2024/09/30 のログ
青麗 > 世の中そうは上手くいかないようで、女騎士はこちらを追いかけ始めた。
こちらが走ればあちらも走り、声をかけてくる。
逃げ切っても彼女はこちらの顔を覚えてしまっているだろう。

(仕方ないわね…)

青麗はなるべく人通りが少ない路地を見繕って逃げていく。
しかしながら、オリアナからは逃げ切りも捕まりもしない一定の距離を維持し、
まるで誘導するかのように自身を追いかけさせ続けた。

(よしよし、付いてきてる…)

ちらりとオリアナの方を確認する。
その胸が豊かさを強調するように大きく揺れているのが目に付く。
それに顔立ちも、なかなか好みの方だ。

(……ついでに少しばかり楽しんじゃおうかしら?)

青麗は内心で笑みを浮かべながら、そろそろ目的地に着くことを認識した。
富裕地区からは離れ、人気の無い裏路地にある一件の空き家。
シェンヤン工作員の使うセーフハウスの一つ。
青麗は慌てた風を装いつつ、扉を開けて中に入り込む。
その扉が閉じる前に、オリアナもその屋敷に突入できるだろう…。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からオリアナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」から青麗さんが去りました。