2024/08/17 - 14:17~15:15 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 地下懲罰室・特別指導室」にマグゴブリンさんが現れました。<補足:緑色の肌、醜貌、矮躯、尖耳、長鼻>
マグゴブリン > 多くの優秀な騎士や魔法師、冒険者を輩出するラジエル学院。
一流の指導者を取り揃えて、先進的な教育を施す育成過程の中で避けては通れぬ課題がある。
それは訓練は飽く迄も訓練に過ぎず、実戦とは異なるというごくごく当たり前の事実。
平民の生徒であれば喜びヶ原にでも放り出せば、否応にも魔物に遭遇するので事足りるのだが、
富裕層や王族貴族を危険極まりない荒野に赴かせれば、学院の信用問題になりかねない。
学院首脳部が頭を思い悩ます中、ある日、一人の教師が不意に妙案を思い付いた。
実戦経験を積ませるために危険地帯に赴かせるのが問題ならば、実戦相手を連れてくれば良い。
斯くして、冒険者ギルドを介して喜びヶ原から生徒達の実戦経験を積む相手とすべき、
下級の魔物であるゴブリンを捕獲してくるという珍妙奇天烈な解決方法が取られたのであった。
この思い付きは存外にも好評で、餌を減らしたり毒薬を呑ませて弱らせたゴブリン相手に、
貴族や王族の生徒達も安全に実戦経験を積める運びとなったのだが、新たな課題が生じてしまう。
学院の生徒数が増えるに従って需要が増えて捕獲の依頼料が高まってしまったのである。
何しろ、ゴブリンと言えども生き物である。傷を負わせれば弱り、死に至るのは必然だった。
そんな折、再びと言うべきか、件の教師がまたもや思い付いた。
生き物であるならば、殖やせば良い。
幸い繁殖力の高いゴブリンは胤に困らず、母胎も学院内にはわんさかいるではないか、と。
そうこうして、学院地下に秘密裏に設けられた懲罰室という名のゴブリンの繁殖小屋では、
問題を起こした平民生徒や政争にてハメられた貴族や教師、果ては騙されて連れてこられた無関係な民が、
夜な夜なゴブリンの仔を孕む為の贄とされているのであった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 地下懲罰室・特別指導室」からマグゴブリンさんが去りました。<補足:緑色の肌、醜貌、矮躯、尖耳、長鼻>