2025/02/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にホロウさんが現れました。
■ホロウ > 幽霊(ゴースト)、死霊(レイス)、怨霊に悪霊。
今宵浮遊地区を彷徨うのはそのどれでもなく『生霊』である。
理性がぶっ飛んでいるとか、生きているものを恨んでいる、
とか全くなくて、唯一自由に行動できる夜を楽しんでいるだけの、
矮小なる生霊で幽霊である。
何でこんな状況になっているのか。
それは本人にもよくわかっていない。
ただ夜になると浮遊地区にある屋敷から外出ができて、
部屋を飛びだし門をすり抜け、自由に行動ができる。
それだけである。
今宵も生きた幽霊の自由な時間が訪れた。
夜の帳に隠れて、富裕地区の通りを歩く貴族のお歴々の合間をすり抜けながら、
少年は誰にも聞こえぬ鼻歌を奏でながら歩く。
行き交う人間が時々首を傾げたり、視線を鼻歌の音源に向けるのは、霊感やら魔力の素量が高い者たちだろう。
声を掛けられなければ気にしない。
捕まえようとしなければ見向きもしない。
成仏させようとするならば逃げ出しはするだろうが。
■ホロウ > 身体にピリと静電気が走ったような刺激。
これは肉体に戻る合図みたいなもので、
合図が来たとは急に眠くなってきて、肉体に戻るのだ。
幽霊(?)の癖に大あくびを零すとふわーっとその場から消えるのだった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からホロウさんが去りました。