2024/09/21 - 13:19~18:04 のログ
オウル > 立ち並ぶ書架の中を少年は制服姿で歩く。
とっくに真夜中といってもおかしくない時間帯なので、少年以外の利用者は誰もおらず、図書館にしんと静まり返っている。
「……何冊か借りて外でも読むかな。」
相変わらず活字は苦手。
読むのは苦手、書くのは大の苦手。
それでも仕事で読み書きは必須のため勉強しているが上手くいかない――…バカだからね仕方ない。
今夜は図書館を利用する為に飲食禁止と一度怒られている事から口に飴玉は入れてない、ポーチには『お試し』用が幾つか入っているから何時でも食べれるが、怒られたくないので食べない。
こつん、と、足音を一つの書架の前で止める。
見上げる書架は子供用の簡単な小説や絵本のコーナー。
ラジエル学院で需要なんてあるの?と思いながら、自分でも読めそうな本を探し、並ぶ本の背表紙に眼帯下の瞳と裸眼の双方を向けて、眺めるのであった。
暫くは読めそうな本を探しているが、ふと気になった1冊を手にすると図書館の奥にある個室へと向かう。
本のタイトルは……
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からオウルさんが去りました。<補足:25時/中断・継続可/制服/152cm、青髪ショート、左眼※眼帯、青い瞳、色白細身、衣服は学院用の制服>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にトーラスさんが現れました。<補足:三白眼の黒目。ぼさぼさの黒髪を無造作に後ろで束ねる。顎に不精髭。頬に傷痕。>
トーラス > 王都の平民地区と富裕地区の間に位置する王立コクマー・ラジエル学院は、
創立200年を誇る王国内でも有数の歴史ある由緒正しき教育機関である。
王国の未来を担う人材の育成のため、平民から貴族まで幅広く門戸が開かれた学院は、
実際に卒業後には役人や騎士団、魔術師、冒険者になる生徒が多い事でも知られている。
また、生徒達を指導する教師陣も身分や経歴に捉われず、実力が重視されて、
より実践的な教育が施される事も、この学院が一目置くに値する所以とも言えた。
そんな学院の廊下を練り歩く講師の名札を首にぶら下げた中年男性が一人。
現役冒険者であり、過去には偉業も成し遂げた実力者として、ギルド経由で請われて、
戦闘訓練や冒険者のノウハウを座学で教える非常勤講師として月に数度、教鞭を執っていた。
ならず者が多く他人にモノを教える事が得意ではない冒険者の中では、伊達に歳を喰っておらず、
評判は上々な彼が、講師の仕事を引き受けたのは、勿論、王国の未来の為、――――等ではなく。
「……さて、今度は、どの子に声を掛けようか?」
無垢な学院生を歯牙に掛けて、手籠めにしようという王国らしい理由であった。
何しろ、学院である故に一回りも年の離れた若い娘には事欠かず、
学院生の中には決して高くはない授業料にも困窮して、身を売る者もいる始末。
最近は新クラス設立にあたり、内情も知らぬ新入生や新任教師と獲物は降って湧く状況で。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からトーラスさんが去りました。<補足:三白眼の黒目。ぼさぼさの黒髪を無造作に後ろで束ねる。顎に不精髭。頬に傷痕。>