2024/07/05 - 21:06~23:42 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にリセさんが現れました。<補足:名簿内ご参照下さい>
リセ > 沢山の蔵書から目的の一冊を見つけ出すのは宝探しのようにわくわくと楽しくて、予想以上に困難だ。
分類はされていてもずらりと壁一面に作りつけられた書架。壁のように迷路のように立ち並ぶ書架。
学院の蔵書は膨大であった。
紙とインクと紙魚と薄っすら黴の匂い……それになんだかそれだけじゃないような籠った重たげで不可思議な匂いがする。
しかも図書館に依ってそれぞれ少しずつ違う匂いに思う。
学院の図書館も他の図書館にない匂いが混じっていて、それは訪れる学生たちの残す匂いが混ざっているのかもしれない。
扉を押し開けて中に入るなり、そんな独特の匂いに包まれて無意識に目を細め。
カウンターの司書に一礼して、課題の参考書を探しに分類をチェックして奥へと進んでいく一人の女生徒。
放課後の図書館、人気は昼休みより少し少ないくらいだろうか。
知った顔を見つけると挨拶をする――よりも気づくと慌ててこそこそとその眼から逃れるように書架の影を選んで移動する。
目が合ったら即面倒なことが起こりそうでついつい、意地悪な同級生は全力で避けてしまう。
「え…と……あ、」
どうにか目当ての書架分類に辿り着くと、背表紙を目で追い目当てのタイトルを見つけると、
「あー……」
上向く目線。読みたいと思ったそれとの距離は遠い。
届く…だろうか……? 難しいような気はしたが、一応背伸びをして精一杯腕を伸ばし、
「んん……っ」
どちらかと云えば低身長に部類される女生徒。壁に作りつけられた書架の上段にあるそれに今一歩、届きそうで届かない。
ふるふるふる、と背伸びをした爪先といっぱいに伸ばした指先が震える。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にグラムヴァルトさんが現れました。<補足:192cm/90kg/レーサーバックのタンクトップ/スタッズベルト/黒色のブレー/脛とつま先にプレートの仕込まれたロングブーツ 【リミット 眠気次第】>
グラムヴァルト >
そんな銀髪の細身がドンと押しのけられ、代わりに伸びた浅黒く靭やかな剛腕が少女の目当てとしていた書籍を引き抜いた。
40cm近い身長差が作り出す圧迫感。
彫り深い眉庇が影を落とす三白眼や、咬筋の浮き出た精悍な顔立ちは、今しがた他者を殺して来た殺人鬼と言われても納得してしまいそうな程の凶相で少女を見下ろす。
どう見ても異物。
190を超える上背はスラリと高くスマートで、しかし、樹上に身を潜めて獲物に襲いかかる黒豹めいて強靭に鍛え上げられた筋骨は鋼の様。
浅黒い肌とのコントラストもくっきりとしたタンクトップや、鋲打ちも厳ついスタッズベルトの出で立ちは、背景に連なる書棚にまるで見合わない。
どう考えても図書館に居て良い存在ではない長身が
「――――――ほれ。」
その頭の上へと移動させた書籍を手放した。
自然落下するそれは上手く受け止められなければ、結構な衝撃を白銀の頭頂に与える事だろう。
リセ > 「っ、きゃ……!」
ぎりぎりで背伸びしていたもので、押しのけられた瞬間頼りないバランスは呆気なく崩れて頭さ、と横向きに転倒してどさ、と尻もちをつく。
身体の向きとともに傾く視座。
映るのはびっしりと書の詰め込まれた書架と顔が見えないくらい上にある長躯。
