2024/08/10 - 15:04~23:16 のログ
ビーン > 突きが終われば袈裟や逆袈裟、払いなど基本の技へと進み、習い始めたころに比べれば幾分も鋭くなってきたその動き。
どうせならだれかと打ち合ってもみたいと思うときもあれどなかなかその機会には恵まれない。

すべての型稽古を終えるころにはすでに体中ぐっしょりと濡れ、息も切れ、ついには集中も一度切れてしまう。

「ふぅー つかれ…たぁ…」

はっはっと息を乱しながら汗で出て行ってしまった水分を補給しようと、手荷物の中のマグを取り出し、ふたを開け胃の中に流し込んでいく。
中には魔法で作った氷のおかげで冷たく体の芯まで熱が籠る少年には心地よい。

「んっんぐ…ぐっ…ぐっ…ぷはぁ…」

たっぷりと水分を飲み一息入れたところで窓の外はすっかり夕暮れ、西の空は赤、頭上は夜の間際といった所で、気づけば風も大分心地よく。
てこてこと窓へとより汗まみれの体を風で撫でさせていく。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場・運動場」からビーンさんが去りました。<補足:140cm 淡い紫の髪 ショートボブ 前髪長く目を隠す 半袖半ズボン>