2025/01/15 - 21:28~22:09 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にエアさんが現れました。<補足:学院制服を着た透明人間/真っ白い仮面、フード付き外套/シルク手袋/柑橘系香水>
エア > 恥すべき事であるが昨晩はやるべき事を忘れ、
やらなくてはならない事を今になってやっている。
もう誰も利用者がいなくなった夜の図書館、その片隅で。

薄暗い空間、物音ひとつない静寂の世界。
図書館の片隅にある勉強用の机を占有し、
温かくも頼りないランプの明かり一つを供にして、
様々なハーブや薬草の書かれた『百花薬草』を読み解き、
相変わらず部屋に居座る何かを追い払う為の『虫よけ』のレシピを書き写している。

本当なら借りていけると良いが、図書館のルール的にダメ。
できるのはこうして羽ペンを走らせインクで文字をうつすだけ。

「ハァ……ウチともあろうものが、大事な要件を忘れるとはね。」

肩肘を机について、大げさに大きなため息を吐き出す。
その吐き出したタメ息は切れ込みのないのっぺらとした白い仮面の中に広がり、
顔と仮面の隙間から側面から静かに抜けていく。

そして一つ。
ノートの傍に置いてある小さな革袋から金平糖を指先でつまみ上げると、
白い仮面の隙間から金平糖をもった指を押し込んで、
少々強引に口に放り込んで糖分を補給するのだった。

糖分を取らないと頭がまわらなくなるから。
なお図書館内部での飲食は禁止されていると思う。

エア > 一先ずになるが『虫よけハーブ』の材料はノートに写した。
後は『虫よけの呪い(まじない)』を確認するだけだが、
ハーブだけで事足りればいいか、とパタンッとノートを閉じる。

明日は平民地区まで足を延ばしてハーブを見に行こうか。
屋敷を通じて懇意にしている商人と取引もよいが、
出来れば家の力を借りたくない。

そこから情報が洩れるかもしれないと考えると、
それは最終手段としてくことにする。

ギ、ギーと椅子を引いて立ち上がる。
シルク素材の手袋に包まれた指先をビシりと伸ばして、
両腕を図書館の天井に向けて伸ばして背筋を伸ばすと、
ノートを小脇に抱えて、図書館を後にする。

寮の自室に戻るか、否かは気分次第。
部屋の隅のアレを考えるとだれか友人の部屋に転がり込もうと企んで……。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からエアさんが去りました。<補足:学院制服を着た透明人間/真っ白い仮面、フード付き外套/シルク手袋/柑橘系香水>