2024/06/09 - 23:17~00:20 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にメルさんが現れました。<補足:15歳/150cm/栗毛のミディアムボブ/垂れ目気味の菫色の瞳/幼さの残るあどけない顔立ち/ベレー帽>
メル > 夕暮れの日差しが窓から差し込む放課後
この時間帯はまだ図書館の利用者も多く、受付にはそれなりの列ができている。
けれども、書架が立ち並ぶ奥へと一歩足を踏み入れると、そこはしんと静まり返った空間が広がる。

噂では勉学の妨げにならないよう静寂の魔術が掛けられているとか。
はたまた、不埒な行為に耽ってもバレないようにするためだとか。
そんな憶測が飛び交っているのだけれど。

「んっ………こんな、ところで………」

書架に凭れ掛かるようにして、小さく息を呑む少女の姿が薄闇に浮かぶ。
スカートの上から股間を抑え込む手が、時折、小さく動くのに合わせ、切なげな声が漏れる。
普段なら、欲情の昂る日は、部屋から出ないのだけれど、
本を返しに行くだけだからと、ちょっと油断したのが不味かったらしい。
途中で我慢しきれずに、人気ない場所へと駆け込んで、どうにか波が収まるのをじっと耐えており。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にイノさんが現れました。<補足:ここではイノと名乗っている。腰まである玉子色の髪、赤味を帯びた金色の瞳、狐の耳と九本の尻尾…は、今は隠し、愛用の着物…でもなく、学院に多く居る学生達の学生服を模したもの、首輪のような装飾品…も、今は隠している>
イノ > 勉学が苦手だからと、必ずしも、図書館を利用しないとは限らない。
静かな空間を利用して、ゆっくりと授業を抜け出し、一休み…なんて輩も、ここに居る。
それは出会う相手にとって幸か不幸か、一休みどころか、放課後まで眠ってしまい…

「ん………あー…?」

理由は違えど、同じ、人気のない場所を探し当て、眠っていた存在。
それに気付けなかったのは、眠っていて気配が途切れていた事と、静寂の魔術のせいだろう。
偶然にも、駆けこんだ人影、その更に物陰となっている場所から、のそりと現れる。

「………? おんやぁ? どうかしたのかなぁ?」

位置的に、背後から現れた…のだと思う。
なにやら、己が隠れていたように、こんな場所で隠れてじっとしている少女。
なぜこんなところに?なんて疑問で、ぽん、と肩を叩き、そう問うてみるのだ。
そうした相手が、まさか、本来の自分の姿を知っている相手、とも気付かずに。

メル > 「ひゃんっ!?」

不意に背後から肩を叩かれる。
それだけなら、こんなにも驚くこともなかっただろう。
それ以前に、いつもならば足音や気配を察することができたはず。

けれども、今はその余裕もなく。
思わず跳び上がってから、慌てて振り向いた拍子に、脚をもつれさせ。
その場に尻餅をついてしまって、もう一度、声を上げ。

「あぅぅ……だ、誰なの……? えっと?? タマモさん??」

うっすら涙目で見上げた先には、先日出会った人物―――のそっくりさん?
どこか雰囲気が違うのは、服装が違うからなのか、どうなのか。
驚きのせいで、一瞬だけ身体を襲っていた焦燥感は収まったけれど、上気した顔はそのままで。

イノ > 「おぉう…」

ただ、軽く肩を叩いただけだ。
ちょっと驚かれる、程度を思っていた相手が尻もちまで付けば、さすがにこっちも驚いてしまう。

「何してるのかは知らないけど、そんな驚く事n…あ、あれぇ?」

尻もちを付きながら、こちらを向き…そして、呼ばれるのは、自分の本来の名前。
そうした可能性もあるものだが、まさか、こんな場所で、なんて思ってしまっているのもある。
これは、どうしたものかなぁ…とか、考えを巡らそうとしたのだが。
そこで改めて、少女を見てみれば、その違和感にはすぐに気付いてしまうだろう。
こうした状態の相手と言うのは、数えきれない程に見て来たもの…そう、発情状態だからだ。

「あー…あー…うん、いや、そうだけど、そうじゃないから、ちょーっとストップしようか?」

今ここで、その名前はちょっとまずい。
とは言え、その姿の時にあっているのだから、そう思ってしまうのは仕方ない。
色々と説明の必要がありそうだが、まずは、この状況からどうにかすべき?
あれやこれやと考えを巡らせながら、じっと少女を見詰めていたのだが。

「………とりあえず、どうしよっか?
ここでなんとかする? それとも、寮が近いし、私の部屋に退避する?」

と、そんな選択肢を、少女に与えてみるのだ。
やろうと思えば、ここで収めさせる事も出来るが。
だが、何とか移動をすれば、少しはマシな場所になるからで。

メル > ストップと言われれば、きょとんとしつつもとりあえず頷いて。
とりあえずは相手の出方を見守る方向に。
ただ、そうしてしばらく待っていれば、我慢していたそれがぶり返すのも必然で。

「えっと……どうするって?」

荒くなる息を抑えながら、どこか虚ろなぽぉーっとした表情で少女を見上げる。
相手の言葉も十分には理解できないほどに余裕はなく。
それを証明するかのように、尻餅をついたまま、立ち上がることも儘ならない。
ぴくっと身体を震わせると、無意識のうちに右手がスカートの内側へと伸びていき。

「ひゃぅ………あっ、ダメ……止まらない、よぅ……」

辛うじて残された理性で声だけは抑えはするものの、
目の前に見知った少女がいるにもかかわらず、手の動きを止めることはできず。

イノ > 「あー…」

問い掛けをし、答えを待とうと思ったのだが。
予想以上に切羽詰まっていた、と言う感じか。
立ち上がる事が出来ず、何やら始めてしまいそうな少女を見れば。

「仕方ないなぁ…うん、仕方ない」

うんうんと、頷きながら。
そんな少女の伸びる手を、はし、と掴み。
ちら、と自分が居た物陰を見遣れば、よいせ、と少女をお姫様抱っこ。
そのまま、もそもそと、二人の姿はより誰も気付かぬ物陰へと…

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からイノさんが去りました。<補足:ここではイノと名乗っている。腰まである玉子色の髪、赤味を帯びた金色の瞳、狐の耳と九本の尻尾…は、今は隠し、愛用の着物…でもなく、学院に多く居る学生達の学生服を模したもの、首輪のような装飾品…も、今は隠している>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からメルさんが去りました。<補足:15歳/150cm/栗毛のミディアムボブ/垂れ目気味の菫色の瞳/幼さの残るあどけない顔立ち/ベレー帽>