2024/08/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアネットさんが現れました。
■アネット > 「受けたのは失敗だったかも…」
富裕地区のとある貴族の邸宅の警護。
屋敷の大広間では今まさにパーティーが行われているのだが、その内容は奴隷を自慢しあうというもの。
警護以上の話を聞いていなかったのもあり、やってきてから内容を知り慌て屋外の担当に変更をしてもらう。
そして屋敷の外での仕事だが、どうしても微かとはいえ声が聞こえてくることに頬を赤くしてしまい。
「早く終わってくれないかな」
そんなことを願いながら口にしては正面玄関や庭と行き来をして。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にオウルさんが現れました。
■オウル > 富裕地区にある『とある貴族』の邸宅。
今宵は『パーティー』をすると言う事で、『ギルド』の方にキャンディーを配ってくれ、盛り上げてくれと依頼が入る。
通常は幹部クラスの人間が一人で仕事をするのだが、今夜は手伝いという事で少年も派遣されていた。
あくまで手伝い。
お前は『飴玉』を味見したことがない貴族や給仕に飴を配ってこいとの指示で慌ただしく動いていたが、流石にちょっと疲労気味、少し外の空気を吸って来ようとあまり物の棒付きの飴を口に咥えながら庭のほうへと。
すると、遠目で表情は伺えないが気まずそうな空気を匂わせている人影が眼帯に隠れた瞳と裸眼の瞳に映った、ので。
「……今一番盛り上がってるからねぇ。
まだ暫く終わらないんじゃないかな?と思う。」
耳聡くその人物の独り言を聞いていて、ゆっくりとした足取りでそちらの方に歩み寄りながら、まだもう暫く終わる様子がない事を伝えるのだった。
しゃべる時は飴玉を頬の片側に収めて器用にしゃべっている。
■アネット > 何度か玄関と庭を往復しはするが、怪しい影などはなく。
そもそもに門に貴族が普段から雇っている兵がいる以上、入り込むのは困難。
恐らくは警護名目で雇われた冒険者にも手を出すつもりだったのだろうと気が付けばため息しかなく。
「貴族の依頼は受けないほうがよさそう……ひあ!」
侵入者もいないだろうし、他の雇われた冒険者の姿も見えない。
なので口にしていた独り言に返事があれば驚きの声を上げ、そちらに視線を向けると眼帯をした少年の姿があり。
「まだ終わりそうにないんだ……ついてない」
人がいたことに驚くが、格好的に屋敷の住人や客というよりは冒険者仲間に思えて肩の力を抜き。
終わりそうにないという言葉にまたため息を吐いてしまって。
■オウル > とん、とん、とととん、と、歩く。
不意となってしまったが、声をかけた人影が嫌悪と警戒を見せなければ傍へと、傍へと移動をすると正面でピタと足を止めた。
眼帯したの瞳、隠すモノのない裸眼の瞳、両方の瞳をにいーっと細目て、口も両角を持ち上げて悪戯な笑みを浮かべ、ため息を吐く女性を少々見上げる角度で見つめる。
「耳を澄ませても、澄ませなくても、アレだよ。
とてもお楽しみに声が聞こえてくるし……。
ああいうの苦手な感じ?」
右頬にいれた飴を転がして、左頬へと。
舌ベロと口の中に広がる甘い味を楽しみながら、女性に質問をしてみる。
苦手でなければこんな場所にいないとは思うが。
折角一休みできるタイミングであるし、一人でぼーっとするよりは……と、少し相手に絡んでいく。
あと配布しきれず余った飴玉を押し付けてしまう下心もある。
■アネット > 不意に現れた少年に驚きはしたが警戒はなく。
もし侵入者であるなら、声をかけずに侵入、もしくは不意を打ってくるはずであり。
何より姿が見えているなら対処はできるという考えもあり。
そんな考えもあり傍によって来るのに目を向け、瞳を細めて意地悪な笑みを見せる少年を見返して。
「窓でも空いてるのかもしれないよね。
苦手っていうか……普通は居づらくない?」
口の中で何かを転がしている少年の問いに、苦手というように返し。
聞こえてくる声に窓でも開けているのか、それなら閉めて欲しいと考えて。
これなら薬草採取の依頼にしておけばよかったと後悔をし。
こうして話していればサボっていると言われかねないが、一応見回りという名目でいるので問題はないはず。
なので少しぐらい話をしても大丈夫と考えて。
■オウル > 浮かべる意地悪い笑みは癖であった。
初対面に向ける表情ではない自覚はあるが、つい。
だからンッと小さく声を零してから、仕事の時の顔を妙に人懐っこい温和な笑みに表情を変える。
まあ、年上の女性が口にした言葉に直ぐに苦笑いに表情を変える事となった。
窓でも空いているかもしれないよね
確かにである。
これだけの邸宅であれば窓を閉めれば外に音は漏れ難い。
の割に今ここでも耳に飛び込んでくる音があるという事はそういうプレイの可能性すらあるのだ。
せっかく浮かべた人懐っこい顔も苦笑にもなろう。
富裕地区ではあるし、近隣にも屋敷はあるし、窓くらいしめてほしい。
「あー居辛い、わからなくも、ない?
