2024/04/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/カフェ」にマーガレットさんが現れました。
■マーガレット > 学院も休みの安息日。
富裕地区の中にあるお洒落なカフェの一階の一席に、上品な装いの令嬢が腰をかけていた。
ピンクブロンドのロングヘアをハーフアップにまとめ、宝飾品である花の形をした髪留めをつけている。
首にもまた小さなペンダントトップのついたネックレス。
スクエアに広がるレース襟の半袖のワンピースに、白い花柄のシースルーショートストール。
形の良いデコルテラインから、豊かに膨らんだ胸元と、細い腰をきゅっと絞ったサッシュベルトが、少女のスタイルの良さを示している。
脹脛までやんわりと覆う丈のスカートの下からは、白いストッキングと、ヒールの高いショートブーティが淑やかに組まれて、ぴんと伸びた背筋が美しい所作を表している。
テーブルの上には、季節のフルーツタルトとそれに合う紅茶。
一口、二口と口に運んで、頬を緩めては幸せそうに息を吐く。
富裕地区にあるカフェだからこそ場の空気を乱すような粗野な客はおらず、いるのは少女と似たような身分の令嬢やら令息やら。
席もシンメトリーに美しく離されていて、他人の囀りが露骨に聞こえてくることもない。
居心地のいい空間。
すりガラスの窓から差し込む陽光も温かく、蓄音機から流れるクラシックの音楽もうるさくはない。
音もたてずソーサーを手に取り、カップを持ち上げて紅茶を飲む。
シュガーの甘味は控えめに、紅茶の香りが口に広がって、ほう、と息を吐いた。
「はぁ……、癒されますわぁ……」
二人用のテーブルの席に座っているのは一人ではあるが、その傍ら、背後には護衛である巨躯の大男もいる。
気配を最大限まで消して、息まで止めているのでは?はく製人形なの?と思えるほど、ぴくりとも動かないが。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/カフェ」に枢樹雨さんが現れました。
■枢樹雨 > 広い道幅に整えられた歩道。貧民地区のように閑散としているわけでもなく、平民地区中心地のようにごった返している訳でもない。
そんな、富裕地区の通り。
カフェの入口に不意に現れた、異国の衣装を身に纏う者の存在。それに気が付く者は誰もいなかった。
白い手がドアを開けば、控えめな音が新たな客の存在を店員へと伝えるか。
からり、桐の下駄を鳴らし、ドアをくぐる妖怪。頭の鬼角を隠す白絹をふわりと揺らし、店内を見渡した。
――と、己を迎える店員の存在に、長い前髪の下の双眸をひとつ、ふたつ、瞬かせる。
質の良い青磁色の生地に、裾から袖、左肩まで舞唐花の染めが入った異国の衣装。
それを品良く、きっちりと身に纏う妖怪は、富裕地区で働く者に受け入れられた様子。
けれど妖怪は不思議そうに、首を傾いで。
「此処は…、なんのお店?」
涼やかなその声は、静かな店内にまで届くか。
答えを待つでもなく改めて店内に目線を移した妖怪は、異質さを醸し出す大柄な男の存在に目を留める。
次いでその傍ら。華やかな桃色の髪、その人の前に置かれた見知らぬ食べ物へ。
■マーガレット > 「……?」
コト、とソーサーを置いて、フォークを手に取りなおす。
ふと視線を感じたか、あるいは異質な気配を肌で感じたか。
涼やかな声がかすかに聞こえた気がして振り向けば、そこには異国情緒にあふれる珍しい風体の人物がいた。
白絹のヴェールを頭からかぶり、長い濡れ羽色の髪を揺らして、その長い前髪の下に覗く瞳がこちらを見ていると、少女は気づいた。
まあ、珍しい。
少女の好奇心を刺激するような人物を見て、興味が湧く。軽く手を上げれば、壁際に立っていた男が音もなく動き出した。
人形めいて無表情、無感情な厳めしい男は店員に近づけば、一言二言。要するに「お嬢様の連れである」みたいなことを言って、ドアをくぐってきたばかりの貴女を少女との相席へと招くだろう。
「さあ、お掛けになって?」
店員が貴女を席まで誘導し、椅子を引いて掛けさせる。
メニューが決まり次第戻ってくるだろう。少女の背後にまた男は静かに立ち、気配を消し息を顰める。
さて、そうして短い時間で座席にかけてくれたのであれば、おっとりと柔和な雰囲気を持つ少女は柔らかく微笑んで、テーブルの端にかけられているメニュー表を指した。
「急にお呼びたてしてごめんなさいね。
わたくし、貴女のような方を見るのは初めてで、興味が湧いてしまったの。
美しい貴女、宜しければご一緒してくださいな」
貴女に興味があるのだと素直に打ち明ける。そうして反応を伺いながら、忌避される様子がないのであれば、「わたくし、マーガレットと申しますわ」と自身の名を名乗るだろう。
■枢樹雨 > 宝石の様な果物。その土台となる小麦色のタルト生地。そして断面から覗くカスタードクリーム。
どれもこれも妖怪の知らぬもの。
店員の言葉が右から左へと通り過ぎていく程に注視していれば、圧倒的な質量でありながら存在感を潜める気配にふと視線が逸れる。
其処には、いつの間にか己の傍へと移動していた巨躯の男。
驚いている間に注文と席を進められならば、「あれがほしい」と貴方のテーブルにある季節のフルーツタルトを指で示しただろう。
そうしてカラリ、再び下駄を鳴らすと、貴方の前に立ってコバルトグリーンの双眸を見下ろす。
男が椅子を引けば、その椅子と男とを交互に見た後、裾が乱れぬ様にと自然な所作で腿裏を撫でるようにして腰を落ち着け。
再び貴方の双眸を、貴方自身を、じぃ…と見つめる。仄暗い灰簾石にて。
「私は、枢(くるる)。マーガレット…、ごちそう、してくれる?」
興味が湧いたと。ご一緒してくれるかと。柔和な雰囲気と声音で誘ってくれる貴方。
それに対し、数秒の間の後、妖怪はこてんと首を傾げ問いかける。
無遠慮でいて、無邪気に。淡々と抑揚なくも、幼子のように。
■マーガレット > 長い前髪に隠れた宝石のような瞳をじっと見つめる。
サファイアより深く、しかしアメジストのような赤みが混ざることのない、仄暗くも深みのあるタンザナイト双眸は、生まれながらにして宝飾品に見慣れている貴族の娘である少女をしても、ずっと見ていたくなる美しい色合いだった。
それが無垢に、感情もなく見つめ返してくる。シャープな顔立ちに、色白の肌と相まって、総じて美しいと言える。
身なりはそれなりに良いが、言動は貴族や裕福な家系で育ったものではない。
それどころか、外見的な年齢に見合ってすらいないとも思えて、少女は首を傾げた。
(心が壊されちゃったのかしら?
