2023/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にレヴィアさんが現れました。
■レヴィア > 身体にまとう全ては闇と魔力を練り上げて生み出したモノ。
黒髪もまた闇と魔力でつくり上げたウィッグ、今宵は加えて眼鏡をかけて、少し血…知的な吸血鬼を演出して、夜の富裕地区を散歩する。
目的は――…取材。
平民地区、貧民地区、各都市と歩き回って歩き回って今夜は執筆アイデアを得るために王都の富裕地区を選んだのだ。
コツ、コツ、コツ、コツ
平民地区と違って確りと石畳がひかれ整備された道。
パンプスの靴底で軽い音を刻みながら、街灯の下を進む。
鋭敏な聴覚に耳に聞こえる悲喜交々、それをあますところなく手に持っている手帳に綴っていく、愛用のペンは今宵も走る走る。
「……次回の作品は主人の愛人にされそうなメイド、そのメイドに恋した庭師、でもメイドは庭師よりもメイド長をそしてメイド長は主人の側近である獣人に……その獣人は主人の飼っている馬に恋してるとかどうかなー?」
鼻歌混じりの独り言。
今宵はうす曇から覗く月の光も心地よい、面白い話が聴覚を擽り聞こえてくる、何て良い夜なのだろう……。
吸血鬼の少女?は唇を少し吊り上げて笑む。
眼鏡のレンズの奥の紅色の瞳を細めて笑む。
その表情は蠱惑的で、見るものを魅了する……自負はある。
常に可愛くありたい、だからこそ、そう笑むし、そういう格好をまとうのだ。
■レヴィア > 使えるものから使えない情報、あるいは『使える』情報まで。
執筆活動にはお金が必要になるから、仕方ないのだ。
少女(?)は鼻歌を歌いながら富裕地区の道を歩く。
足元からハラハラと薔薇の花弁と変わり、全てが消える頃には其処には薔薇の香気しか残っていない。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からレヴィアさんが去りました。