自慢されるモノ側でなければ、まあ、うん。
けど、おかげでこうしてのんびりしてても怒られないし。」
邸宅の警備だってゆるゆるだろう。
なんせこんな楽しい声が聞こえているのに仕事に集中できる人間なんていないだろう、自分なら出来ない。
眼帯と裸眼、両方の瞳で改めて相手の顔を見つめながらポケットから自分が咥えている棒付きの飴を、もう片方の手で会場から頂いてきた小さなお酒の瓶を取り出した。
「舐める?飲む?」何てお尋ねを。
■アネット > 意地悪い笑みを向けられ驚きはしたがそれだけ。
自分より年下の少年がそんな顔を見せても、今の状況では強がっているように見えてしまい。
そんな笑みも、人懐っこい温和なものに変われば笑みを返し。
この国はそういう方面は本当に緩いというか、適当というか、そんな考えを持ってしまい。
屋敷の外まで聞こえるような声、もし窓が開いていないのならばどれだけの声を出しているのか。
本当に考えたくはないというように肩を落とし。
「あんな中にいて喜ぶのは同じ趣味の人ぐらいだよ。
自慢されても全くわからないし。
怒られないっていうか……誰も来ないと思うよ」
貴族の屋敷に忍び込もうというもの好きがそもそもに少ない。
警護とは本来まじな仕事、だがこんな状態ではとても真面目にできそうにないので、もう仕方ないとあきらめの域でもあり。
しばらく話をしてどうしようか、そう考えていれば少年が飴とお酒の瓶を取り出し、尋ねられたことに少し考え。
仕事中なので飴を貰うことにして、飴と告げていく。
■オウル > 『棒付きの飴』か『お酒』か。
前者は【ギルド産】の試作品である。
後者は先ほどパーティー会場で頂いて来たので高級品だ。
どっちが安全かといえば間違いなく後者である。
選択されなかったお酒の瓶は魔獣革のベストのポケットにしまい込むと、木製の棒がついた包み紙に包まれた飴を「はい」と差し出した。
「奴隷自慢は貴族の嗜みらしいし、平民には無縁の話さ。
誰も来ないなら暫く居させてもらうよ。
あっオレの名前はオウル、アンタは?」
思い出したように名前を名乗ると、女性の名を訪ね、また人懐っこい笑みを女性に向けると、奥歯でガリと飴玉を噛み砕いて、粉々に砕いた飴を嚥下する。
「あっ、それ、一気に齧らないほうがいいよ?
