2024/01/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区「図書館」」にカミュさんが現れました。
カミュ > 貴重な書物があると聞いて訪れたのは富裕地区の一角にある図書館。
受付を済ませ、コートをクロークに預け男は書架の間に足を踏み入れる。
1mほどの通路を挟む様に書架に並べられた本の背表紙や、おおよその分類の掲げられた看板を横目に男は奥へ奥へと進んでいく。

図書館の中には羊皮紙や紙の匂い。
人も少ないのか静謐とした空気が中を満たしている。

足音を消す為だろう、毛足の長くやわらかなカーペットを踏みながらゆっくりと進み続ける。
目当ての本があると思しき場所までは今しばし、同じ見た目の迷宮にも似た風景を進まなければならない。

そんな風景を見ていれば、図書館の迷宮化や惑わすための幻惑魔法を仕込めば中々に使えそうだ等と、使うシチュエーションの無い魔術や魔法の編み方に思考を少し向ける。

カミュ > 幾つかの角を曲がり幾つかの書架を通り過ぎる。
男は図書館の奥へ奥へと進んでいく。
空気の流れが悪く僅かな淀みを見せるその場所であれば男はそよ風を生む魔術を編み、風を流し始める。

制御をしたまま小さく頷くと、人の気配もだいぶ遠くなったその場所でようやく見つけた目当ての本の背表紙。
引出、表紙を見詰め、捲り中にちらりと目を通して間違いない事を確認してから書見台へ向かい男はさらに奥へと進んでいく。

長い毛足の絨毯によって吸収された靴音。
僅かな衣擦れの音や空気の流れる音だけが寂しく響いている。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区「図書館」」からカミュさんが去りました。