2024/04/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 邸宅───賓客室」にニュアさんが現れました。
■ニュア > 富裕地区───とある、屋敷。
高く聳える堅牢な塀と衛兵を配し、獅子飾りも豪奢な門構えの邸宅。
使用人より賓客室に通されて、暫く経つ。
要するに、──…商談だ。とある伝手から紹介を貰い、此処に居る。
薬箱を傍らに置き、座った途端ずぶずぶと沈みこみそうな抗い難い柔らかさのソファに浅く腰掛けては相手を待つ時間。
門を潜った時点で使用人にやんわりと窘められたのだろう、
普段なら目深に被っている筈の外套のフードを取り払った白皙の少年容貌は、
退屈凌ぎに誂えの良い──けれど些か成金趣味な調度品に飾られた室内を眺めることをしていた。
「──…あの趣味悪い置物ヒトツでも、とんでもなく高いんだろうなァ…」
鼻白む。なんなら自分なら一生働かなくても良いお値段、なんてこともあろう。
故に、商機。この地区の住人は、大概金銭感覚が破綻している。
上手く彼らの願望に添う薬を売り込めば、数ヶ月遊んで暮らせる商談とて適うこともあるのだから。
さて──…本日の御相手はどんな手合いやら。
■ニュア > やがて、ドアノブが廻る音に、細躯はソファより身を起こす。
果たして商談成立と相成るのか──きっとそれは数刻の後、屋敷を出る娘の表情に知れる事で……。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 邸宅───賓客室」からニュアさんが去りました。