というよりは、むしろもともとそういう性質なのかもしれませんわね。
だとすれば、やっぱり"ヒト"ではないのかしら)
「くるる。お名前も珍しいのね。帝国風、とも言い難いけれども……。
それでは、ルル、とお呼びしてもいいかしら?
許してくださるなら、なんでもおごって差し上げてよ」
貴女の言葉、反応をまじまじと見つめながら、先ほど貴女が見ていたフルーツタルトを。
飲み物も、特に希望がなければ同じものを、戻ってきた店員に注文するだろう。背後の男が。
注文した品が届くまでの間、少女はじっと貴女を見つめながら、上品に微笑んでいる。
「こういうお店は、初めてなのかしら?」
まずは当り障りのない質問。
質問に質問を重ね、反応を伺い、謎と妖し気で神秘的な雰囲気をまとう貴女を、一つ一つ知り、丸裸にしてしまいたいという欲が、少女の瞳に浮かんでいる。
■枢樹雨 > 戸惑うでも困惑するでもなく、互いに真っ直ぐ見つ合う時間。
椅子に腰掛ければ視線の高さはさして変わることなく、遮るものと言えば己の前髪くらいか。
隙間から覗ける顔立ちは若く、生活の苦労を感じさせないすべらかな肌質と、艶やかな髪質。
人の子を見た時間だけは長い妖怪は、良い暮らしをしているのだろうかと、ぼんやり思考し。
「帝国…。シェンヤンという国のことか?その名は知っているけれど、私はその国の土を踏んだことはないよ。
私は、…どこかの島国から、最近この国へやってきたんだ。」
帝国。先日初めて存在を知った、その国。興味を向ける存在の話に口を開けば、初めての愛称に瞬きをひとつふたつ。
「初めて呼ばれる」と漏らしながらもそこに拒絶の意はない。こくりと頷き、それを了承としよう。
ルルと呼ばれて困ることもなければ、貴方は快くおごってくれると言うのだから。
「ありがとう。…私は、ゴルドを持っていないから。
此処は、どういったお店?なんとなく興味を惹かれて入ってみたけれど、…これはなんだい?」
小さく頭を下げれば、頬を滑る濡羽色の髪。
白い指先でそれを耳にかけると、初めてかとの問いに頷きを。そして己が気になることを問い返そう。
「これ」と言って指差したのは、皿の上にあるフルーツタルト。
柔和な微笑みの向こう。欲の滲む緑に気が付くこともなく。
■マーガレット > 「あら、そうなのね。島国と言えば、南のオリアーブ島あたりかしら。
確かあそこもオリエンタル風な文化であったけれど…そこも違うとすれば、東のほう?
広大な九頭竜山脈のさらに東にも、確か小さいけれど、島国があると聞いたことがあるわ」
もう十年近くも昔に大規模な戦争が起きた南のオリアーブ島。ティルヒア動乱の地として有名な場所だが、そこも貴女が纏うような独特な衣装の文化はなかったはず。
マグメール王国はもちろん、諸外国の歴史や風土、文化について学院で学ぶ機会も多く、持ち合わせる知識を掛け合わせながら出自の目途を立てていく。
そんな中で、ルル、という相性を快く了承してくれた貴女に、少女は(ゴルドを持っていないの…??)と驚いた表情をしたものの、すぐにおっとりと微笑んで会話を重ねていく。
「ここはカフェに分類されるお店よ。
カフェというのは……そうね、語源は、珈琲を提供するお店なのだけれど。
珈琲だけではなく他の飲食物の品も豊富で、おしゃべりをしたり休憩をしたり、様々ね。
これはタルトケーキ。これも初めて見るのかしら?」
デート目的で来る人もいるのだけど、と店内を軽く視線だけで巡れば、老若問わずに男女がお茶をして会話している姿もある。
他にも友人同士で来ている若い娘たちの姿もあれば、一人でお茶をする貴婦人の姿も。
要するに来店の用途は人それぞれなのだと伝わるだろうか。
タルトについてどう説明しようかと思っていた矢先に、トレーを持った店員がやってきて、丁寧にフルーツタルトが一切れ乗った皿と、カップとソーサーを貴女の前に置く。
その場で程よく蒸らしたティーポットから紅茶を注ぎ、ポットを邪魔にならない位置へと置いてから、品良く席を離れていった。
「……百聞は一見に如かずと申しますわね。召し上がってみて?」
口であれこれ説明するより、食べたほうがわかりやすいだろうと、フォークを手に持って一口、自分の分を口へ運ぶ所作を。
これを見て、真似るように促した。
■枢樹雨 > すらすらと、貴方の穏やかな声が妖怪の知らぬ知識を語る。
耳を傾けるに十分な、興味惹かれるその内容。
スッと伸びた背が、少し貴方の方へと倒れるのはその興味の現われで。
「…君は、この国の者ではないのかい?色々な国を旅して、そういった知識を蓄えた?」
この都の学び舎の存在。妖怪はそれを知らず、貴方の知識の出所に首を傾ぐ。
こんなにも華奢で上流階級の香りがする貴方が各国を旅する。
違和感を覚えながらも、傍らの男が抱えて移動するのならばなくもないだろうかなんて、
至って真面目に想像を巡らせるも、目の前に興味の的が置かれるなら意識も視線を自ずと其方へ。
「かふぇ…、こーひー…。会話に、休憩となると…、茶屋みたいなものだろうか。
…そしてこれは、たるとけーき。」
己の知識の中で当て嵌まるものを探しながらも、前髪の奥の双眸はタルトケーキに釘付け。
ふわり、鼻先を掠める紅茶の香りに目線を持ち上げたところで貴方が食べるようにと勧めてくれるのなら、
貴方の所作と、タルトケーキを。貴方の所作と、置かれたカトラリーを。交互に見遣る。
そうして少し倒れた上肢の位置を元に戻し、フォークを左手に持つ。
貴方がそうしたように、控えめな量をフォークの先で切り取り、土台となったタルトの感触の驚きながらも、口へと運んで。
「………甘い。…美味しい。」
驚きに丸くなる双眸。まったく予想しなかった味は舌に広がり、すぐさま二口目を薄い唇の奥へと運び。
「マーガレット、これは美味しいね。…甘くて、さくさくして、とろりともしている。不思議だ。」
■マーガレット > 「ふふ、いいえ。わたくしは正真正銘、この国で生まれ育った者よ。
ただ、そうね。貴族だからかしら。
幼い頃から、そうした知識を蓄えるに十分なゴルドを持った家に生まれたの。
今は学院に通っているわ。ご存じ? ほら、ここからでも見えるわ。
あの時計塔があるのが、コクマー・ラジエル学院よ」
窓の外、ちょうど貴女の位置からでも見える高い時計塔が目印の大きな施設。
あれは学び舎であり、学徒たちに知識を授ける場所。そこには高い書架と、無数にも思える本がある図書館がある。
もちろん町の中にもそういった類のものはあるだろうが、蔵書率はおそらく王城の書庫に次ぐのではないかと思っている。
そうした場所に知識は集積されているのだと説明したら、またタルトケーキを一口。
口元に手を当てて咀嚼しつつ、同じように所作を見て、真似て、口元へ運ぶ様をじぃ、と見つめる。
左利き。あるいは両利き?向かい合っているから、まるで鏡のようにそうしているのだとすれば、その肉体は幼い頃から積み重ねてきた習慣というものがないのかも。と予想を立てて。
「でしょう、ルル?
