2023/11/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にネイスさんが現れました。
ネイス > 平民地区と富裕地区の境目――どちらかと言えば富裕地区に踏み込んだ路地の裏。
昼夜問わず影になる路地裏であっても、建物自体が白くくすみのない壁の為にそう鬱蒼としていないのが特徴だ。

「――んじゃ、またイイもん入ったら持ってきてやるよ」

その路地裏を塞いでしまいそうな巨躯が小綺麗な戸を開けて姿を現した。
中へ向かって機嫌の良さそうな顔で大きな手で胸板を軽く叩く。
すると、じゃらりと音が鳴る。

手に入れたお宝を富裕地区の隅にある“雑貨屋”へ売りつけ終えたというところ。
自分には不要なお宝であったが、なかなかの値段で売りつけることが出来た。
路地を出て右へ行けばねぐら。左へ行けばお楽しみどころ。

さて、どちらへ行こうかと上機嫌でのしのしと歩いて通りへ出よう、と。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にエルバさんが現れました。
エルバ > ローブを身に纏い、軽やかな足取りで屋根伝いに駆けて行く少女の姿が一つ。
時折、背後を確認して誰もついて来ていない事を確認しながら、富裕地区から離れようとしていた。その刹那。
周囲の様子を窺うのに意識が逸れたか、足を踏み外して体は宙へ。
一瞬ひやりとしたものが走るが、この高さであれば問題はない――と、視線を下げれば、己の落下地点になるだろうその場には、通行人の姿が。

「わ、わ、下の人退いてーーーー!」

相手の視界から光を幾らか遮る翳りが現れるのと、その頭上から声が響くのはほぼ同時位だろうか。
体勢を整えはするものの、相手が避けねば体重+加速分の重みが衝突するやもしれず。

ネイス > 懐はとりわけ温かい。
何か美味いものでも買ってねぐらへ帰ってやるか、一握りさせてお気に入りの花でも買い付けるか。
浮ついた気分。そこへ文字通り、何だかが降って湧いてやってきた。

「――――あぁ?」

ちょうど昨晩まで潜っていた遺跡でも、似たような罠があった。
もっと大きな、まあるい巨岩の玉が落ちてくるというありきたりなそれ。
それを受け止めて放ってみせた男に対して、細っこい身体の重みに勢い程度の衝撃は避けるほどのものじゃない。
剣だのピンヒールだのでも突きつけられているというのなら、ともかく。

「……このまま憲兵にでも突き出してやればメシ代にくらいはなるか?」

少しだけ立ち位置を変えて、丸太のような腕を突き出す。
降りかかる衝撃を受け止めて、そのまま俵を担ぐように捕らえた。

エルバ > 段々と地面が近付いてきているにも関わらず、落下地点の誰かは退いてくれない。
自分の声が聞こえていないのか、もしくは、まさか人が降って来るとは思わず固まっているのか。
そんな事を思っていたら、漸く体が動いてくれた――が、

「ぅぐ……っ」

変わらず、己の落下地点には物体が。否、突き出された腕がある。
避ける事も出来ず、出された腕に打つかる衝撃を腹に覚え、濁った声が出た。
そのまま、降ろされる事もなく担がれてしまえば、聞こえた言葉に双眸を瞬かせ。

「――――ん!? なにゆえ…!?」

ネイス > 「わざわざこんなトコの屋根上駆け抜けてくなんざ、盗賊かなんかの類しかいねえだろ?」

高い声と担いだ感触から、降って湧いた物が女の身体であることはわかった。
ローブが身体を大きくみせていたが、腕を回してみればほっそりと靭やか。
喚く声を背中側に、進行方向に尻。
担いだ腕の肘から先を振り上げて、ローブに隠されたちいさな――いや、それなりにハリの目立つ尻をはたく。

「……違ったか?」

何か抗弁はあるかと尋ねながらも、棚ぼたを突き出す準備を着々と。
腕から樹木の触手を伸ばし、ローブごと膝から下に巻き付かせて拘束する。
更にもう一本。二本目は手首へと八の字に巻き付けて。

エルバ > 「違いますけどッ!?」

確かに、状況を鑑みれば相手の言うことはご尤も。
然し、盗みなど働いていないし、何なら己は被害者ですらある。
無論、そんな事は相手の知る由もないのだろうが、尻まで叩かれてしまえば語気が荒くなってしまうは仕方のない事だろう。
そうこうしている内に、足と手首に絡み付く何か。
見てみれば、枝木らしきものに手首が拘束されていた。

「ほんとに違うんだってば…! 離してよー!」

己の足もそうなのだろうと思えば、うごうご、ばたばた、碌に自由の利かぬ四肢を藻掻かせて暴れ。

ネイス > 「ま、盗っ人がはいそーですって素直に言うはずもねえよなあ」

担いだ肩を揺らして笑い、はたいた尻を気安く撫でて鷲掴みにする。
機嫌のいい今なら、言葉通りに憲兵につきだして迷惑料程度ふんだくってやれればいい。
担いだ最初の思惑はそんな程度のものであった。

が、ローブのなかからの甘い桃の香りと手慰みにする尻の肉感や好し。
こうなると、残る胸周りと顔立ちも“ゆっくりと”確かめたくなるもので。

「んじゃあそうだな、とっ捕まるのと……この、ローブ脱いでみせんのとどっちがいいよ?」

既に暴れる簀巻きを肩に路地を出て、富裕地区の中へ向かって通りを歩いている。
富裕地区の見回り兵など、極々稀に清廉潔白もいるが9割9分は貴族崩れのろくでなし。
冒険者の、それも声も身体も悪くないだろう女を任されたらどんな“取り調べ”に及ぶかわかったものじゃない。
それとも普段“使って”いる部屋で潔白を証明してみせるか。

どちらがいいか。重ねて尻を叩き、選ばせる。

エルバ > また尻を手慰みに扱われる。
びく、と小さく体を跳ねさせれば、横目に相手を睨めつけながら、相変わらず自由の効かない四肢をばたつかせた。
運良く拘束が外れないものか、と、思いはするが、結果は変わらないのだろう。
うごうご、ばたばた。そんな事を繰り返していれば、耳に届いた台詞。

「えっ」

相手の思考を読む、なんて芸当も出来れなければ、相手の腹の内にも気付きはしない。
少し考えれば、どちらにしたって碌な事にならないだろう事は明白だが、離れようとしていた通りを、簀巻きにされた状態で運ばれている、と言う現状に焦りを煽られていた。

――憲兵へ突き出されるか、相手に何も持っていない事を証明するか、なんて、比べるまでもない。

「っ! ううう…! 後で慰謝料ふんだくってやるんだから…!」

また尻を叩かれた軽い衝撃に体を揺らしつつ、告げたのは相手に身の潔白を証明する、と言うこと。
悔し気な悪態を吐きながら、漸く暴れるのを止めた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からネイスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からエルバさんが去りました。