2024/03/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアルジェさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアルジェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアンジュさんが現れました。
■アンジュ > ────『富裕地区:深夜』
富裕地区の、貴族や富裕層の人が訪れるのだろう、公に開かれた庭園。
ふわふわのゆるく波打つプラチナブロンドが、月明かり星明かりに輝く夜中。
踊るように軽やかに、白雪のようなちいさな足が補装された庭園の道を歩く。
富裕地区であっても、ほとんどの人間が就寝の時間。
起きているとすれば誰だろう。
富裕地区を警備する騎士? 兵士? それともこんな時間まで働く奴隷?
少なくとも、純白のドレスを纏って、薄着に裸足で歩く少女は『普通』ではない。
「────♪ ──♫──♬ ────♪」
唄っている。
その歌を正しく理解できる者はいないだろう。
この世界の言語でなければ、人が相互理解を深める言葉ですらない。
寒さも、眠気も、空腹もない。
太陽と月の巡りを、ただただ見送るだけの存在。
ただそこに在る少女の背中には、純白の翼がある。
霊光の輪を浮かせ、くるりと回る。踊る。ドレスの裾を翻した。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアンジュさんが去りました。