2025/04/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメレクさんが現れました。
■メレク > 王都のとある貴族の屋敷。
辺境伯である貴族が封土である辺境領ではなく王都に滞在するための屋敷は、
奴隷商の元締めという豪商の面を併せ持つ主の性質ゆえにか、
飾られる調度品の一つ取っても贅の限りを尽くした高級品で彩られている。
その屋敷でも、飛び抜けた贅沢品であり、平民や貧民を始めとして、
同じく富裕層や貴族にも受け入れられないのが、――――風呂である。
それも身体を吹き清める為のバスタブではなく、大衆浴場のような一室を利用した浴室を屋敷は備えていた。
「ふひぃ。……、全く、日々、湯に浸かる気持ち良さを知らぬとは、
この国の文化は遅れていると言わざるを得ませんなァ。貴女もそう思いませんか?」
小さな泉ほどの広さのある湯殿には熱過ぎず温過ぎずの湯が常時注がれ続け、同時に排水される。
その湯の中に肥満気味の身体を沈め、心底、心地良さそうな声を漏らすと、
一晩を共にした愛妾か、或いは、主の世話をするメイドか、浴室に伴った女性へとそう声を掛けて。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からメレクさんが去りました。