フルーツの甘酸っぱさに、カスタードクリームと生クリームの配合は絶妙だわ。
タルトは、この土台生地のサクサク感が大事だと思うの。
甘くて美味しいものを食べると、幸せな気持ちになるのよ」
甘いものは正義。食べ過ぎると夕飯が入らなくて怒られてしまうけれど、このタルトケーキ一つでも十分なくらい。
美味しそうに二口目を咀嚼する姿に、もっといろんな美味しいものを餌付けしたくなるわねぇ、と貴女を微笑ましく見据える瞳は、幼い子供、というよりは、愛玩動物でも見ているかのよう。
■枢樹雨 > 「貴族。そうか。やはり君は位の高い家の者なのだね。
祭りの最中や、酒場で見た者達とは所作が違うわけだ。」
貴族。その単語は忍び込んだ図書館で見つけていた。
なるほどと、頷きをひとつ。そして貴方の所作を示すように、緩く右手で貴方の手元を指す。
そこで話題に上がる学園の存在。時計塔と示された方向へ視線をやれば、確かに窓の向こう、背の高い建造物があり。
「学院。…あれは学び舎だったのか。城もだけれど、あの建物もよく目立つ。だから気になっていたんだ。
…君の知り合いと言えば、中にいれてもらえる?」
都の誰もに時を示す高く大きな時計。それを冠する建物が学びの聖地と聞けば、好奇は増すばかり。
視線を貴方へと戻すなら、コバルトグリーンを覗き込む様、少し頭を傾ける。
自然と前髪が流れ、覗く青の双眸。ちゃっかりと、学院への足掛かりを得ようと問いを投げ掛け。
「タルト。このサクサクがタルトと言うのか。これは一等美味しいね。
いやでも、瑞々しい果実も捨てがたい。…それに、かすたーどくりーむと、生くりーむ?
これは殊更不思議な食べ物だ。どちらも滑らかな舌触りだが、軽いのと濃厚なのとで、まったく違う。」
行儀悪くも、果物とタルト生地に挟まった二種のクリームだけをフォークの先ですくい、まじまじと見つめる妖怪。
赤い舌を覗かせ、その先でちろりと舐めては、口内でゆっくりと味わう。
再確認と、今度はフォークに乗る全部を口内に収め、味わって後に飲み込むと、「これがしあわせ…」と不思議そうに胸元を撫でた。
「マーガレット、此方は何だろう。とても良い香りがするけれど…」
次いで興味を示すのは、ゆらりと湯気を上げる紅茶。
琥珀色のそれを覗き込み、スンと鼻を鳴らせば鼻腔を擽る香りに双眸を細め。
■マーガレット > 祭り――つい最近あったという春の催しか何かだろうか。
所作が違う、と聞けばどうやら平民地区を中心に活動しているのだと察しがつく。
今日ここへ来たのも見識を広げる為か、ある意味好奇心に満ちた活動をしているようだと予想を立てながら、学院を眺め、納得と興味を示す表情や言葉に、ふふ、と小さく笑う。
中へ入りたい気持ちもわからなくはない。手続きもさほど複雑ではないし、色合いの綺麗な貨幣でも用意すれば、入館証とて手に入るだろう。
「手続きは必要になりますけど、難しくはありませんわね。
ただ――――それには当然、代価が必要だわ」
タルトや紅茶を奢るのは、少女が貴女という存在に興味が湧いたから。貴女を知るための代価だ。
けれど、学院の中に入れるとなれば、それは貴女の欲求であり、要望。
それをタダで叶えてあげるほどのお人好しではない。にこりと微笑みながら、首を傾げる貴女の頭から顔、首筋から上半身まで、眺めるように視線を這わせる。
その内側はどうなっているのか。その肌の感触は。肉付きは。感度は。性感帯も、ヒトと同じなのか。
もとより性の対象も女性に向いている少女にとって、彼女の体はゴルドの山より魅力的。
ゴルドを持っていない彼女が、学院への好奇心や興味をあきらめるか、それとも別のものを差し出すかは、反応も見ものである。
タルトのクリームを舐める赤い舌先さえ、妙に艶があって可愛らしい。
くすくすと微笑みながら、今度は紅茶に興味を示した貴女に、テーブルの上の小さなミルクポットと、シュガーポットを指さす。
「それは紅茶。ニルギリという茶葉よ。初めて飲むにはちょうどいいのではないかしら?
