2024/09/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にオリアナさんが現れました。
オリアナ > 夕方ごろの富裕地区。そこに歩く一人の騎士。
見回りか、休憩か。黒がかった緑色の髪を一本にまとめた簡素な髪型。
夏ということもあって鎧の類は着ておらず、その衣類も風通しがいいもの。
まぁ、こんな場所で事を起こすような輩がいないからというのもあるか。

「……暇ですわ」

そう、ぼんやりと夕方を見ながら。
暇なのはいいこと。そう頭の中ではわかっているが……それはそれ、これはこれ。
仕事がないというのは、少々市民に悪いことをしているのではないかと思ってしまう。
これが基本的な騎士の現実。というのであるのは、本当にわかってはいたつもりだったのだが。

「…………休憩でもしますか」

そう言いながら、適当な屋台に足を向けて。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」に青麗さんが現れました。
青麗 > その頃、オリアナの居る大通りから少し離れた路地で、青麗は今日もシェンヤン帝国の、商人に化けた工作員の一人と落ち合っていた。
情報交換か、はたまた帝国からの指令を実行するための話し合いか。

「分かったわ。それじゃあ、本国にもよろしくね?」

そして、会話を終えた青麗は商人に軽く手を振り、自身も裏通りを後にしようとして……。
ふとこちらに視線を向けたオリアナと目が合ってしまうだろう。

(あ、ヤバ)

彼女は見るからに騎士である。密入国したシェンヤン商人の姿は珍しいものではないとはいえ、裏通りでこそこそとしている姿を見られたのだ。

「…………」

青麗は向こうが気付いていないことに賭け、何も言わずに背を向けると、
裏通りに戻り、そこから別方向に歩いて行く。
もしオリアナが怪しさを感じて追いかければ、それを察知し速足になり、更には走り始めるだろう。

オリアナ > 「うん?」

視線を感じたのでそちらへと向くと、なんともこそこそと妖しく動く姿。
別に、それだけなら気にもしないが、こちらを見てからおかしな行動をし始めたというのが気になる。
あれでは、疑ってくれというようなものであった。

「…………」

ほんの少し、ただ少しだけ質問をするだけなら……という気持ち。
彼女の後を追って、裏路地でと向かっていき……。
相手がまたこちらを視認した瞬間に走り出したのを見れば、こちらも走り出して。

「ちょっと!お待ちになって!」

悪いことをしているかどうかはともかく、こちらを見て明らかに逃げている。
やましいことがあるのか。問い詰めてみたほうがいいのだろう。
そう自分の考えを信じて、追い始めるのだった。