2023/09/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にサタンさんが現れました。
サタン > 日も傾きゆく頃。
自身の商会店舗の執務室で、上がってきた書類類の決裁を終えた男は、
決裁書類の片付いた執務机の席より立ち上がり、背後の窓を見やる。
沈みゆく太陽と昇り始める夏月を眺めては、今日の仕事は一通り終わりかと、判断した。
もう暫くすれば、店舗の方も閉じて今日の営業も終了の頃合。
後は、部下に任せたとしても滞りなくゆくだろうと判断し、
執務室を後にする。
店舗先を出る際、従業員へと「後は任せる。」とだけ告げて、
男は夜の街へと消えて行く。

懐から紙巻煙草を取り出し咥え、指先刹那の火を灯し燻らせ、
肺へと紫煙を吸い込み、風味、味わいを堪能し、
ゆっくりと吐き出してゆく、仕事終りの一服。
富裕地区大通り並ぶ店先を、眺めながら、特に目的地があるわけでもなく。
気の向くままに、大通りを行き、
富裕地区邸宅や屋敷を利用した娼館やサロン並ぶ色街を行く――

日は気が付く頃には落ちて、辺りは暗く。
されど、夜の華やかさを見せだしてきた色街にて
幾度目かの一服がてら、立ち止まった男は、灯の先で燻らせた煙草を
吸い、穂先を灰へと還しながら、今夜の行き先を考えていた。

サタン > そうして気の向くまま、また何処か行く先も特に決めず
フラリと夜の街の中へと、煙草燻らせたままに消えて行くのだった――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からサタンさんが去りました。