クセも少ないし、苦みも穏やかで甘い香りも、フルーツタルトには合うわ。
こちらはシュガー、こちらはミルクよ。いろいろ試してみてはどうかしら」
紅茶について説明しながら、実際に飲んでみた方がはやいわ、と勧めよう。
ダージリンやアッサムと言った有名どころのスタンダードな茶葉と違って、さっぱりとさわやかな風味と落ち着いた味わいがある。
ストレートでも十分美味しいはずだが、ミルクティーにしても問題ない。
少女はシュガーを少しだけ入れて味わっているが、タルトのクリームの甘味ともよく合うので、飲みやすい方だろう。
■枢樹雨 > 所作が違う。そういう妖怪もまた、フォークをもつ手、指先、長い袖に自然と添えられる片手、伸びた背筋と揃えられた両の脚など、上流階級に準ずるような品のある身体の遣い方をしている。
貴方を真似ればまたひとつそれに磨きがかかるか。
反面、平民地区や貧民地区で身につけたものを見せれば、一気にその品も失われるのだけれど。
「代価。―――なるほど。それは、当然のことだね。…人の子が欲するのは、さてなんだろう。
ゴルドは、持っていないと言ったけれど、…私の服は珍しいそうだから、買い手があるならば幾ばくかの対価になるか。」
己の好奇心を満たす手助けを、無償で行ってくれる気はないらしい。
けれどそれは人の子の世界では当たり前のことと、妖怪は知っていた。
むしろ対価らしい対価を支払ってこなかった妖怪は、貴方の損得勘定に、持たざる者が求めるものに、興味を示す。
貴方が己を見つめるように、妖怪もまたじぃ…と、貴方を見つめる。
柔い乳房を押さえるよう、きっちりと着付けられた着物の胸元。そっと己の手を置いて言葉紡ぐと、一度フォークを置き、
紅茶と教えてもらったカップを手元へと引き寄せ。
「君は、何を欲しているのだろう。どうせなら、君の最たる欲を教えてほしい。
私は今、この身で得られるすべてが欲しい。その一端を手助けしてくれると言うのなら、対価は同等であるべきだろう?」
高価なもの、珍しいもの。貴方の欲がそこに向いていない場合は、さてどこへと向くのだろう。
淡々と、抑揚のない声音は変わりないのに、言葉へ注がれる熱量への差異は貴方に伝わるか。
そうして一度、喉を潤す為に紅茶をひとくち。
何も混ぜることなく舌に乗り、喉へと落ちたいったそれに妖怪は沈黙を数秒。少し首を傾げ、またひとくち。
小さく息つくと、温かな紅茶にその息もまた少し温もりを持って。
「何とも言えない、不思議な味だ。香りから想像したものと違って、存外淡白というか…、
しかしたるとけーきのように甘い食べ物には確かによく合う。」
■マーガレット > 富裕地区のカフェでお茶をするにあたり、なんの問題もないような美しい所作。
ますます貴女という存在の謎が深まって、同時に知的好奇心が刺激されてしまう。
代価を要求しても当然と納得の様子に眼差しを細めて、衣類を代価に、とこぼす様子にはくすくすと口元を抑えて笑う。
「確かにその服装も興味はあるけれど、誰も貴女ほど着こなせそうにないわね。
それに、それを売ってしまったら丸裸になってしまうのではなくて?」
それはそれで、見たいけれど。
腰を留める帯をくるくる~と回して脱がせる、なんてことが確か九頭竜の水浴び場では作法だとかなんとか。偏った知識である。
何を欲するか――――直接そう訪ねてくれるのであれば、手っ取り早い。
リップを塗り艶めく口元が弧を描く。どこからどう見ても人の子である少女が垣間見せる、捕食者めいた嗜虐の笑み。
似たようなものを、もしかしたら貴女は見たことがあるかもしれないけど。
「貴女が得られるものすべて。ふふ、それはまた、強欲ね。
その一端となれば、そうねぇ……わたくし、これでも欲しいと思うものはたいてい手に入ってしまうのだけれど。
やっぱり、"時間"、かしら。こればかりは、どんなものにも代えがたい貴重なものだわ」
にこりと微笑みながら、フォークを置き、紅茶を一口。
軽く手を上げれば、形のいい万年筆と、優美なグリーティングカードを男が用意する。
そこに王都にあるパルテノス伯爵家のタウンハウスの所在地と、指定された日時、自身のサインを一筆入れて、貴女へと差し出した。
「貴女がわたくしに差し出す代価は、時間よ。ルル。
わたくしが貴女を知るために必要な分、貴女の時間を貰うわ。
ええ、ええ、そうしてわたくしが満足したら――――お望みの物を、貴女に差し上げると約束するわ」
指定された日時にここへきてちょうだい、と。
その前後には、何も予定を入れないで、と。
いくつかの条件を提示しながらも、それがどれぐらいの時間を要するかは、貴女次第。
もし都合がつかないならそれはそれ。チャンスは二度目はない。
紅茶を飲む貴女にそう説明をしながら、紅茶の味の感想を告げる様子に「でしょう」と微笑んで同意する。
他にもいろんな種類の紅茶や、珈琲も勿論置いてあるが、それはまたいつかの楽しみになるだろうか。
■枢樹雨 > 「幸い、これはいくらでも生み出すことが出来るから。
君に似合うのは、もう少し華やかな色合いのものだろうか。」
機会があれば私が着付けるよと、そう告げた言葉に嘘はない。
己が離れた瞬間に着物が消えてなくなってしまうことを妖怪は知らないから。
即ち、詐欺に近い対価としかなりえない異国の衣装。
それを望まれなかったのは幸いか。
しかし、好奇で持って見つめた柔和なコバルトグリーンに別の色が浮かぶならば、小さく短く息を吸う。
虚を突かれ、喉を押さえられたような一瞬の感覚。
柔和な気配とは対極までいかずともかけ離れて見える笑みは、己を喰らおうとする者のそれ。
驚きの後にやってくるのは、更なる好奇心。華奢な女子が己の何を奪うのかと。
「時間。私を知る為の、時間?………わかった。貴方の知らない私を、貴方にあげよう。
そして私の知らないすべてを、私におくれ。」
妖怪にとっては永遠にも近い"時間"。それを求めるのは人の子が故か。
差し出されたカードを受け取り、書かれた文字と貴方の顔とを交互に見遣ると、妖怪はひとつ、頷きを。
貴方に差し出す時間は、貴方から貰う時間。それでも貴方が良いのだから、妖怪もまた良いのだと。
薄い唇の端を、少しだけ持ち上げる。
そうしてカードを帯の間に差し込めば、またひとくち紅茶を頂こう。
小さなひと口でタルトケーキを食べ終えるのはまだもう少し先か。
紅茶の種類の豊富さ、ケーキの多様さ、珈琲もまた飲み物であるということ。
聞けば殊更興味を示しご馳走を強請る場面もあっただろう。
それでも今日はこれだけと言われれば、殊勝に引き下がる分別は妖怪にもあった様子で。
■マーガレット > (いくらでも??!)
