2025/04/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシア・アイルウィンさんが現れました。
シア・アイルウィン > 富裕地区のとある貴族の屋敷。
実家との交流もある貴族宅、そこで行われるパーティーの護衛に冒険者として正体を隠しての仕事。
その国の貴族である以上、どういうパーティーなのかは直ぐに判り。
大広間といえる会場に屋敷の主が奴隷を引き連れ姿を見せた時には、適当な理由をつけて屋敷の外へと出ていて。

「やっぱりこういうのだったし……うちの家族がいなかったのはよかったけど」

もし家族が奴隷品評会のようなパーティーに参加をしているとそれはそれで来るものがある。
しかし姿が見えなかった事に安堵の息を吐き、仕事をしているという姿を見せるために庭の巡回のように歩き。

ある程度屋敷から離れた、しかしそれでも会場からの声、下種な笑いも聞こえることから今頃は奴隷の少女を皆で何かしているのだろう。
そういう場には戻りたくはない、そう考えては屋敷から離れるように歩き。

「この辺りも一応は警護範囲ではあるしね」

そう言っては庭の片隅にある花畑、屋敷の主人の趣味に思えない場所にやってくれば。
そこを眺めるようにして歩いて。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にキアーヴェさんが現れました。
キアーヴェ > 「……ん?」

確か――今日はこの辺で何かと騒がしい催しがあるんだとか。
然程、それ自体に興味が惹かれることはない。悪趣味な、この国の貴族らしい催し。

貴族の屋敷の庭園の傍を通りがかったのは、あくまでも仕事がてらの偶然だった。

「あぁ、えぇと…暇してんのか?」

特に何もなければ、この黒髪の少年はそのまま、気にも留めずに屋敷のハズレの庭園を通り過ぎて行ったろうが、
その道すがら、ふと彼女のことが、気になって声をかけた。

黒艶の髪の彼女の歩む前に、少々不躾ながらに興味津々とした様子で声をかける。

「妙なパーティーやってるみてぇだけど、関係者だったりすんのかな。俺は別になんてことは、無いんだが――ふむ。催しに呼ばれるだけあって、美しいもんだな。」

そ、と紫色の眼差しが、少女を撫でて、呟いた。
ちょっとした彼女に対する勘違いも、あるようだけれど。

シア・アイルウィン > このまま依頼に記された終了時間まで時間を潰せば終了な依頼。
下手に会場に近づけば巻き込まれるのは確実、そしてそういうパーティーなので主催者や招待客だけでなく、屋敷の者や警護に雇われた冒険者まで屋敷にいる。

それ故に誰かに会うなど考えてもいなく、声をかけられて驚きをみせ。

「驚いた。誰かいるって思ってなかったから。暇じゃなくて仕事中だよ」

確か最初に集まった冒険者や傭兵の中で見ていない顔なので通りすがりなのか。
変な場所、貴族の屋敷の近くを歩くもの好きがいることに驚きながらも足を止め。
暇と言われたのでそうではないときっちりと訂正し。

「妙っていうか、ああいうのは多いよ。関係者は屋敷で私は雇われた冒険者。今日はいいけど、普段だと屋敷の警護に文句をつけられるよ」

自分を見ている相手を見返し、普段ならそういうのがあると一応の忠告。
あと自分は関係者ではないと改めて告げておくのは忘れずに。

キアーヴェ > 「おっと、わり。脅かすつもりじゃあなかったんだが。に、しても――」
「へぇ、仕事中か。冒険者ってわけだな。…ふむ、随分と可愛らしい警護役だことで。」

キアーヴェはシアの言葉に軽く笑みを浮かべ、紫色の瞳で彼女をじっと見つめる。
その視線は、まるで値踏みするように彼女の全身をゆっくりと這い、黒髪の美しさに一瞬だけ鋭い光が宿る。
興味を引かれた獣が獲物を吟味するような、どこか危険な雰囲気を漂わせつつも、口調はあくまで軽妙。

「まぁ、あの屋敷の騒ぎっぷりを見りゃ、こんな場所でサボりたくもなるよな。…いや、巡回ってとこか? ったく、貴族の悪趣味なパーティーなんて、関わりたくねぇよな。」

彼は一歩近づき、シアとの距離を自然に縮める。風に揺れる黒髪を指先で軽く払い、庭の花畑をちらりと見やる。
花の香りが漂う中、彼の声は少し低くなる。

「悪いウワサの流れてる屋敷――それこそ日雇いの女を云々してる、だなんて聞いていたもんでね。こういう場所に面白いもんでもあると思って来たんだが。あてがはずれたみてえだ。」
「ああ。文句言ってくるヤツはちょっと切り倒してやりゃ、良い。が――覚えておこうか。」

