2023/11/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 富裕地区の一角、知る人ぞ知るとまでは言わないが、目立たぬ街区に構えているバー。
中はそれなりに賑わっているが、その賑わい方は平民地区や貧民地区のような、下品などんちゃん騒ぎとは毛色が異なる。
それぞれのテーブルに数人の仲間で集まり、秘密の会話で盛り上がっているというような印象だ。

この男にしては珍しく糊の効いたシャツを着た姿で、重厚な木製カウンターの端に座り、一口で飲み干せそうな小さなグラスに入った琥珀色の液体に口をつけていた。
空気が合わないという理由であまり近寄りたくない富裕地区のバーで呑んでいるのは、ワリのいい仕事のためだ。
とある身分の高い人物の素行調査をして欲しい、という依頼だった。
その人物は夜になると贔屓にしているバーのいずれかに繰り出すらしく、ヤマを張って待ち伏せているのだが――。

「……相当にいい酒なんだろうが、こう窮屈な店だと、イマイチ味がしねェな」

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からラッツィオさんが去りました。