2023/10/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族邸宅」にレディ・レッドさんが現れました。
レディ・レッド >  
 貴族達は見栄を張れなくなれば終わる
 その宴に相応しい酒精を用意し、衣装を纏う。
 戦というものが端で行われているかのように、領地経営と税金で過ごす内側の貴族
 戦で廻る金で肥えていく上手い商人達
 名を売り、それにあやかって護衛を務める武器持ち達

 そんな貴族邸宅の中で、小太りな夫の角を設ける腕に片腕を絡め、入場したレディ・レッド
 友人知人とは気さくに挨拶を交わすものの、顔もしらない有象無象にはまるで興味がない。
 元武勇のある夫は見る影もない 内部の意思は未だ失っていないものの、老いとは恐ろしいものだろう。
 だがそんな夫以外には異性に興味がないように、夫とゆったりと踊り、友人と顔を合わせれば早々に向ける足
 ヒールが鳴る先は丸く肥えている夜の象徴が広がるテラス
 雲が薄くかかる霞月から、貌を覗かせまた意地悪に少し隠れている肥えた月

 こちらを向いてほしいと月に思うような良い空模様だった。


   「―――ふふっ。」


 夫と友人との時間 そして夫が物にした化け物として登場すれば後は用がない
 夜の中に居る方が有意義だというように、葉巻を取り出しバチンッと先端の丸みを切り落とす。
 女だてらに、喫煙をまるでなんとも思わないかのように咥え、擦るやや長い軸の燐寸
 特殊なものなのか、赤や橙色ではなく青みがかる火を演出したそれ
 顔を照らす目に優しい青白い火は濃い月明りのようにも見えながら、じっくりと吸い口とは向こう側
 丸く綺麗な断面を焦がし、甘ったるい煙を零していくだろう。

 そんなレディ・レッドの周りには、自然と煙を呑む婦人や紳士が集まってくる。
 一人が堂々と呑めば、集まるものだ。
 後は気を利かせなければいけない貴族邸宅で働く者が、適当な台と大きな切りだし硝子の灰皿
 それを置いてことを済ませるしかない。


   「―――ふぅぅぅぅぅ…、…。」


 月明りに照らされて、目に映る煙の量が増える
 夜と寒い時期程、呑む煙草は旨くなる。 これが理由の一つだ。
 

 

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族邸宅」からレディ・レッドさんが去りました。