思わず淑女の顔がはがれそうになった。危なかった。
まあ…と口元を抑える程度に収まって「それは、楽しみにしていますわ」と微笑んで頷く。
下手をしたら気つけて貰った物を着て街に出て、貴女と別れた瞬間に消えて丸裸になるのはこの少女の方、ということもあり得たかもしれない。否、あり得るかもしれない。それはまだ二人ともに知らない未来である。
こちらの出した代価の要求に、好奇の様子を隠さず乗ってくる貴女に、少女は満足げに微笑む。
言質は得た。果たしてこの少女に喰らいきれるかどうかはさておき、たのしいたのしい時間は確約されたのだ。
上機嫌に微笑むその頬が興奮で赤らむのも仕方のないこと。
「嬉しいわ、ルル。わたくし、その日をとても楽しみにしているわね。
――――貴女の知らないことも含めて、じっくりと、お話しましょう?」
白絹のヴェールのように未だ明かしきれないだろう謎を多く持っている目の前の貴女との時間を楽しみにしながら、その手段も、方法も、何一つ説明はしない。当日のお楽しみだ。
それから話題はまた転じ、会話を重ねて、言葉を交え、ゆっくりとした午後のひと時を過ごす。
興味を示した彼女に奢ることはやぶさかではないが、欲しがるものすべては食べきれないでしょう、と。
「屋敷を訪ねた時に、またご馳走してさしあげるわ」
と、そう伝えて。
ささやかな茶会も終え一緒に店を出た後は、別れしなに店内販売している持ち帰りもできるプディングと洋菓子くらいは、お土産に渡したかもしれない。
「また会いましょうね、ルル」と手を振り、少女は男を引き連れて立ち去っていっただろう――――。
■枢樹雨 > 妖怪には当然のことも、人の子にはとんでもない事…なんてことはざらにある。
けれどそれを知りつつも身に沁みていない妖怪は、貴方が押し隠した驚きにも幸い気が付きはしない。
楽しみにしていると、答える貴方に頷き、似合う色柄はどんなものかと素直に思案に至るだけ。
「ん、私も楽しみにしているよ、マーガレット。
うっかり道に迷わないようにだけ、気を付けておくね。」
この国へやってきて、そろそろひと月になる妖怪。
それでも上空を浮いてばかりなのだから、道には疎く、所在地の解読にも不安が残る。
けれど淡々とした口調にその不安はさして滲まず、さらりと気を付けるだなんて語っては、初めての洋菓子を大事に味わおう。
説明の必要はない。だってそこにもまた未知が存在する。
今楽しむのは新たな食。そして次は、別の興味に手を伸ばすのだ。
「君の住まいでも食べる事ができるのか。それは良いね。殊更次が楽しみになってきた。」
洋菓子や紅茶が店だけで提供されるものではないと知れば、前髪の下の仄暗い双眸が僅かに輝くか。
タルトケーキの最後のひと口を物惜し気に口の中へと収めたが、次への期待に切り替われば素直に席も立てる。
そうして共に通りへと出ると、渡されたお土産にじぃ…と視線をおくり、「ありがとう」と呟くようにひと言。
喜びにうっかり意識を土産に注いだままの別れとなってしまったが、貴方との約束は勿論忘れない。
上機嫌な妖怪はからころと下駄を鳴らし、人の視線がなくなったその瞬間、土産の白い箱と共に消え去って―――…。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/カフェ」から枢樹雨さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/カフェ」からマーガレットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ナローパス」にサフィルさんが現れました。
■サフィル > 富裕地区に立ち並ぶ多くの建物。
その隙間を縫うように構成された小路、ナローパス。
そこをゆったりとした足取りで歩む大柄な女性が一人微笑みながら夜空を見上げる。
「んふふぅ……♪ 今日は良い出会いがあるといいですねぇ……♪」
富裕地区の小路。比較的治安が良い為に訪れる者も少ないその周辺の相をずらし、
足を踏み入れた物の認識を歪ませる簡易的な異界を形成する。
二人。己を含めてもう一人。
女性やふたなり相手であれば異形と交わる快楽を耽る同志になってくれればそれでよし。
男性であれば、歪む認識の中、外に出ればこちらの記憶や印象がほつれて中々覚えておくこともない一夜限りの逢瀬を楽しむのもいい。
「それかぁ……♪」
友好の同志が、己の居場所を知りえて足を踏み入れて楽しむことにもなるだろうかと。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ナローパス」にアリエッタさんが現れました。
■アリエッタ > 富裕地区の小路。
そんな道を歩いていると何か景色が歪んだように感じて。
「……なんだろ?」
景色は変わったところも無い、目に入るのはずいぶん大柄の女性だ。
こんな所にいるのかは少々不思議だが顔は悪くはないのでニコリとほほ笑んで。
「こんばんは、どうしたんですか?」
近所の住人に挨拶するかのように明るく挨拶をした。
■サフィル > 「こんばんわぁ……♪ 良い夜ですねぇ。
気分が良くて、お散歩を、と思いましたのですけれどぉ……。」
……一目見て、相手の素性に気づく。
アルカンシャルツ。表向きは素性を隠し、女性専門の娼婦として独り立ちをして社会経験を積む、女性だけで成立する家柄。そのご令嬢。
確か最近戻ってきていたはず。
問題はその素性ではない。
こちらは趣味での淫行。だが相手は曲がりなりにも娼婦の経験者、それも名うての。
「ふふっ……、実はぁ……、今ここのぉ、空間を歪めてぇ、
結界を張ってぇ、エッチなことをする相手がこないか待ってたんですよねぇ……♪」
