2024/05/28 - 13:23~15:32 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」にカノープスさんが現れました。<補足:深蒼の短髪、青空の瞳、163㎝、褐色の筋肉質な肌/学院指定の制服>
カノープス > 昼過ぎの授業の一つを終えた身分混合クラスは、その名に相応しく様々な身分の者が集まっている。
その中でも平民はやはり多く、比率のほとんどは平民になるだろう。
男爵家の三男坊なんて平民も同然。ましてや高位貴族や王族も在籍する特殊なクラスはそれなりの"寄付金"が必要であり、アヴィオール男爵家にそんな余裕はなかった。
だから入学したての頃から身分混合クラスにいて、学院での生活も慣れ始めてきている頃。
身分問わずに友人もそれなりに出来ているのは、少年のもともとの気質。
「ん~~~~……」
先ほどまでの授業。苦手な数式を使う算数学。
記号がたくさん出てきて数字に小さい数字がひっついて倍になったりマイナスになったりかっこの中でくくられたり計算する順番が決められていたり、とにかく苦手だった。とても苦手だった。
チッチッチッチッチッと頭の中で時計の針が動きだしてあまたの計算式が流れていく。そのどれもがめちゃくちゃな落書きみたいな計算だったが、それはあくまでカノープスという少年のイメージの世界。
「無理だわかんねええぇ……」
ぷしゅぅぅぅと頭から湯気が出そうなくらいに踏ん張ったけど、もはや数式を見るだけでげろってしまいそうなぐらいの苦手意識。
どうしてそうなる、がいくつも積み重なってもう嫌だになるのである。
次の講義を受ける者たちは移動を始めていたり、席について予習をしていたり。
「……ラウンジか図書館行くかぁ……」
次の選択講義は取っていないので、復習するにはいい時間。
立ち上がって教科書などをまとめながら、友人らに手を振って階段状の座席を降りていく。
カノープス > 「っと、あぶね。あ、おー……悪い、ありがとな」
扉から廊下へ出る時に誰かとぶつかりそうになって一歩引く。
どうぞ、と外へ出る人を優先する優等生のような振る舞いの少女に蒼い髪を掻いて、すれ違う。
その少女の首筋に劣情の痕が残ってるのを目ざとく見つけてしまって、言葉が遅れてしまったのだが…。
視線を逸らしつつ、廊下をとぼとぼ歩く少年は「俺も彼女ほしー……」と呟きながらラウンジへと向かうのだった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」からカノープスさんが去りました。<補足:深蒼の短髪、青空の瞳、163㎝、褐色の筋肉質な肌/学院指定の制服>