2024/05/03 のログ
ご案内:「富裕地区 とある屋敷」にオルガさんが現れました。
オルガ > 【お約束待機中です】
ご案内:「富裕地区 とある屋敷」にレオンハルトさんが現れました。
オルガ > それは、二三日前のとある王家のお屋敷の一角で事は起きました。
その一家は王家の中では中堅どころの美男美女がそろい、
当主は中々の年取った爺に爺には不釣り合いの美女を妻に持ち、
使用人たちも綺麗どころを集めた文字通りの一門といった具合だったのに、
その日に些細な行き違いにより当主の飲んだ飲み物に混入物がありただの栄養剤のはずが、
その日は特に起こらず翌朝一人朝早く目が覚め、その日に限って鏡も見ずに着替え過ごして――。

1人のメイドが当主への朝の書類などの取次ぎをしに部屋を訪れた際にメイドの悲鳴と共に事が発覚しました。

そう、当主の部屋に見知らぬ美少女がいると!顔立ちは色を除けば顔立ちは双子にそっくりであり。
部屋のソファに腰を下ろしどうしたものかとぼんやりとどこか遠くを見つめている少女、
家の使用人たちや衛兵たちに包囲されながらも優雅に落ち着きを払って座っている少女、
運悪くその日に限り、魔法薬に詳しそうなロゼール様やプシュケ様、アステリア様、テミス様もおられない。
残る博識の知識人レオンハルト様を一人のメイドが呼ぶまでの間、少女は冷えた紅茶入りカップを飲んでいた。

レオンハルト > 朝の日課である、紅茶を飲みながらの読書をしている所に、泡を食って入ってくるメイドが現れる。
穏やかな朝の時間を騒がせて何事か、と思うものの、この家のメイドたちがここまで慌てるのには理由があるだろうと思いなおして

「どうしたんだい?村内慌てても何も自体が良くなったりはしないだろう?」

落ち着かせるために努めていつもの調子でメイドに語り掛けた。
だが、メイドの言葉は要領を得ない。

いや、正しくは、正確な報告をしているのだが、話の内容が突飛すぎて要領を得ないと言った方が正しいのだろう。

流石にレオンハルトもこめかみに指をあてて考える仕草をして

「……つまり、だ。父上の部屋に見知らぬ少女がいる、と。
その少女はアステリアとプシュケに瓜二つだ、と。

……なるほど、私にもよくわからない話だが、そんな大変な状況を報告してくれてありがとう。
とりあえず、現場を見てみることとしよう。」

そんな言葉を返してから部屋を出て、父の部屋へとやってくる。
そして、開かれているドアから中に入って室内を見て

「…………なるほど、君たちが大騒ぎをするのも当然、だな。」

まさに報告の通りの状況になっていた。
さらに、状況としては自分はどちらかというと専門外の話しだろう。
どうしたものか、とも考えたが、とりあえず少女に近づき資金までやってくれば

「お嬢さん、大変な状況になって困惑していると思うが、君はどこからやってきたんだい?」

穏やかな調子で向ける問い。
そして同時に観察する少女の様子でふと引っかかることをいくつか見つけた。
紅茶を飲むときに動作の癖。
表情を作る時の顔の動きの癖。
その他、細かい癖を見れば見るほどひとりの人物に酷似していたから。

オルガ > 当主の方針によりこの屋敷は個々に部屋が分け与えられ、
各々生活スタイルが違い過ぎるので一家がそろうのは2週間に一度あるかないか。
当主がまだ後継者を長男が=後継者ではないので誰がなってもおかしくはないのだが、まだ当主が家を牽引している。

当主が当主らしくメイドや執事使用人を侍らし過ごすようになって長くはなかったためか、
一昨日から発覚する今朝に至るまで全く事が露呈しなかったのは当主なのに一人で過ごす事が出来ただけに今に至る。
着替えも難なく出来たのは妻や幼少時の娘たちの着替えもしてきた家庭を大事にする当主だったからであり。

レオンハルトが来るまでの間、少女は空いていた扉から入ってきた男―レオンハルトを赤い目を細めて見上げた。
驚きもなく紅茶を半分だけ残しソーサラーにカップを静かに置き、いったん瞼を伏せてから
顎を引いて背筋を伸ばせば一言滑らかに言葉を口から紡ぐ。