そう言いながら術師装束の合わせ目に手をかけて、ゆっくりと左右に広げる。
中から露わになる大柄な体の、大きく肉付きの良い爆乳と、前からでも見える程の巨尻。
それが、異界に変じて視界も明瞭な中、視界を満たしてくるだろう。
その上で身に着けているものはスリットが入ったショーツに
胸の頂が露わになったランジェリーときていて。
「音に聞こえしぃ♡ アルカンシャルツのぉ♡ お嬢様にぃ♡
対価なくお相手していただくのはぁ♡ 無作法かなぁと思うのですがぁ♡
富裕地区の屋外でぇ♡ どれだけ声を出してもバレないぃ♡
野外ハードファックってぇ♡ ご興味ありますかぁ♡」
■アリエッタ > 自分の素性を知っている。
しかも相当ハードなプレイを望んでいる。
「まあ、それはそれは……」
ワンピースの肩ひもを外して服が地面に落ちると下腹部の淫紋を晒し。
淫靡な笑顔を見せて。
「とっても素敵ですね♡私の穴ぜーんぶ無茶苦茶にしていただけるんですね♡こんな素敵なお方に会えるなんて今日はとっても素敵な日です♡」
話を聞いただけで濡れた秘所を指で開いて誘うように。
相手に近づけば自分の顔が相手の胸に来るほどの身長差。
目の前の爆乳に顔を埋めようと。
「どんなことでも平気ですから♡激しくしてくださいね、お姉様♡♡」
■サフィル > 術師装束を脱ぎ落す。
相手が裸身を晒せば舌なめずりをして、目の前でランジェリーのフロントホックを外して地面におとし、
ショーツも紐を解いてしまう。
出来るだけ肌の接触を増やそうと言う魂胆。
令嬢がすり寄って爆乳に顔を埋めてしまえるように身を屈めて、腰に腕を回すと、
お尻を撫でる指が股に潜り込んで指を披裂へ這わせて、既に蜜を帯びていれば指を二本差し込んで。
「お名前お聞かせいただけますかぁ♡ 私はサフィルと申します♡
イク時は一緒に名前を呼びながらイキましょうねぇ♡」
おもちゃ、というより積極的な態度を見受けられる経験から激しい愛撫も
快楽となろうと
爪先をよくやすりで丸めた指がボルチオを容赦なく抉りながら抜き差しされる。
「無茶苦茶にするっていうことはぁ……♡ レズセックスじゃなくてぇ♡
二人仲良く魔物と仲良しセックスということでいいですかぁ……♡」
周囲の気配がぐねりと蠢き、淫気が蔓延っていく。
触手、目玉。おそらくは目の前のお姉様が呼び出した異形が周囲を取り囲んで。
■アリエッタ > 「サフィルお姉様ですね♡私はアリエッタと申します♡」
すでに濡れた秘所に指が入れば蜜を太腿から垂らして地面を濡らし。
ボルチオまで掻き回されれば抜き差しに合わせて腰を動かして。
「あっ♡いきなりそんな奥まで♡嬉しい♡もっと♡もっとぉ♡」
奥まで指を軽々と受け入れて快楽を貪っていると周りは触手に囲まれて。
それにも動じることが無いどころかますます嬉しそうな顔を浮かべて。
「はい♡こんな素敵な触手まで呼べるなんて期待以上ですサフィルお姉様♡触手は何度か産んだことありますから♡大好きです♡」
サフィルのを抱きしめて体を密着させてから乳首にキスをする。
■サフィル > 「アリエッタさんですねぇ♡ それにしても可愛らしい淫紋ですねぇ♡
どこで刻んだんですかぁ♡」
己の乳首へ口づけしてくると唇の中で既に膨らんだ乳首がふるりと震えるだろう。
触手達が貴女の言葉を、了承を理解しているように太ももに絡みついて腰や体にも絡みつき、
ゆっくりと、体位を急に変えたりせずにサフィルの目の前に女体を晒すように股を広げさせて。
……何度も触手と交わり、孕みさえしたなら知性以上の意志、
ともすればどういう体位が良いかという意図を触手が感じ取って
汲み取ってくれる所感を感じられるだろうか。
「アリエッタさんは可愛いですねぇ♡ 女同士のキスも大好きですかぁ……♡」
等と言いながら陰核に指を伸ばしながら抱き寄せて、体を爆乳の中へぱふりと挟み込みながら、触手が爆乳の谷間の中でわき腹や胸に絡みついて這い回る。
すぐに挿入するような無粋な真似はしない。
きちんとムードを高めて、もっと脳が煮えてから。
そう言わんばかりに、サフィルの指が令嬢の陰核をひねりあげながら
触手が菊座へふるりと震えながら押し当てられてほぐし始め、淫猥な感触を覚えさせる淫液を塗り込んでいく。
まるで、アナル慣れしていようとも溺れて欲しい気遣いさえ触手から感じられるだろう。
■アリエッタ > 淫紋の事を聞かれれば指でなぞって。
「あら♡ご興味がおありですか♡魔術師に刻んでいただきました♡男避け以外にも便利な淫紋です♡」
触手が絡みついて股を広げられても嬉しそうに。
濡れ切った秘所を晒されても見てほしそうに、キスは好きかと聞かれればこくりと頷いて。
「はい♡舌を絡ませて唾液を飲み合う激しいレズキスが大好きです♡あう♡そ、そこ、クリトリスも好き♡」
陰核をひねり上げられるとピクリと体を震わせて。
菊座に触手が触れれば期待するように菊座がぴくぴくと震える。
汗と触手の体液が交じり合って全身が濡れて淫靡な匂いを発しながら期待するように目を閉じてキスを待つように。
次第に呼吸も荒くなって興奮が高まって。
■サフィル > 「淫魔にではなく自分でですかぁ♡ ふふ♡ アルカンシャルツの方らしいですねぇ♡」
サフィルの足元からも触手が沸き上がり、二人の体を持ち上げる。
まるで触手の絨毯であるかのように地面を埋め尽くし、溺れてしまえば異形の悦楽に溺れてしまいそうな錯覚を覚えるだろうか。
「レズセックスも大好きなのでしたらぁ♡ 自分でも動ける方がよさそうですねぇ♡
アリエッタのことぉ♡ みんなで可愛がってあげますねぇ♡
んむぅ……♡」
触手が肉の絨毯へ貴女を降ろしながら、しかし二本の触手が尻たぶを広げながら
後孔をほぐしていた触手が沈み込んでいく。