少しずつ溶かすように舐めてね?」と、返した言葉に付け加えるように飴の食べ方を。
飴は桃の味。
表層は普通の飴であるが薄い表層が溶けると、媚薬成分が混ざる層が現れ、更にそれが溶けると桃のジャムと共に媚薬の液体が溢れだす、飴に似せた媚薬の試供品である。
目的は、貴族が異性を口説くのに使うというストレートな奴だ。
■アネット > 依頼で来ている以上、飲酒は避けないといけない。
報酬が支払われないで済めばいいが、下手をすれば変な難癖をつけられる可能性も出てくる。
それならば、飴はどうとでも言い訳ができるのでそちらを選べば大丈夫と考え。
それが実は逆だとは考えもせず、差し出された棒つき飴を受け取り。
「そういう自慢は冒険者を雇わずにしてほしいよね。
来ないと思うけど絶対じゃないからね。
私?私はアネットよ」
こういう依頼で遭遇した同業は名前を知らないで終わることも多い。
そんな中で名前を名乗る少年に名前を名乗り返し、よろしくねと。
何かを食べていると思ったのがかみ砕く様子に飴だったのかとみて。
「一気に?」
食べ方がある飴なのかと不思議そうに飴を見て。
そして包み紙をとって口に含めば味は桃。
こういう飴もあるのかと、それが媚薬だと思わずに表面を舐めるようにして飴を味わって。
■オウル > さてさて自分の口の中は空っぽ。
噛み砕いて嚥下してしまえば口残るのは木の棒だけ。
指先で咥えていた木の棒を引っこ抜くと、其処らに捨てず魔獣革のベストのポケットにしまう。
「それは間違いなくそうなんだけど……。
あれでしょ、平民相手に自慢したっていうのもあるんじゃない?」
よろしくアネットさん、と返答の後に一言付け加える。
で、アネットさんの口の中に棒付きの飴玉が咥えこまれるのを見て、眼帯と裸眼、双方の瞳をにぃっと細めて悪戯な笑みを今一度。
「うん、一度に噛んで食べるのはお勧めしないよ?」
理由はあえて言葉にしない。
そして浮かべている悪戯な笑みは変わらないが、双眸はじーっとアネットさんの変化を見逃さぬように見つめるのだった。
ひとつは最初の媚薬層に届いた時の反応。
もし違和感を感じるようであれば、改善点がひとつ。
ふたつめは媚薬の効き具合の反応。
顔に出るのか、呼吸に、態度に出るのかの観察。
あまり効果が悪すぎても、改善点となる。
最初の表層は容易く溶けて、媚薬が練りこまれた飴の層が表層に現れて、そのまま舐っていけば桃の味は変わらないけども、媚薬はじわじわと性感を煽り立て、酩酊に近しい発情状態を摂取した者へと与えていく。
さらに舐めていけばそれがより強くなる。
媚薬の濃度の高いものが混ざった桃のジャムがあふれる筈で。
■アネット > 「自慢されても困るだけ、だと思わない?」
平民に奴隷を自慢されてもどう返していいか困る。
そもそもに貴族の気紛れで奴隷に落とされる可能性もあるので、出来れば関わりたくないというのが本音。
受け取った飴を口にすれば、意地悪な笑みをまた見せる少年を不思議そうにみて。
「もしかして味が変わる飴だったりする?」
一度に噛んで食べるのはお勧めしない。
それで直ぐに浮かぶのは味が変わるもの。
少年の口から答えはないが、観察されるような視線に居心地を悪く感じ。
「………ンン…?」
桃の味を味わっていれば、ある程度飴が解けてくれば味に微かな違和感。
何か味が変わったような感じがして小さく首を傾げては少年に目を向け。
味に違和感を感じ始めた飴を舐めているとどうにも違和感、感覚に何かを感じ始め。
こう……服に触れいている場所に何だか…その違和感に何だろうと考え。
その感覚が強くなる間に飴の味も変わり。
口内に桃味の強いジャムのようなものを感じたと同時に体の奥から一気に熱を感じ。
これはダメと反射的に飴を吐き出して屈み、身を抱くようにして。
■オウル > 確かに自慢されても困る。
少しでも味見できるなら兎も角として、自慢だけされても。
ただそれを含めて報酬だという気がしないこともない。