あまりこういった場所には慣れていないようで、この国でのいつもの事であったり、警備状況なんていうのも、
少しばかりずれた答えを示す事だろうか。

シア・アイルウィン > 「そもそもにこんな時間に帰属の屋敷の周りを歩いてる事に驚いたよ。
冒険者に見た目は関係ないんだけど」

少なくとも王都の人間ならばそんな危険を冒すなどは早々はないので、どこかから来たのだろうと検討をつけ。
自分を見る相手の視線が値踏みをするようで、どうにも気味が悪く感じ。
可愛らしいと言われては、冒険者に見た目は関係ないと警戒を見せて。

「近くにいると碌な目に合わないのはそうだからね、後サボりじゃなくて巡回してるの。
そうは言うけど報酬はいいから」

相手が一歩近づけば、反射的に下がって距離を取り、その動向に気を配り。
貴族の屋敷に作られた花畑は見事なものではあるが、それを気にする余裕はなく。

「どれだとほとんどの屋敷はそれになるよ。大なり小なり。貴族の屋敷ほど面白くないと思うけど。
そんなことをしたら問答無用で牢か、囚人奴隷で最前線に送られるよ」

あまりのずれた言葉に、この国の人間ではないなと確信。
貴族は雇っている警護を切るというあたり、どうなるかをわかっていない発言に周囲に屋敷の警護がいないか確認して。

キアーヴェ > 「ああなるほど、そういう感じな、えらく治安悪いけど、巻き込まれたくねえって感じで…」

警戒された、って事は、そういう目で見られるのを嫌がる方なんだろう。
道理で。
あの屋敷を敬遠して警備風にさぼりで見回りをしているわけだ。
それはそれとして、軽くあしらわれたようだったし、そっちの意味でも外れかもしれない。

「んんーなるほどな。」

きょろ、と距離を取られた辺りで、あんまり騒がれるのも、また面倒ごとを作りそうだし。
可愛らしいけれど無理して関わってはリスクを産むかと思って。

「――そうさなあ、変わった剣の話でも知らねえか?剣士の話でも良いや。それだけ聞いたらどっか行くんでね。」

折角だからそれだけは話を振っておこう。
見た目、何かしら心得はありそうだから。
キョロキョロしている辺り、何か来るの気にしてそうだし。

シア・アイルウィン > 「この辺は貧民地区に比べれば治安はまあ……良い方かな。
アレに巻き込まれたいって人は普通はいないよ」

見ず知らずが近づいてくれば警戒はどうしてもしてしまうし、そういう目で見られて喜ぶ人はあまりいないと感じ。
屋敷で行われている事は、ある意味男の欲望を発散する場、女の身でいれば確実に巻き込まれるので離れていれ。

普通に雑談をしに来ただけか、それとも侵入者なのかという判断がつきにくい。
なのでどうしてもどう対応したものかと困ってしまい。
人を呼ぶべきか、しかし本当に通りすがりなら大騒ぎになるので判断しにくく。

「変わった剣に剣士?冒険者に遺跡で見つけた剣を持ってる人とか、腕が立つ人ならそれなりにいるけど」

突然の問いかけには、そういう人はギルドにいるかなと思いだす。
自分も剣は扱うが腕が立つかと問われると悩む範囲なので。
そして周囲を見てもやはり不審者も同業者ン姿もなく、まじめに仕事をしない仲間に肩を落として。

キアーヴェ > 「どうだかね。」

否定も肯定もせず、緩い回答。
彼女に向ける眼差しはもう品定めするものではなかった。

「んー、この辺じゃ特にねえな。空振りだな。」
「わりーな呼び止めて。」

答えを聞いて判断すると、その場から音もなく姿を消した。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からキアーヴェさんが去りました。
シア・アイルウィン > 空振りと言っては去っていく姿を見送り。
特徴的な人だったという感想しかなく、ああいう侵入者はまずいないよねと思うことにして。

「あと少しの辛抱」

魔導式時計を取りだし時間を確認、あと少しで依頼終了扱いにできると思えば気持ちを切り替え。
あと少し巡回しておこうと見回りを再開する。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシア・アイルウィンさんが去りました。