2024/07/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 横道のカフェ」にアウル・リブライアンさんが現れました。
アウル・リブライアン >  
 早朝のカフェ
 平日の職務に追われる者からしてみれば縁のない場所。
 此処にこの時間からいる者は富裕層なら自宅で取れる分、一人暮らしの裕福な隠居
 朝に帰宅するところの高級娼婦
 徹夜したせいで自炊飯よりも、美味しい茶と朝食で心を癒したくなった学者。

 実に様々かつ少数だろう。
 表通りの流行りや衝動とは違う空間は、実に人の多さを必要としない魔女好みだった。
 夏の日照りの中、窓辺は日差し熱が通らないように閉じられてしまう。
 春の陽気とは違い、室内は風の魔石や、買い取っている氷らしい冷風が丁度良く流れている。

 カフェなのだから居心地第一なせいか。
 食事の代金が割高でも気にしないように、魔女はモーニングを食べ終えたばかり。
 水出しの冷たいコーヒーを片手に、横文字縦文字構わず小説文庫を詠みこんでいる。
 日差しが出る前に参上し、日差しが出る頃には帰りづらい。
 日傘と帰りの馬車が無ければ、此処を動こうとは思わないだろうか。


   「…、…しくじったわ。
    コーヒー目当てにするには少し攻めすぎたわね。」


 溜息も出ようという物。 今日の気温はいつもより高いらしい。
 魔女としての理性と欲望 今回はこの室内空間と美味しいコーヒー欲しさに、こうしてしまっている。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 横道のカフェ」からアウル・リブライアンさんが去りました。