2024/11/04 - 12:38~15:42 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にミルラさんが現れました。<補足:TS娘/152cm/金髪碧眼/規定の制服姿>
ミルラ > (授業の合間の昼休憩に訪れたのは図書館。
昼食時にも関わらずまばらに人が点在しており、明るい時間帯に訪れたのはあるものを探しに。
数日前に自身の不注意と不埒な非常勤講師のせいで、護身用としている魔道具を紛失してしまった。
件の場所へと訪れたが落として蹴飛ばされた本は書架に戻っており、一緒に放られた筈のブレスレットは見当たらない。
どこか隙間に入ったか、或いは誰かが持って行ってしまったのか。
職員に落としものがなかったかと尋ねてみたが、届け出はないと言われてしまい、手がかりを失ってしまった。)
「困ったな……新しい魔道具を申請するしかないか……」
(魔道具は普及されてこそいるけど個人で持つには大変な貴重品。
護身用であるアレは魔力を流して対象を一時的に麻痺させる力があり、
力のない女性でも悪漢から逃げ出すことができる。
が、それがもし悪用するような者の手に渡ってしまったらと考えると、簡単に諦めることは出来ない。
もう一度館内を隅々まで探してみよう、と書架の間や机の下などしゃがみこんだりして捜索し。)
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にファルスィークさんが現れました。<補足:185cm/金髪/蒼銀眼/臙脂色生地に銀糸で鳳凰の刺繡が入ったアオザイ/黒革ブーツ/フード付き外套/ミスリル銀の指輪>
ファルスィーク > 時折、王都の学院にて特に魔術関係について教鞭を振るう事があるものの、頻度はかなりレアなものであり講師としては末席に籍を置いている事もあり、学生の中でも存在を知っているものは少ない。
そんな己が、珍しく学院を訪れ、講義の合間に足を運んだ先は図書館であり、理由は蔵書の多さから。
巡るのは地理と歴史関係の書架辺りを目指して歩みを進めていたが、その先に目に入ったのは書籍を探しているというには少々行動が違うように見えた少女の姿。
目に入れば微妙に首を傾げたのは、知っているような…いないような………そんな魔力と気配を覚えたからではあるが。
「―何か探しものだろうか?
忘れものであるのなら、事務所に届けられている可能性もあるが」
そんな声を掛けつつ近付いてみるのは、少女の居る先に目指すべき書架がある為でもある。
ミルラ > (本を探したり席について自習したりするのとは違う行動をとる少女。
他の人の邪魔をしないように周囲に気遣っているつもりだったが、不意に声をかけられれば顔を上げる。
金髪碧眼、片や制服の少女。片や青年とも見紛う清廉な雰囲気を持つ男性。
何処か見覚えがあるような――と考えたものの、一時期とある事情で記憶障害を起こしており、
一部の記憶が欠け落ちている為、どうやら彼に対しても同じようなことになっているようで。
その為しゃがみこんでいた体を立たせれば、道を譲るように端へと避けてから小さく頭を下げ。)
「失礼しました。……ちょっと数日前に落し物をしてしまって」
(対応は自然と初対面の相手に対するものとなる。
数日前となればさすがにもうここにはないかもしれないと分かっていても、もしかしたら、の可能性を捨てきれず。
いよいよ彼の言う通り学院の事務所に提出しなければならないかと深刻な表情を浮かべて視線を落として。
そうなると落とした時の日時や状況を詳しく聞かれてしまう恐れもあり、どうすべきかと迷っている様子で。)
ファルスィーク > 学院内で分かり易い身分証明となる制服を着ている事から、学院の生徒であるのだろうと推察。
もっとも、それを逆手にとって侵入する者もいるのかもしれないが――特に怪しい動きをしている訳でもない。
故に身元確認の為に生徒手帳の提示等を求める事も特にしないまま、立ち上がった少女へ軽い会釈を返しつつ……眺める容貌には既視感は感じつつも似ている者として判断した。
「数日前…となれば、届けられている可能性が高いな。
だが、高価な物であれば盗難の確率もそれなりに出てくる…か。
その場合は、被害届の提出もしなければならないが……まだ、心当たりの場所を探しているという事は、訳ありだろうか」
学院内ではそれなりに問題は発生し、それは生徒間でのトラブルに起因するものが多い。
貧富、身分、学力、才能、容姿等々様々ではあるし、公にしたくはないような理由もありうるが、とりあえずはと譲られた書架の間を通り過ぎる手前…少女の前で足を止めて尋ねてみる事にした。
ミルラ > 「そうですね……それなりに貴重なものなので、出来れば見つけたいんですが」
(魔道具ということで売り払えば学費にも変えられる。
善良な人が届けてくれていればいいが、物の価値がわかる者に拾われていればそのまま懐に、なんてことも。
だからこそ彼の言葉も最もで。
足を止めてわざわざ問いかけて来た様子には相談に乗ってくれるのかと思ったが。
入学したてで見知らぬ男性教師──。
好青年然とした優しい雰囲気を持っているものの、なんとなく、そう直感的なもので、警戒してしまう。
何せ紛失した原因は、彼と同じく非常勤講師だという男に襲われたからだ。
大人の男性教諭というだけで警戒するのは必然の対応で、胸に手を当てて数歩下がり。)
「事情がありまして、その……私事ですので、どうかお気になさらないでください」