「ようやくお話の出来るのが参りましたか。え、儂?どこから来たかと仰いますがどこと申せばよろしいのかの?」

一人称が儂、所々丁寧なお嬢さま口調であるがどこか古臭い。
紅茶を飲むときの仕草は丁寧に繕いつつも実は大雑把だったのは爺の特徴。
表情を作る際は双子に似ていて少しだけ爺のそれ。
そう爺に女装の趣味はなかったか分からないが見た目は黙っていれば令嬢だった。
言葉遣いとか癖はとある人物そのものだった。

レオンハルト > そう、あらゆる癖が父親だと言っていた。
だが、流石に見ただけでそうだと言い切る自信がないのでとりあえず、声をかけてみたというわけだったのだが、その結果は……

「…………ええ、そうでしょうとも、父上。
まずどうしてそんなお姿でいらっしゃるのかと問い詰めたい所ではありますが、特にお体に異常は……
少女の姿になってしまったということ以外に異常はございませんか?」

流石に少し頭痛がしてきた。
あの父親が美少女に変化して自室にいる。
少なくとも一般的な病気ではありえない。
この辺りになってくると、こういう問題に強い家族が誰もいないことが問題だが、とりあえず、最低限の問題を片付けようと会話を続けた。

オルガ > あくまで変化してしまったのは外見とそれに伴う記憶の欠落。
中身まで変わっていなかった。中身と抜けなかった記憶がつむぐ行動所作。

性別が変わっても右往左往しないのがこの当主の強みであるが、
レオンハルトを見つめて、彼とんでもないことの目撃者となったなすまんと目で無言の謝罪としたい。

「ふむ、見破ったか。
 話が早いのがお前の長所じゃ。儂嬉しい。
 体の異常は、右足があるのと性別が変わっているのと若くなったくらいか!!
 爺であった時よりも体の柔らかいことに感激しているし、
 ああ、それと引き換えに多分言語があまり覚えが足りておらん気がする。」

性別が変わって若返ったくらいは分かっている。
50代と10代の視力の違いと良さにびっくりした。
目が覚めて性別が変わって驚きはしたし右足があって驚きもした。
それ以上異常は見受けられない。日差しとかの問題は…彼が来るまでの間窓から手を出して確かめたから口にしなかった。

当主に性転換に驚きがないのが不可解であろうがそれは後で判明する。

レオンハルト > 「まぁ、私の一芸は人を見分けることも含まれます故、先入観さえ捨てれば見破ることは容易いのですが。」

そういう意味では今日この家に残っていたのが自分でよかったのかもしれない。
それ以外の家族だとしたら……

母親は、きっとこの状況を楽しんでいるだろう。そういう意味では父親とよく似た人だと思う。
兄は、少し反応が予測できない。だが、時間はかかるが状況の収集はしてくれるだろう。
弟は、魔術的な問題が原因にあるならすぐに看破するだろう。もしくは彼の魔術的な実験だというのであれば驚かないかもしれない。
双子の妹、姉の方は自分が作った薬が原因なら驚かないだろうが、そうでないのなら卒倒するかもしれない。
双子の妹、妹の方は……意外と図太くおどろかないかも?

そんなことを考えていたが、一通り、父の現状把握を耳にしたうえで

「それならばよろしいでしょう。少女に変化して、変化したなりの問題はあるものの、少なくとも健康的には問題ない、と理解しました。

それで、こうなった原因に心当たりはおありですか?」

結局は、ここに突っ込みを入れなければ始まらないだろうとさらに質問を付け加える。

オルガ > 「そうであったな、お前の一芸は素晴らしい。儂のは武一遍で魔法とか薬とかに疎いのじゃ。
 儂だけほぼ剣の道しかない脳筋人間でどうにもならん位。」

多分家族の反応としては間違いはないはず。
性別の違いで見方が変わると思えない、ここ最近出会ってきたのはテミス、アルテリア位であるが、
大まかに皆元気であったので皆に会うことも増えるし都度驚いてもらおう。
起きてしまったことはどうしようもないしそもそも戻るすべが分からない。
先ほど半分だけ残していた紅茶のカップをひょいと持つと口をつけ静かに飲み干すと同時に、

