2024/09/16 - 01:04~01:48 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場・運動場」にタチさんが現れました。<補足:灰色の長髪ポニーテール、鋭くきりっとしたブラウンの瞳 黒い着物姿 サラシ着用>
タチ > 「……ままならぬものだな」
日雇いの指導教官。異国の女剣士は教練場に設けられた稽古場をあとにして腕を組みながら考え事をしていた。
かねてより噂は聞いていたが、いざ自分が当事者となってしまえば流石にバツが悪い。
「互いに死にはせぬとは言え……な。だが、これがまかり通っているならば、拙者が考えたとて無駄か」
刀と呼ばれる、刀身に僅かな反りの入った異国の剣を手入れしていた女剣士は一人、後ろめたそうに零す。
その悩みの真相とは……ずばり、教え子にあたる者と肉体関係を持ってしまったことだ。
きっかけは己の容貌に惹かれた生徒が茶化す目的もあったのだろう、過剰なスキンシップをとってきた事に反応してしまい……
本気になってしまって、あろうことかタガが外れて女子生徒を文字通り凌辱してしまった。
流石に処分もやむを得ないか と思っていたところ、どうやらこの学院ではそれなりに多い例のようだ。
とはいえ立派な懲罰対象。もしも学院へ居続けられないとなれば、場を移して再び日銭を稼ぐ生活を始めればよいだけだが。
想像以上に性に対して奔放な王都の実情に触れるや否や、若くして武を学ぶ者達の先行きを少しだけ憂う女剣士だった。
タチ > 今日の授業は全て終わった。
特に生徒からの相談や指導の要求がなければ日報を作成して提出し、報酬を日払いで受け取るだけ。
戦場で人を斬り続けて磨かれた殺生に生きる剣術は、国が変われど充分に通用する手ごたえがあった。
「……生徒が構わぬというのなら……ここの学院に務める教師も……ん、ごほんごほん」
脳裏によぎった邪心。ひとたび女と交わる背徳感と快楽を知ってしまえば抗いがたい欲求が蠢き続ける。
貴族の生まれをはじめ、整った容姿の女がこの学院には数多くいる。
中には公衆の面前で目に毒と呼べるほどの姿をさらしている者まで。
この学院は何を学ぶ場所なのか分からなくなる程の誘惑と欲望が満ち溢れている。
本当の裏の思惑など露知らず、「中にはそういう不埒な目的を持った者もいる」と割り切る女だが、最近はそちら側になびきつつある。
素性不明の教員も数多いが指導力は確かなのだろう。不思議と問題行動を起こしても除籍されずに同じ名を見かける事が多い。
通りで女を金で買って抱くよりも、よほど大物で溢れており合意で交われるのだとすればこの上ない楽園である。
……堕落と本能へ一直線の、だが。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場・運動場」からタチさんが去りました。<補足:灰色の長髪ポニーテール、鋭くきりっとしたブラウンの瞳 黒い着物姿 サラシ着用>