ファルスィーク > どうやら訳ありであるらしいとの事は、告げられた言葉から理解するのは簡単ではある。
貴重な物であるのならば盗難の可能性は高く、その場合は手元に戻ってくる確率はかなり低くなりそうだ。
己が足を止めた事による少女の反応はといえば、警戒するような態度であり…はて?首を傾げる仕草をしつつ心当たりを探ってみるが該当するものはなく。
「かといって、その様子では中々難しい状況の様にも見える。
院内でのトラブルに発展するのであれば、一応は耳に入れておいた方が良いかもしれない……。
ふむ……では、事情までは聞かない。
紛失物がどのような物であるのか…それ位は話せるか?」
身長差から多少の威圧感は生まれているのか……目線を合わせる様に少し背を屈め――私事であるならば事情など深く立ち入らず、無くしたものに焦点を当てれば妥協点になるかと尋ねてみたり――。
ミルラ > (首を傾げる様子にどういう反応を取っていいかもわからず困惑しながら、
それでも親身に相談に乗ってくれようとする様子が見えて戸惑いの表情を浮かべ。
子供を相手にするように軽く屈んで目線を合わせる彼の行動に目を丸く見開き。)
「えっと……、……護身用の魔道具です」
(ブレスレットタイプであることなどの形状などを伝えながら、
なくした原因についてだけ伏せて、日時についても当たり障りなく説明して。
悪意や害意がないと感じたが、言葉にしがたい奇妙な違和感もあり。
目線のあう相手の目を見つめ返して「もし見つけたら、ミルラ・ツェデックの名で呼び出してください」と。)
ファルスィーク > 「……ああ、いや。
警戒されているような態度と雰囲気があったので、私自身にその心当たりがあるのかと記憶を辿っていただけだ」
己の態に困惑している様子が窺えれば、そのような言葉を返しつつも提案には応えてくれるだろうかと目線を合わせれば、意外な行動だったらしく碧い瞳が見開かれたのが見えると、小さく笑って肩を僅かに竦ませた。
「ほう……それは確かに貴重な代物ではある」
魔道具であれば学生にとっては貴重品であり、出身身分が低ければ家宝にも匹敵するものになるだろう。
付与された効果はどのような物であるのかも分かる範囲で聞き出そうとしたのは、魔力を探れば発見できる可能性は高いからであり、日時が分かるのであれば、そこから追跡できると踏んで頷きつつ。
「ミルラ・ツェデックか…私は初級魔術概論を担当しているファルスという。
講義を行うのは稀ではあるから知っている生徒は少ないだろうが――もしではなく、見つけられるだろう。
魔道具であることが幸いしたようだ。大体の方向と位置の見当は付いた」
少女と言葉を交わしながら、探知の網を広げれば該当する魔道具らしき反応は幾つかあり…それのいずれかであるのだろう。
笑みを浮かべたまま手を伸ばし、触れれるようであれば頭の上へと置いて軽く撫でみたりするか。
ミルラ > 「それは……その、すみません、先生が何をしたというわけではないのですが……」
(年端もいかない女子学生が男を警戒する理由ぐらいは、王都に住んでいれば察しようものだ。
だからこそ相手が何を考え、何を目的として、こうして親身になるのかがわからない。
息を吸うように気まぐれで善意を成しているだけなのか他に理由や目的があるのか。
どちらにしても彼が表に出さないとその笑顔で隠し徹底しているのであれば推し量ることなど不可能に等しく。
ともあれ事情を離せば、自己紹介をする彼の名は覚えた。
そしてまさか見つけられると宣言して大方の位置を把握したとなれば流石に驚きの表情を浮かべる。)
「本当ですか? ……っ」
(不意に伸びてきた手。頭に触れようとするその手を思わず下がって、反射的に避ける。
眉間に皺を寄せ、胸に手を当てたまま警戒するように。
そのタイミングで予鈴が鳴ってしまえば、困惑のまま顔を上げて。)
「すみません、授業があるので……。
事情は職員の方に話しておきます、ご協力ありがとうございました。私はこれで失礼します」
(言葉にし難い感覚、それから逃れるように後ずさって頭を下げれば、踵を返して相手の元から離れていく。
そのまま声を掛けられようと止まることなく、少女の姿は死角へと消えていった――――。)
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からミルラさんが去りました。<補足:TS娘/152cm/金髪碧眼/規定の制服姿>
ファルスィーク > 王都に限らず学院内でも、安心できない程には色々とある。
言葉からもそれは滲み出ているようではあり、声をかけたのは気紛れに近くはあったが、何か意図を探るような観察には少々、居心地が悪くも感じはする。
「近いうちに君の所へ連絡が届くだろう――」
挙動に対しては、やはり警戒心を強く出されたのであれば手は止め、立ち去る背中を見送った後、己も目的の書架へと向かって歩いていく。
予鈴が鳴ったことで利用していたらしき生徒達の姿は無くなり、人気のなくなった図書館は静寂そのもの。
背表紙のタイトルに目で追っていきながら、探している文献の物があれば手に取り、頁を幾つか捲り内容を確認しつつ…幾つかは羊皮紙へ書き写す為にペンを走らせ…時間は過ぎていく。
―数日後、少女の元へ探していた魔道具は届けられたとか――。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からファルスィークさんが去りました。<補足:185cm/金髪/蒼銀眼/臙脂色生地に銀糸で鳳凰の刺繡が入ったアオザイ/黒革ブーツ/フード付き外套/ミスリル銀の指輪>