2024/06/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にトリアさんが現れました。
■トリア > 王都の中でも高い身分の者や富豪が多く住む富裕地区。
ノーシス主教の修道着に身を包んだ少女は寄付を募るために清貧とはかけ離れた豪華な建物が並び立つこの地域へと足を踏み入れたのだった。
…すべては崇拝する主神に仕え、精霊として現界した偉大なる魔族の手助けとなるために。
「このお屋敷は…すでに結構な援助をいただいておりますし、こちらは…」
傍から見ればお使いの見習い修道女が物珍しそうに豪邸を見回しているように見えるであろう。
しかし少女の目にはそれらの煌びやかな建物は寄付をもらえる金ヅルか否かとしか映っていない。
目ぼしい邸宅を一通りリストアップし終え、一軒一軒まわる前に一息入れようと広場のベンチに座る。
■トリア > 「さて、そろそろ参りましょうか。」
休憩を終えた少女はベンチから立ち上がると、再び元来た道を戻っていった。
まずは目当ての一軒目。
見張り役の警備兵に素性を明かし主への取り次ぎを求め、それが叶うと邸宅へと消えていく。
そして小一時間もすればほくほく顔で邸宅を後にする。
「ふふっ、敬仰な信者の方。理解が早くて助かりました。これで精霊様のお勤めの足しに少しでもなればよいですが。」
時折警備兵の門前払いを食らい、そして無事邸宅へと招き入れられその身をもって教えを説いて寄付の約束を取り付ける。
少女の熱心な活動はまだまだ続く。
「さて、この一帯はとりあえずこの辺りにしておいてと。次はどちらに向かいましょうか。」
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からトリアさんが去りました。