どさりと床に転げたまま、いたた……と腰を擦り、一瞬何が起こったのか分からなかったが、見上げると鋭い眼光が映って、思わず、ひ、と息を呑む。
やたらに気の小さい、メンタル的にも肉体的にも脆弱。最弱といってもいいような貴族の娘という生き物。
床に蹲って竦み上がっていれば、
「え、あ、――っ…!」
頭上に放り投げられた二センチほどの厚みがある皮張りの専門書。
あれよあれよという間にその側面が脳天を直撃して、一瞬目の前に星が散った。
「ぃたぁ……」
泪目になりながら頭を抱えて蹲って唸り、しばし行動不能。
頭でバウンドした書は、ばさり、と大きくまくり上がりながら床に落下し。
グラムヴァルト >
――――見てくれ以上にトロ臭ェな、コイツ。
押し倒したというよりは、単に代わりに取ってやろうと腕を伸ばした際、身体が当たってしまったという程度のつもり。
とは言え、その身に詰まった肉の密度が織りなす体重差は身長差以上。
そんな長駆にドンと接触されれば、尻もちを付いた少女もトロ臭いとまでは言えまい――――いや、そう断言してしまっても良かろう。
なんせ、落とされた書籍を前に手を伸ばすでもなく、脳天直撃の醜態を晒したのだから。
こいつの体育の成績表ときたら目を覆わんばかりの評価が並べられているに違いあるまい。
失礼極まる感想を冷めた銀眼で過ぎらせていた長駆は溜息一つ。
長脚を折りたたんでしゃがみ込み、摘んだ書籍を彼女の胸に押し付けて
「コイツが取りたかったんだろが。しっかり持っとけ。」
ぶっきらぼうに言い放つ。
20歳も越えて半ばも過ぎた辺り。
十分に大人といって良い年齢はどう考えても生徒とは思えぬまい。にも関わらず、俗に言う不良座りが妙にしっくりと来る粗雑な様相は、少女と同年代の男子生徒に通ずる物もあるだろう。
そんな良い歳をした大人が、ジィ…と凶悪そのものの三白眼で見やる肉付き。
制服の上からでも分かるふくよかな稜線に、邪悪な笑みが滲む。
リセ > 走れば貧血泳げば沈む、球技大会はボールの的。
組んでくれる級友すらもいないので体育の授業は見学が主である。
多分人間以外の種族に生まれたら雛の段階で死んでいるくらいの生命力だ。
そんな儚いまでの弱っちい女生徒は、頭の衝撃に、ううぅぅぅ…とぶつけた箇所を抱えて蹲って痛みに耐えていた。
いたい、なかなか引かない。
転んだ上にその惨状。踏んだり蹴ったりであった。
しかも、その顛末に噛んだ相手は……見た目からしてもう大分恐い。
間違ってもこの最弱娘の方からはお近づきになれないタイプだし、睨まれただけで息が止まりかねない。
じんじんと痛む頭と腰に滅入っていると、不意に押し付けられた一冊に、驚いたように瞠目し。
「ぇ、あ、……すみ、すみ、ません……」
小さく震えながら両腕にぎゅっとそれを抱え込み。
荒っぽい仕草と見た目、不穏当な鋭い視線に怯えたようにじり、と後ずさり。
普段なら……こういう状況でなければもう少し丁寧にお礼を云ったり、少しばかりは話せそうなら世間話でもするところだが……いや無理。
相手が悪い。ストレートに恐い。いっそ猛獣通り越して怪獣に見える。
グラムヴァルト >
痛めた頭頂を両手で抑えて呻く様は、いっそ憐れみすら覚える。
よくもまあこんな有り様で淫行蔓延る王都の生活を潜り抜けて来られたもんだと妙な感心すらしてしまった。
そんな小娘が押し付けた冊子に向ける謝罪。それに対して凶相の長駆が発するセリフは
「おぉっとォ、逃げンじゃあねェ。当然、タダって訳にァいかねェぜ。オレみてェなゴロツキの親切だ。それ相応の対価って奴を要求させてもらおうか。」
ニヤリ。
