を始めとするパトロンとのつながりを求める様々な者が招かれていて。
参加する貴族らも、一癖あると噂されるようなものが多い。

芸術狂いの貴族に、音楽に傾倒していることが知れる大店の商家、特出した才能求める冒険者ギルドの長、高級娼館の経営者。

まだ無名ながらに才の片鱗見せる画家。平民の間で噂に上る大道芸人。演奏は好いのに良縁に恵まれない音楽家。実力はあるのにトラブル耐えない冒険者。癖があり、元いた娼館では扱えないと追い出された娼婦。

変わり者貴族は自分自身がパトロンとなれれば一番だけれど、才あるものにはもっと良い相手と縁があるべきだと言っては、時折このような場を構える。

勿論、その縁は繋がる先を決められているわけでもないから、それぞれ奇縁と言えるような組み合わせもよくあるようで。
それを見るのもまた、楽しいのだとか。

魔導師風の貴族は、そういう奇縁を求められて招かれた類だろうかとも想像しながらに参加していた。

己の取り込んだ、魔の力が招くような縁なら。あるいは純粋に己の興を引く縁なら、金に糸目をつけることもない。
そういう意味では、かの貴族はそういう者を呼んでいるのかもしれないとも思いながらに、己との縁が繋がるものがいるかどうかと、アトリエを当て所なく歩いて。