2024/05/29 - 22:32~00:27 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」にリーナさんが現れました。<補足:身長152 B99・W68・H92 白いワンピース 箱型のショルダーバッグ>
リーナ > 「えぇ……とぉ。この辺り、の筈、なんですけれどぉ……。」

 コクマーラジエル学園の大教室。大教室と言っても、一つだけではない、大きな教室は幾つもあり、その中に姉がいるはず。
 学校の中、制服では無くて白いワンピースを身に纏って、四角い箱型の鞄を持った女が、何かを探す様に、視線を、顔を、右に左に揺らしながら歩いていた。
 金髪で、長い長い髪の毛は三つ編みで、尻尾のように、ふらりフリフリ揺れていて。
 にこやかな笑みを作っている顔は、柔らかで、周囲の空気を緩ませているようだ。
 トゥルネソルの7女、リーナ・トゥルネソルは、厳密に言えば、この学園の生徒ではない。
 姉達が通っている学校で、忘れ物があるので、届けるようにお願いをされて、学校に足を踏み入れただけだ。
 初めての学校、見た事もない場所だからか、好奇心も相まって、キョロり、キョロり、と周囲を見回しながら歩く。
 代替の場所を聞いてはいるのだけども、やはり大教室には人が沢山いるから、直ぐに見つかるわけでもない。

「如何しましょう……。」

 今日は、リーナの治療院は休みなので、時間的な制限はないから、ゆっくり探して見つければいいのだけど。
 見つかるかなぁ、とちょっと不安そうにつぶやく。
 取り合えず、今は最初の一つ目、を探しただけ、他の場所を見てみないと、いけませんわね、と、意識を切り替えて。
 とこ、とことこ、と、大きな階段状の席、一人ずつ、照合する様に入り口から、そっと覗いて、探す。

 後ろから見ると、入り口でお尻を突き出して、教室を除く変態に見えてしまうかもしれないが、其処に気が回る様子は、ない。

リーナ > 暫くの間、入り口の扉から、教室の中を覗き込んでいるのだけども、見つからない。
 多分、ここには居ないのではないだろうか、と、思うのだ。
 教室は沢山あるから、この場所でなければ、別の場所なのだろう。

「お母様もぉ……悪いお人ですぅ……。」

 情報が少なすぎる、大教室に居るでしょと言うだけで、何処に、と言う情報が抜けているのだ。
 この学校に、身分混合の大教室はいくつかるのか、と考えてしまえば、目が回ってしまう。
 凄く広いのだし、歩いている学生の話を聞くなり、移動教室もある。

「………あれぇ?」

 移動教室もあるという事は、もし、該当の教室にたどり着いたとして。
 居ない可能性もまた、有るのだという最悪の推測も出来てしまった。
 そうなると……誰か、知っている人を見つけて案内してもらったりした方が早いのでは?
 リーナはそう考えた。

 それはそれで、もう一つ、行き詰まりが出てくる。

「誰が、お友達、なのでしょう……。」

 そう、交友関係とか知らないと、そんな手段も使えない。
 この場所にきて、其処に気が付いたリーナ。
 二つ目の教室の前で、うろうろおろおろ。
 あわあわしながらも、教室を覗き込むのは忘れない。

リーナ > 「……ぁ!」

 教室の中を、ゆっくり見まわしていた所姉を見つける。
 楽しそうに友人と話をしている様子も見つけられる。
 蒼い制服に褐色の肌となると、白い髪の毛が目印の様になってしまう気がする。

 尻尾の様な金髪をゆらりゆらりと揺らしながら、リーナは、シロナの方に歩いて行く。
 見た目だけで言えば、リーナの方が年上で、姉の様に見えてしまうのは、トゥルネソルの妙だろう。
 シロナは次女で、リーナは7女だから、本当にシロナの方が姉だ。

「シロナぉ姉さまぁ。
 忘れ物、ですよぉ。」

 ふんにゃりにっこり、安堵の声を掛けながらも、忘れ物を、鞄の中から、こそりと取り出して。
 机の上に、教科書やら、何やら。
 あと、今日のお昼代金の入った財布。

 それらを渡してから、それでは失礼しますねぇ、とぱたぱたと、教室を辞するのだった―――。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 大教室」からリーナさんが去りました。<補足:身長152 B99・W68・H92 白いワンピース 箱型のショルダーバッグ>