2025/02/16 のログ
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ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にホロウさんが現れました。
ホロウ > 幽霊(ゴースト)、死霊(レイス)、怨霊に悪霊。
今宵浮遊地区を彷徨うのはそのどれでもなく『生霊』である。
理性がぶっ飛んでいるとか、生きているものを恨んでいる、
とか全くなくて、唯一自由に行動できる夜を楽しんでいるだけの、
矮小なる生霊で幽霊である。

何でこんな状況になっているのか。
それは本人にもよくわかっていない。
ただ夜になると浮遊地区にある屋敷から外出ができて、
部屋を飛びだし門をすり抜け、自由に行動ができる。
それだけである。

今宵も生きた幽霊の自由な時間が訪れた。
夜の帳に隠れて、富裕地区の通りを歩く貴族のお歴々の合間をすり抜けながら、
少年は誰にも聞こえぬ鼻歌を奏でながら歩く。

行き交う人間が時々首を傾げたり、視線を鼻歌の音源に向けるのは、霊感やら魔力の素量が高い者たちだろう。

声を掛けられなければ気にしない。
捕まえようとしなければ見向きもしない。
成仏させようとするならば逃げ出しはするだろうが。

ホロウ > 身体にピリと静電気が走ったような刺激。
これは肉体に戻る合図みたいなもので、
合図が来たとは急に眠くなってきて、肉体に戻るのだ。

幽霊(?)の癖に大あくびを零すとふわーっとその場から消えるのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からホロウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメレクさんが現れました。
メレク > 享楽と退廃を愛する王都マグ・メールにて今宵も催される舞踏会。
贅の限りを尽くした調度の数々が彩る部屋で、お抱えの楽団が艶やかな音楽を演奏する。
振る舞われる食事や酒も庶民では生涯で口にする事も叶わぬ至高の絶品で、
招かれた客人達も、華やかなドレスで着飾った王侯貴族や大富豪といった上流階級の名を馳せた人々。
持て成す側は侍女を始め、奴隷の男女や高級娼婦、果ては事情も知らされぬ女達だが、見目麗しい容姿端麗な者ばかり。
更には多様なニーズに応えるべく、出生地、人種も問わず、王国人以外にも北方帝国人、ミレー族や魔族まで混ざり込む。
だが、煌びやかな夜会で行なわれているのは、王都に相応しい一夜の享楽に耽る欲望まみれの宴であった。

招かれた人々は酒や料理に舌鼓を打ち、会話に花を咲かせ、音楽に合わせて踊り。
同じ招待客同士、或いは、用意された奴隷や女を見繕い、会場の片隅や別室で情交に耽る。
其処に男女の垣根はなく、人数の制限もなく、如何なる制約も存在しない、正に背徳の交わり。
ただただ、欲望を晴らす事のみが、この宴の席に於いて唯一無二の共通認識である。

その会場全体を見渡せる席にて一人の男がソファに腰掛けて高級ワインを嗜んでいる。
でっぷりと肥えた身体に、醜悪を絵に描いたような容貌の主、それがこの夜会の主催者である。
傍らに最上級の奴隷達を侍らせて、時折、近寄ってくる貴族達との他愛もない会話に興じながら、
彼は人々が快楽に堕落する姿を眺めて、心底愉しそうに只々ほくそ笑むばかりであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からメレクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシロナさんが現れました。
シロナ > シロナの家は、竜の巣は、トゥルネソル家は、富裕地区の一角にある豪邸。
 一応お嬢様というカテゴライズにある存在だ、今回は、戦士ギルドで大人の戦士と対人バトルという名の手合わせをした帰り。
 学校が休みでも、学ぶべきことはたくさんある。
 冒険者として動くことだって。
 学生として動くことだって。
 戦士ギルド所属の戦士として、戦うことだって。
 すべて、シロナにとっての学びだ。

 それらをすべて熟して、自分という物を作っている最中、それが、シロナという小竜。
 まあ、(淫魔)の部分に関しては、思うように学べない。
 というのも、そこに対する先生がいないというのが大きなところ。
 最近は、淫魔の義母は、母親とじゃれあっているからか、相手をしてくれない。
 この国は、魔族と戦っているという背景もあるから、簡単に、魔族の血があるとは言えない。
 実の母親に関しては、冒険に出たまま帰ってきていない。
 姉も同じく、ふらりとどこかに行ったままだ。

 ウルフカットの白銀の髪の毛をポリポリと掻いて、うーん、とつまらなそうに桜色の唇を突き出して悩む。
 どうしようもない事と、諦めるには一寸、だ。
 と言って、叔母が言う魔族の国、とかに、遊びに行くというほどの機動力は、ない。
 それしたら、家が危険に晒されると思う、特に国からの攻撃、で。

「うーん。」

 悩ましいねぇ、と赤い瞳はきょろきょろ、と悩みながらも、どこか、誰か、何か、と探すように視線を巡らせる。

シロナ > 家に近いから、ここは富裕地区で安全はそれなりに担保されている場所だ。
 そして、シロナはドラゴンだから、危険はきっと少ないはずだ、夜だとしても。
 今は暇だし、家に帰って何をするか、としても特に何も考えつかないし。
 それなら。

「もすこし、散歩してようかな。」

 とそういう気分になる。
 むしろ、ここで一発軟派でもして、かわいこちゃんと、ごはんでも……とか。
 下心をむくむく―っと、膨れ上がらせてみる。
 それなら、まずは公園の方に行ってみようか、と整理されている石畳を踏みしめて歩き始める。
 時間も時間だから、馬車の数も少なくて、静かな夜道を歩く少女。
 靴も、普通に革靴だから、音もほとんどしない。
 透き通るような夜の星々を見ながら、夜の道を、宛もなく歩くシロナ。
 寒そうに見えても、魔獣のコートはしっかり冷気を遮断してくれている。
 快適快適、と進む。