2024/06/28 - 20:53~22:48 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にレリルさんが現れました。<補足:菫色の双眸・浅葱色の髪・白色人種・ハイカラー、ショート丈スカート、強化繊維で仕立てた学院制服 ・ガーターで留めたニーハイ ・カーキのショートブーツ>
レリル >  一日の授業が終了し、下校する生徒や部活動に向かう生徒、何をするでもなく友人たちと駄弁る生徒、各々が好き勝手に行動している放課後の学院。

 その日は珍しく図書館にやって来て、明日提出の課題に取り組んでいた女生徒は。

「………知らんし。
 ………分からんし。
 ………無理やし。
 ………終わったし。」

 自習可能なエリアで閲覧机の一つに突っ伏して死んだ魚のような目で唸っていた。
 両手はだらりと下がって貌を机に埋めるようにして、アンデッドもかくやの様相。

「お勉強……勉強ってなんでしないといけないの……アホになるから? すでにアホなのを矯正するため?
 もうなんか、手遅れです……無理……」

 分厚い辞書や専門書を数冊突っ伏し中の頭の周りに積み上げて、お手上げ状態でぶつぶつと、そんな暇があったら一行でも文字を負え、というツッコミをカマしたくなるような時間の無駄でしかない独り言を零し続ける女生徒は現実逃避の真っ最中。

「そもそも……答えが複数認められるような科目って訳わからんのよね……1+1=2! くらいの明瞭さがあればさ、こっちもさ、解き方を調べたりするじゃん……。
 でもよ、著者の気持ちになって考えろって……知らんわそんなん……」

 すっかり人間失格状態で、苦手な文章問題を投げ出して愚痴をこぼすことに勤しむ。
 マジ時間の浪費。
 刻々と消費する10代の時間がもったいなさ過ぎる。

 図書館の外では、若い力を持て余した連中が素振りや型の稽古をしていたり、運動場をランニングしていたりと活気のある掛け声を響かせていて。
 それが窓を震わせて微かに館内にも聴こえ。

「課題を出来なかった罰が運動場10周!とかなら、喜んでわたしは走るよ………」

 さらに現実逃避を加速させていた。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からレリルさんが去りました。<補足:菫色の双眸・浅葱色の髪・白色人種・ハイカラー、ショート丈スカート、強化繊維で仕立てた学院制服 ・ガーターで留めたニーハイ ・カーキのショートブーツ>