……なら最初からそんな風に依頼してくれと思わなくも。
まあそんな事は最早どうでもいい。
眼帯奥の瞳と裸眼の瞳その双眸に映るアネットさんの方が重要だった。
観察するような視線を隠しもせず、最初に違和感を感じる様子に一つ頷き、最初の媚薬層をアネットさんが味わっている姿から、今度は飴玉を吐き出して屈みこむ姿に小さく頷くと、摂取しきる前に反応してしまった事に改善点一と心の中で愚痴る。
「だ、大丈夫?お酒と一緒に会場からもらって来た奴だったんだけど、変な味でもする?」
嘘をつく、事もなさげにうそをつく。
あの会場から貰ってきたもので、今起きていることは自分のせいではないと、少々大げさに眉間に皺を寄せて眉の端を下げて、極々心配そうな表情を浮かべてから、自分もしゃがみ込む。
それからそーっと手を伸ばして、気分悪い人間を慰めるようにその背中を背筋をなぞる様にして掌でさすさすと上下にさすり、敏感そうな肩甲骨から脇近くも偶然を装うようにして、撫でる動作に加えていく。
■アネット > まだ自慢されるのは武器やお宝なら何となく反応もできる。
しかし奴隷など自慢されても嫌悪感だけ。
それを隠すのでも大変だろうが、同性がそうされているのを見て気分が良い訳もなく、次は受けないと思うだけであり。
少年の視線、目つきが不穏なものに見えてしまい。
そして飴の中心部、そこの味を感じたと同時に起きた体の変化は媚薬のそれ。
慌てて吐き出すも接種はしてしまっているので、その効果に耐えようと身を丸くして。
「お酒と……?やっぱり受けるんじゃなかったかな…」
少年の嘘を信じ、貴族はやっぱり禄ではないと考え。
媚薬入りの飴まで用意して、本当に禄でもないんだからと文句の一つでも言いたいがそれどころではなく。
「ひゃう…!だ、大丈夫だから」
心配そうな顔でしゃがみ込む少年、その手が背中を上下にさすり、肩甲骨から脇近くまで撫でれば大きな声を上げてしまい。
大丈夫だと顔を真っ赤に染めて少年から離れようとして。
■オウル > 不幸中の幸いを探すとすればアネットに接種させた媚薬飴は【試作品】であり、通常含む依存性のある成分などは無く、一夜限りの甘い時間を無理やり作り出す、程度のものである。
でなければ流石に仕事外で仕事の対象となってもいない相手に飴玉を勧めたりはしないだろう、言い訳みたいな話だが。
でもアネットの言葉を聞けばついた嘘を信じてもらえたようでもあるし、どこまで媚薬が聞いているか更に確認しようと、同時に――…アネットさんに興味が沸く。
耳をすませば聞こえてくる歌声にアネットさんと違って、興奮しない理由がない健全男子である自覚があるし、自分だけごちそうにありつけなかった事もあってか、……うん。
「……そう?そんな顔に見えないけど。
ダメだよ慌てて動くと転ぶよ?」
離れようとする、だから、逃がさない。
眼帯下の瞳と裸眼でじーっと心配そうに真っ赤に染まるアネットさんの顔を眺めながら、下がろうとすれば四つん這いでずいっと近づいて、距離が離れたことで距離は開くだろうけども、そのぶん撫でるのはアネットさんの背中よりも、脇から胸元のふくらみの側面近くを撫でていくことになる。
指先に少し力を込めてさすり、さすり。
そう撫でながら「少し休んでから、どこか、横になれる場所にいく?」と、誘う。
■アネット > 少年の言葉を信じ、知らずに媚薬入りの飴を持ってきたと信じ。
貴族の依頼はもう受けないと心に誓い。
それよりは今はこの状態をどうするべきかというのが最優先。
最悪は報酬の減額、無しになるのを覚悟で体調不良ということで抜けることも考え。
「本当に大丈夫だからね。
そんなにドジじゃないから……」
少年の心配をしているという言葉に赤い顔で笑みを浮かべて大丈夫と答え。
立ち上がればふらつきはするがまだ大丈夫、そう考えていたが背中を撫でていた手が胸元の側面を撫でられ腰が砕けそうになり。
その撫でられる感触に足が震え、断らなければいけない、拒否しなければいけない誘いにうなずいてしまって。