2024/01/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 料理とは、食材の質が物を言う。
…とも言うが、己としては、やはり、味付けが最も重要だと考える。
いくら食材が良かろうと、苦手なものはあるだろうし。
逆に食材がそう良くなくとも、好みなものであれば美味しい。
…食材が悪過ぎる場合は、まぁ、論外だ。

と言う訳で、たまに上等な料理がどれ程か、を試すべく。
こうした富裕地区に訪れ、食べ歩きをしてみる事がある。
もちろん、苦手なものは当然即却下。

そんな少女が、その手に抱えているのは、この富裕地区で販売されている、菓子店の商品。
新商品が販売された、との事で、こうしてやって来たのだ。

「うむ、しかし、あれだけ並んでおるのは、さすがに付き合い切れんものじゃ。
ともあれ、手に入れてしまえばこちらのもの、じゃのぅ」

箱から漂う匂いに、満足そうな笑みを浮かべ、ぽつりと呟く。
そう、それなりに人気店らしく、購入するのも列があって面倒そうだった。
のだが、それはそれ、適当に並んでいる者の友人を装い、売り切れ前にさっさと購入したのだ。
汚い?褒め言葉として受け取ろう。

さて、どこで食べようか?
そんな事を考えながら、適当に視線を巡らせる。
大通り…では、少々食べ辛いか。
ならば、公園かどこか、広い場所なら。
そう考えが到れば、そちらへと向かい、歩みを進めるのだ。

…ただ、この場所も、土地には疎い。
すぐに目的の場所に着けるかは、運次第。

タマモ > 行く先を、運任せにするならば、と。
少女は、ぽんっ、と空いた手、その手元に唐傘を出す。

こうした、何事もなさそうな時でも、少女は確実性よりも、運に頼る。
それは、分かり切った結果よりも、先が見えない結果の方が、楽しいと考えてしまうから。

行く先の道は、三つに分かれている。
真っ直ぐ進むか、左右のどちらかに曲がるのか、その三択だ。
…一応、背後もあるのだが、それは戻るだけ。
まぁ、己の運がそれを定めるならば、それはそれで面白いが。

ともあれ、とん、と手にした唐傘を地面に立たせるように置き。
後は、そこから手を離すだけ。
その唐傘が、倒れる方向。
それが、これから向かう先と決める、少女が良く使う手である。

ちなみに、直進は大通りが続くだけ、左は色んな出店が並んでおり、更なる購買意欲を湧き上がらせる。
右が正解、それなりに人は居るが、広場なだけあって寛げるスペースはちゃんとある。
背後は、言うまでもなく戻るだけだ。

タマモ > 唐傘から、ぱっと手を離せば。
ゆらりゆらりと、少しの間、揺れ動き…

それは、ぱたん、と倒れるだろう。
その倒れた唐傘が、どの方向を指したかで、少女の運命が決まる。
[1d4→1=1]
タマモ > 人の行き交う大通り、そのど真ん中。
ちなみに、そんな場所にも関わらず、これが出来ていたのを不思議に思うかもしれないが。
なぜか、少女の居る付近だけ、行き交う通行人は避けている。
言ってしまえば、少女の手によるものだが、周囲はそれを認識していないのだから、無問題。

とりあえず、唐傘が倒れたのは、正面方向。
そちらへと視線を向け、ふむ、と頷けば。
倒れた唐傘を、ひょい、と足の爪先で掬い浮かせ、丁度の高さに上がったところで、ぱし、と手に取る。

「よし、正面を指したのならば、正面へと向かうべきじゃろう。
さてはて、良い場所があれば良いが…」

手にした唐傘を、とん、とんと肩に当て。
ゆっくりとした足取りで、正面へと歩き始めた。

その方向は、ここと変わらぬ、人通りがあるだけの大通り。
この付近、どこかしこに向けて行ける、分岐点の付近。
さて、そこに辿り着けば、また運頼み、なのか。
それは、少女の気紛れによるものだろう。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からタマモさんが去りました。