それは今から挿入するという意思表示、所作。
ぐぶりと、後孔を粘り気さえ帯び始めた淫液と共に触手が押し広げながら
体の奥深くから煮える熱と共にぐぼり、ぐぼりと音が重く響く。
膝立ちになりながら貴女と目線を合わせて唇を奪うように重ねて舌を絡ませる。
甘い香りがする。熟した果実のような香り。
お姉様の舌の他に、細長い触手が何本も入り込んで貴女の口腔に淫液を注ぎ込み、
口淫じみたディープキスに耽る。
お姉様の指が陰核を巻き込みながらせわしない手つきで、まるで淫欲に溺れさせて弄びたい嗜虐性を見せるように淫裂で指を沈み込ませてぐちりぐちりと責め立てる。
「んふふぅ♡ ケツマンコで触手咥え込んでるアリエッタのおまんこぉ♡
ヒクヒクしながら指をキュウキュウ締め付けてますよぅ♡
こっちにも触手が欲しいですかぁ……♡
それともぉ……♡ 私と触手ディルドーでぇ♡ レズセックスしたいですかぁ♡」
■アリエッタ > 尻から肉の絨毯に卸されれば菊座を解されて触手が入り込んでいく。
触手が入る毎に背筋が反り返り、快楽で蕩けた顔を晒しながら甘い香りとともにキスを受け入れる。
舌と共に口腔を犯す細い触手の快感で軽い絶頂を覚えて秘所から潮を吹く。
「んっ♡んんんっ♡んんーーーーーーー♡」
これ以上の絶頂を我慢しようと秘所への責めを秘所で締め付けながらお姉様に抱きつきいやいやと首を振りながら耐えて。
限界に達しそうなところにお姉様の声を聴いて。
「お姉様の触手ディルドーがいいです♡お姉様の触手ちんぽで無茶苦茶に犯してアリエッタを触手で孕ませてほしいです♡お姉様♡アリエッタの孕みまんこをお姉様の触手ちんぽで犯してください♡」
犯してほしいと大声で懇願して足を開いて菊座ももっと欲しいとばかりに自分で指で広げようと。
すっかり発情して蕩けた目でお姉様を見つめる。
■サフィル > 「我慢しなくてもいいんですよぅ……♡
頭がトロトロになるまで触手レズセックスしましょうねぇ♡」
触手は男根ではない、男ではない、異形。
もっと言えば女性同士のレズセックスの一助となってくれるパートナー。
「犯して欲しいんですかぁ♡ んふふふぅ♡ イケナイ子ですねぇ♡
すごくいけない子なのでぇ♡ アリエッタのことがすごく気に入りましたぁ♡
ご褒美にぃ♡ 私から生えた触手おチンポでぇ♡ アリエッタの孕み腹をぉ♡
たぁくさん、妊娠させてあげますねぇ……♡」
犯して欲しい。その言葉に後孔を広げようとする手が肉の絨毯へ抑え込まれ、手足が埋まっていく。
先端に疣が夥しく走る触手が震えながらおっぱいを擦り上げる。
後孔を犯す触手がごぶりと震えて太さを増し、更に結合していく恍惚を覚え込ませて
後孔を触手専用ハメ孔にしてしまう。
「んくぅ……♡ ふぅ……♡ んぁあああああああああ……♡」
ぐぢょりと、粘つく音、肉が脈打つ音が響いて、半ば仰向けに抑え込まれた貴女の目の前で、
半ば白目を剥きながら腰をカクつかせるお姉様のオマンコが内側から押し広げられていく。
……胎に潜んでいたのか、淫裂を押し広げて野太い触手が、
それも雁首を備えた、他のふたなり女性と比べてもそん色ない異質なサイズを
目の前で反り返らせて見せながら、肉感的な体が覆い被さって、
淫液まみれの爆乳が貴女の顔を圧し潰して触手の絨毯に沈み込ませていきながら、
「たぁっぷり犯して……♡ 私とのセックスが記憶に刻み込まれるようにぃ♡ してあげますねっ♡」
両腕を抑え込み、まさに無理矢理犯しているかのような姿勢で
だぷりだぷりと爆乳で呼吸を阻害するお姉様のものだと見えなくても”何故か理解できる”触手ディルドーが鈴口を押し付けて、
ごぢゅんっ♡♡♡
と一気に最奥迄打ち下ろす。
それでも尚執拗に子宮口を抉り、野太い竿で膣襞を伸ばして圧迫するように凌辱する
人外の淫液に侵された体で味わえる埒外の快楽をレズマンコに覚え込ませていく。
「いいですかぁ♡ 貴女の望みでぇ♡ 孕むんじゃなくてぇ♡
私達のわがままでぇ♡ 沢山子作り交尾しますからねぇ♡
このままぁ♡ 貴女はぁ♡ 家に連れて帰ってぇ♡ しばらくぅ♡
苗床にしてあげますねぇ♡」
視界を覆う爆乳が弾む。その度に子宮口を引きずり出されて打ち上げられるような淫辱の蹂躙が刻み込まれる。
人外の欲望を強いられる。それはまさに凌辱行為。
お姉様の欲望を受け止める体に変えられてしまう背徳を覚え込ませながら、
淫紋にも干渉が始まる。
干渉を受けてしまえば、貴女の男根も顕現させられて、口を伴う触手にしゃぶりつかれてしまうだろう。
■アリエッタ > 「お姉様ぁ♡アリエッタはいけない子です♡お姉様に触手を孕ませてほしいとお願いするいけない子です♡妊娠します♡お姉様の触手で妊娠します♡」
手足が肉の絨毯に埋まっていき身動きが取れなくなって。
もはや目の前のお姉様の触手肉オナホになるしかない自分にも興奮してだらしなく舌を伸ばして犬の様に息を荒くしながら犯されるのを待つ。
乳首を擦り上げられればすぐに乳首を固くして。
菊門を犯す触手が太くなればトロ顔を晒しながらも触手を菊門で飲み込んで。
「お♡おおおおおっ♡ケツまんこ♡ケツまんこも好き♡お姉様♡アリエッタのおまんこはもうお姉様を受け入れる準備ができています♡」
目の前で触手を股間から生やすお姉様の姿を見て興奮しているとその爆乳で顔を圧迫させられて。
辛うじて息をしながらすっかり熱くなった鼻息を爆乳に浴びせながら濡れぼそった秘所に触手の先端が当たっただけで軽く塩を吹いてしまう。
そして挿入されれば。
「おほぉ♡おちんぽきたあ♡おねーさまのおちんぽ♡」
子宮口まで犯されて凌辱されても喜びの声を上げるほど快楽に溺れた体はさらなる快楽を求めて。
淫紋にも干渉されて淫紋が光ればクリトリスの部分から男根を生やして。
