2023/11/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、富裕地区。
一応、この王都内では最も安全な地区、とある場所だ。
…まぁ、そうであっても、それは絶対ではなく。
実際、ちょっと大通りを外れれば、何が起こっても仕方無い、とも言えるものか。

そんな裏通り、まぁ、そう大通りからは離れていない路地か。
ぽつりと、少女はそこに佇んでいた。
前にも後ろにも曲がり角、その角を抜け、少女に気付ける感じの位置取りか。

「まぁ、何かあれば何かある、何も無ければ何もない。
いつもの通り、な感じじゃのぅ」

ふむ、と軽く頷きながら、軽く上を見上げる。
少女の言葉の通り、している事は、いつもの通り。
何かあるか、誰かと出会わないか、と適当に歩き回っていたのだ。
ここで足を止めたのは、まぁ、気紛れだ。
どこかへの近道にもなりそうだし、付近の建物の住人ならば、普通に通るかもしれない。

タマモ > 瞳を閉じ、耳を澄ませる。
ぴんと立てた耳が、前へ横へと動き音を捉えようとしていた。
集中した時の聴覚は、かなりのものだ。
かすかな物音、息遣い、もっと集中すれば鼓動等も、聞き取れる。
ただ、それも欠点は存在する。
それは誰にでも想像は出来るだろう、近くで起こる大きな音だ。
鋭過ぎる聴覚が、無駄に大音量を聞き取れば、耳を傷める事必至となるから。

…まぁ、そんな音、さすがに立てたりする者が居るのかどうか。
状況次第では、とは思うが、己としては出来れば控えて欲しい。

とりあえず、そこまでのものではないが、音に集中してみるも。
さて、それで聞き取れる音が、あるのかどうか。
それとも…何らかの理由でで大きな音でも立てられる、とかもあるだろうか。

タマモ > 「………む」

ぴくん、少女の眉が動く。
何かを聞き取った、そのような反応だ。
集中していた意識を手放し、閉じていた瞳を開く。

「あー…まぁ、仕方無いのぅ」

その言葉が、何を指しているのか、それは分からない。
だが、何かしらあったのだろう反応と、その視線が、すっとある方角に向けられた。
はふん、溜息を一つ。
とん、と軽い歩調で前方へと歩き出せば…

次の瞬間には、その姿は、その場から掻き消えていた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からタマモさんが去りました。