2024/08/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にイズミさんが現れました。
イズミ > 王都の富裕地区

それはこの国の富の象徴であり
きっと全国民の上位1%以下が住むような世界なんでしょう
それは平民にとって、ある意味でスラムよりも恐ろしく、得体のしれない地区かもしれない

王族や貴族や大富豪や上級騎士
着るものも食べるものも何から何まで別世界に違いない

そんな地区に、それとしりつつ足を踏み入れた中流家庭の町娘の姿がありました


「…なんか空気が違う。ズルくない?」


別に空気が澄んでいて美味しい!って言う程ではないけど
明らかに何か手入れが行き届いてる感じがする
計画的に配置されてる木々の所為だろうか

いえ、貴族様の下水の処理とか、どうなってるかは知らないんだけど

イズミ > 身の上のさわりをすこーしだけお話すると
この春に父は冒険者の女と、母は冒険者の男と、手と手を取り合って同時に蒸発し、財産と共に残された家での一人暮らしを始めていたド平民の町娘(15)は、その日から自分探しに目覚める事になりました

平々凡々な自分の人生の殻を破り、自分の可能性を広げるために行動範囲を拡大させて見識を深め
その先に「皆に持てはやされる象徴的な存在」「不特定多数にとっての特別な存在」つまりアイドル的存在になりたい!という夢を掲げて生きることを決めたのです

家柄も容姿も才能もないもないケド
特別な存在になりたい、そんな想いは誰にも止められない!

そんなこんなで富裕地区を社会科見学しにきたのです
人に見つかるとなんか野良猫扱いされて追い払われそうなイメージがあり、昼間に来る勇気はないので、夜中にこっそりと…


「高い壁…立派な門…」


一つの豪邸をひょいっと覗く