「アリエッタのおちんぽ♡生えちゃった♡触手様ぁ♡アリエッタのおちんぽも気持ちよくしてぇ♡」
そんな懇願に答えるように男根が触手に包まれて激しく扱かれる。
背中をのけ反らせて快楽を受け入れながら。
「はい♡お姉様と子づくり交尾します♡お姉様専用苗床としてアリエッタをお使いください♡アリエッタのおまんこは触手の孕みまんこです♡ケツまんこも孕み穴としてお使いください♡」
お姉様の爆乳を涎で汚しながら専用孕み穴宣言をして更に求めるように犯されていき。
■サフィル > 「男避けの為の淫紋ですかぁ♡ ふふ♡ いざ絡みついてみるとぉ♡
興味深いですねぇ♡」
元は捕虜尋問用の異空間。
己の術干渉強度を高め、標的の術干渉強度を弱める。
その結果”お姉様に体の隅々まで舐めるように視姦されてお姉様のものにされる”感覚を全身の神経で味わってもらう。
もはや発情した牝犬のような可愛らしい有様になってしまった貴女の菊門を肛虐触手がグラインドしてぐぼりぐぼりと攪拌していく。
淫紋へ干渉した結果生えてきた男根へ口腔に無数の柔らかくも硬さを伴う瘤が蠢きながら奥へ奥へと引きずり込みながらバキュームフェラで搾精にかかる。
裏筋さえ舐め上げる微細な愛撫を施す触手の蠢動は、粘りつくような自慰行為を強制していく。
「はっ♥ あぁはぁぁっ♡ アリエッタのオナホマンコ♡ しゅご♡
こんなデカチンポ♡ 咥え込んで♡ みちみちに絡みついて♡
おしゃぶりしてますぅうう♡」
おそらくは触手に支配されていると言うべきか、神経が繋がって男根の快楽を味わいながら
娼婦として名を馳せるアルカンシャルツの極上マンコに魅入られて
大柄な体に伴う膂力で容赦なく子宮口を耕していく。
肉の絨毯から伸びた触手が頬を労うように撫でる。
わき腹を愛でるように撫でる。
お姉様の爆乳の下で貴女の美乳に口を伴う触手が頂にしゃぶりつき、
むね肉を揉み転がす。
首に絡みついて軽く締め付け、捕らえていく実感を伴わせる。
更に、肛虐触手へさらに細い触手が数本、螺旋を描いて絡みつきながら
無理矢理菊門をお尻広げて浸蝕し始める。
オマンコを剛力で、ケツ穴を手管で犯され、全身を触手に包み込まれて労われていく。
更に、耳からも触手が潜り込み、己の卵巣から卵子が夥しく生み出される様を
沢山孕まされる実感を情報として注ぎ込んでいく。
■アリエッタ > 「アリエッタのオナホまんこ♡おねーさま大しゅき♡氏キューずんずんされて気持ちよくなってるアリエッタの孕みマンコ早く♡早く妊娠させて♡」
子宮口を犯されながら男根も作成されて我慢汁が溢れる。
触手がねぎらうように頭を撫で、脇を撫でられれば敏感になった体がわきの快感で絶頂してしまう。
「ンほっ♡おほおおおおおおおお♡」
始めて脇で絶頂してしまいビクンビクンと痙攣しても尚快楽を求め続けて。
乳首にも触手が絡み首に絡む触手を感じれば自分が触手に飼われているかのような感覚に陥って。
菊門を広げられれば腕でも入りそうなほど広がって。
「あ♡イグ♡おまんこイく♡おねー様中出しして♡お姉様に中出しされてアリエッタは孕みます♡お姉様に孕まされて幸せまんこになってイキましゅうううううう♡」
耳の穴までも犯されて卵巣が孕みたがっていることを知らされながら子宮に中出しされると同時に本格的な絶頂を迎える。
「いぐ♡おまんこ♡おまんこ中出し孕ませながらいぐ♡おねー様♡おねーさまの孕みマンコ♡アリエッタの孕みマンコイク♡イグうううううううう♡」
アヘ顔を晒しながら大声で絶頂し。
男根からは大量の精液を射精して秘所と菊門で同時に絶頂。
ぐったりとするがまだ秘所はお姉様の鞘腫を咥えこんだまま締め付けて。
妊娠したことを示すように胸からは母乳があふれ出す。
■サフィル > 全身を触手に愛でられて、まるで愛玩動物のような多幸感を味合わせる。
苗床にされる悦び、それを覚え込まされた結果、交わる場所以外でも絶頂を覚えてしまう体にされてしまい。
「イキます♡ ちが、♡ これ♡ イカされ♡ アリエッタの♡
孕みマンコに♡ 精子しぼりとりゃれ♡ ひ、ぃいいいいいいい♡」
もはや二人とも触手が与える快楽に蕩かされて溺れて理性を手放し、
二人で一緒に触手に飼われる仲良しレズカップルに堕ちていく。
可愛い妹のおねだりに脳イキしながら腰をヘコつかせて
しかし体躯が大きい故にごっぢゅ♡ ごっぢゅ♡ と激しい凌辱律動を刻み込む末に
舌を放り出して白目を剥きながら触手ちんぽが盛大に爆ぜる。
淫液の作用で二人が絶頂する瞬間に子宮口が緩み、ぐぼんと雁首がはまり込む。
かたや子宮口を抉られる快楽に
かたや子宮口を蹂躙する快楽に
富裕地区の街中、空間はずれていたとしても二人は溺れながらアヘ顔で絶頂する、貴族としてあるまじき痴態に呑み込まれていく。
母乳が噴き出すのと同時に、同時に卵子が無数の子種に、
お姉様の愛情に犯されて孕んでいくのを感じ取れるだろう。
「はぁー……♡ はぁー……♡ んむぅううう♡」
触手の中から貴女を引きずり出し、貪るように唇を奪う。
そんなお姉様と妹のオマンコから触手ディルドーが消え去ると
別の触手が容赦なく突き立てられて次なる孕ませ交尾を強要しながら肉の絨毯にレズカップル姉妹を呑み込んでいく。
二人とも、姿を消しながら絡み合い、その場には何一つ痕跡が残らないまま、
二人はステイシス家に構築された淫獄に数日の間、愛の巣の如く愛し合うことになるだろう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ナローパス」からアリエッタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ナローパス」からサフィルさんが去りました。