2024/06/08 - 21:28~22:59 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 廊下」にリセさんが現れました。<補足:名簿内ご参照下さい>
リセ > ――午後、今日最後の授業が始まる直前の休み時間。
次の授業が行われる教室のドアを開けられなかった。
所構わず急に倒れて寝てしまう過眠症の発作を起こして寝込んで目覚めて、教室へ戻ろうとしたのだが。
開けようとしたドアの向こうからクラスメイトの声が聞こえて動きが停まる。
『あの嘘寝、そんなに注目を集めたいかねえ』『授業体よくフケたいんじゃないの?』『嘘寝までして必死かよ』『んなことばっかしてっから余計ぼっち化するんだっての』『嘘寝のせーで授業中断するからちょー迷惑ぅー』
嘘寝。
そういう風に同級生から呼ばれていることはなんとなく知っていた。
こんな風に陰口を叩かれているのも察しはついていた。
そして、ここでガラっとドアを開けて。陰口大会の連中を睥睨し『誰が嘘寝ですって?』などと好戦的に云い放つ剛胆な対応はとても出来ない小心者。
急に倒れて授業を中断させてしまうのは事実だし、寝てしまった後のことは良く分からないが悪目立ちしてしまっていて、それが快く思われる訳がないことは理解できる。
迷惑をかけているのだから、反論なんてできる筋合いもない。
――だけど、その教室へどうしても入れなくなってしまったまま、廊下で立ち尽くし。
やがて始業の鐘が鳴り、生徒たちも各々の席に着席し授業を担当する教師がやって来て。教室へ入れず扉の前で突っ立っている女生徒へ、早く中に入って席に着くように至極当然な促しをすると。
「………っ…」
思わずくるっと背を向けて教師の声を振り切るように廊下を駆け出していく教室からの逃亡者。
廊下は走るな、という基本も守らず。
勢いで授業をフケるという悪事を働く問題児。
碌に前も見ず、新学期を迎えた明るい午後の廊下をひた走る。
リセ > 結局教室から逃げ出して授業をサボってしまい。
その日の授業が総て終了し、生徒も帰宅して教室に人気がなくなる頃にそろそろと戻って荷物を回収して極力人目につかぬように下校するのであった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 廊下」からリセさんが去りました。<補足:名簿内ご参照下さい>