2024/06/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 Bar」にレディ・レッドさんが現れました。
■レディ・レッド >
騒がしくない店内 薄暗い環境 無音ではグラスの音や囁き合いが聞こえてしまうせいか
店内にはbgmが小さく続いているのは、闘技場にあるような記録技術による応用だろうか。
奏者や歌い手がいない環境は、純粋に酒と目の前の相手に集中されている。
夫人は、夜に時折そういった酒場やクラブ、社交場でもテラスに佇むことが多いせいか
こういった環境を好むようにフラリと姿を見せる。
真夜中の銀髪は暗くてもその色はシルエットもはっきりとしていて、逆に体は喪服のように暗色のゴシック。
露出している肌 特に貌や背中の陶磁のような肌がなければ見えにくいかもしれない。
隅のカウンター席で腰を下ろしたまま、左右に手動式のギロチンのような刃が隠れたシガーカッター
葉巻の吸い口を造るようにピラミデ型のやや尖った先端を バチンッ と切り落とすのなら
開いた唇は両端の左右に鬼歯が目立つ歯列 その鬼歯を上手く使うように葉巻を歯列に軽く噛ませて固定し
そのコロナサイズの葉巻、咥えたまま目の前のバーテンがマッチで火をじっくりと焙るように数秒焦がした。
「―――ふぅぅぅぅ。」
甘ったるい煙 葉巻の吸い方としてはややマナーの悪い二度三度吸い込み、燃焼効率を上げると濃い紫煙
それが唇から離れた音と共に、ゆっくりと零れていった。
肺に入れず、口の中だけで転がして吐き出される煙 夫人の属性的に、いくつかの液体と薔薇からしか摂取できない口内
それなら、紫煙の味を求めてしまうのも仕方ないことか。
美味そうに慣れた吸い方で、鬼歯に押し付けるように噛み支えたまま時折辛くなった舌先
それを度数の高い赤みを帯びた琥珀酒で湿らせて洗い流す。
これを交互に繰り返しながら、有意義な暇つぶしを行っていた。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 Bar」からレディ・レッドさんが去りました。