2025/03/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にレトさんが現れました。
■レト > 厳しい寒波が鳴りを潜め、物事の終わりと始まりを迎える暖かな季節が訪れる。
この時期は学院や各種教育機関、役所などあらゆる場で卒業や入所を祝う式典が繰り広げられる。
民からすれば微笑ましい賑わいだが、その賑わいを守る衛兵は一際忙しくなる。
「ああいう堅苦しいのは慣れねぇなぁ……」
警備員として様々な現場に赴いたが、富裕地区ともなれば礼儀作法なども厳しくみられる。
来客に万一の無礼があれば弁明の余地もなく首が刎ね飛ばされる恐ろしい世界だ。
まだ荒事の危険があっても礼儀には目を瞑られる普段の巡回や警備の方がよほどありがたい。
「背筋も脚も伸ばしっぱなしで身体が痛ぇ……。この辺にマッサージの店とかなかったっけ……?」
すっかりオフモードの男は慣れない土地で辺りの建造物を見回す。
過去に先輩へ連れられた記憶を頼りに、風俗通りを求めて歩みを進めていくが目当ての店は思い出せず。
まるで相場が桁外れなのでうっかり店に釣られてしまえば持ち合わせがないと情けない断り方をせざるを得ないだろう。
安月給の男は羽振りのいい客を眺めて羨ましそうに歩き続ける。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からレトさんが去りました。