「うむ、原因は二三日前にテミスかアステリアにいつもの栄養剤を頼み飲んでからか?
 どっち作成かどうかまでは覚えておらん。先週の執務が締め切りが多くて大変だったので栄養剤を頼んだのだが。
 それ以外では毒見もつれていたのでげんいんとなるものに当たらんしのぅ。」

原因はたぶん栄養剤。頼んだのはこの当主。薬に強そうなのはテミスとアステリアのどちらか。
どっちに頼んでしまったのかまでは覚えていない。
空になったカップはそっとメイドが回収して新しい紅茶が出されるまで手持ちなくなった。
少女は息子を見つめている。頭脳の回転の速さは爺の自分よりはるかに速いと思いながら見つめてる。

レオンハルト > 「そうはおっしゃられましても、私は平時には役に立ちましょうが、乱世ではどこまで役に立つやら。父上はそれが私と逆なだけでございましょう?適材適所を心がければよいだけのことかと。」

そんな返事を返していったが、続く言葉に状況を改めて整理する。

原因は栄養剤らしい。
薬に強いとなると、テミスかアステリア。でも恐らくは、アステリアの方だろう。
双子の姉は、家族のために物を作ることに喜びを覚えているのだから。
そうなると、アステリアが失敗したか、悪戯をしたか……いや、どちらもアステリアの人となりにそぐわない。

何かピースが足りないとしばし考えていたが、ピースが足りなければ答えが出るはずもない。

「そうなると、テミスかアステリアの不興を買ったことは最近おありですか?
テミスもアステリアも何か原因無くしてこのようないたずらをするとは思えない。
ならば、父上が二人のどちらかに何かをやってしまってその意趣返しでも食らったと考えるくらいしか思いつきません。」

ゆるゆると頭を左右に振って唯一思いついたk農政を口にしたものの、
少しだけ考えてから付け加える。

「どちらにしても、テミスかアステリア、もしくは母上のいずれかがおかえりになるまで私が父上のお相手をしましょう。
とはいえ、毒にも薬にもならない話をすること位しかできませんが。」

結局根本的解決は専門家に任せるしかない、という結論に落ち着いたようだった。

オルガ > 「そうじゃな、すまん。その時その時で役に立てればよいのか。」

やはり話を整理整頓が長けるものに任せると簡単に事が運ぶ。
見た目は爺ではないがロリ当主になってしまった身にとっては
栄養剤一つでここまで事故ると想定は…しているわけがない!
え、不興を買った?な、なにをそんな馬鹿な…露骨に油の切れた人形のように行動が挙動不審になったのは言うまでもない。

「え?ゑ? 何?いや、不興…あるな。
 アステリア、いやアスティとプシュケの見分けがついていないのがろていしてな?
 その時に土下座をして精一杯謝罪をしたのじゃ。
 よもやその結果がこれか?あまりにも見事すぎて言葉もない」

謝ったのに?という顔をして頭を抱えてしまった少女。
が、性別変わっても混乱していないのは元から願望があったので全く落ち着いてはいた。

「うむ。すまんな。毒にも薬にも疎いからな。暫し有難く」

解決するのか?という顔をしていた。

レオンハルト > 色々聞き出してみると、何やらやらかしはあった様子。
そうなると、原因はアステリアか。

謝罪はしたという父親の言葉に恐らくそこは考えても答えは出ないな、と理解した。

「まぁ、双子の見分けが難しいのはわかりますが、親として見分けられていないことでアステリアを怒らせたのはあるかもしれませんね。

とはいえ、どちらにしてもこれはアステリアに話を聞いてみるのが一番早い解決策でしょう。

今日は私も特に用事はありませんので、久しぶりに親孝行をさせていただきますね。」

解決はするでしょう。原因無くして結果はないのですから、というような表情を返して表情会話をしたのちに、
妹が返ってくるまでその後なんやかやと世話をやいていたとか。

ご案内:「富裕地区 とある屋敷」からレオンハルトさんが去りました。
ご案内:「富裕地区 とある屋敷」からオルガさんが去りました。