持ち上げた唇端が覗かせる犬歯の鋭さは、突き付けられたナイフの切っ先にも似て少女を怯えさせる事だろう。
尻を滑らせ後退った距離をあっさり潰す緩慢な四つ足。
少女の腰の真横に剥き出しの腕を置き、銀髪の揺れるうなじに寄せる顔。
重力に引かれたタンクトップの衿から覗く鋼の様な胸板と、平坦なそこに小さく突き出た膨らみに場違いな色香などを感じるやも知れぬ少女の首筋、スンスン…と鼻息が掛かる。体臭を嗅いでいるのだ。
支払う対価は、天日干しされた毛皮の臭い。野に生きる獣の臭い。
リセ > すごい、親切の押し売り……。
いや、親切と云っていいのかすら怪しい。
やばい人に絡まれた。
ぼっちにしてハブ。虐められっ子の名を欲しいままにしてきた己には分かる、というかまあ、多分誰にだって分かる……。
「え、ぇ、っと……あ、あの……あの……お小遣い、今、あんまり持って、なくって、その……」
恐喝めいた科白に眸に潤んだ雫が渇く間もない。
カツアゲ……だったらまだマシなのかもしれないが。
それにしても仮にも学院内の図書館である。
こんな場所でそうそう蛮行も起こらない……と信じたいが相手はその種の常識がどこまで通じるのか。
まったく友好的には見えない笑みに、ひ、とまた息を呑んで。後ずさるも近づいてくる所作に、ゆっくり獲物との距離を詰める獣めいたものを感じた。
近い。近い近い近い……
「……っ…」
うなじに顔が寄せられるとふるふると小刻みに震えて肩を竦めぎゅっと目を閉じた。
匂いを確かめるように鼻を鳴らす音とほんの僅かに感じる空気の動きにぎゅうと縋るように手にした書を握りしめ。
やばい人、じゃない……とんでもなくやばい人だった。
頭の中で今すぐここから自分の身が消え失せてしまう光景を願うように浮かべた。
このやば過ぎる人に対して一体どう対処すればいいのか。
最終的に司書に助けを求めて、守衛を呼んでもらう……それか。
全力でどっ突いたところでノーダメ必須であることは火を見るより明らか過ぎたので実行する気にもなれないし、そうして不興を買って一層手荒な真似をされたら悲惨だ。
今の状況がすでに悲惨な気もするが。
グラムヴァルト >
「アァ? てめェはアホか。こういった場面でオスが求めるもんが、ンな小銭な訳ァねェだろが。運動神経だけじゃなくてオツムの中身もすっからかんか。」
びすびすびす。
突き出した人差し指が三度に渡って少女の額を小突く。哀れを誘う涙目にも容赦は無い。
単なる戯れ。
なれどその指先の無機質なまでの硬さや、軽くつついても頭部そのものを揺さぶる力強さは、本気を込めれば頭蓋そのものを貫くだろう暴威を小動物に味わわせる。
伴うセリフは幾らなんでも出会ったばかりの相手に向ける代物ではない。
そうして逃げ出す余地はたっぷりあるのに、逃げた瞬間押し倒されてその場でレイプされるだろう未来しか見出すことの出来ない少女に迫った獣は、捉えた獲物が首筋から溢れさせる鮮血を舐め味わうかの所作で芳しいメスのフェロモンを吸引する。
吸い込んだ臭いは薄く飢えた狼を悪戯に滾らせる様な物では無かったが、嗜虐を誘う反応が悪かった。
「―――――悪かねェ。愉しませてくれそうじゃねェか。」
低く掠れたバリトンで少女の鼓膜を震わせる。
顔寄せた首筋に牙を突き立てるでもなく距離を離した長駆はほっと息つく間も与えず、拳ダコも無骨な手指で少女の手首を捉えて立ち上がった。
グイ、と紳士的な加減など存在しない剛腕が無理矢理に少女を引き寄せる。
何の抵抗もせぬまま流されたなら、少女の頭部と胸元の膨らみはそれぞれ、硬い胸板と連なる腹直に密着する事となろう。
リセ > うわ、最悪です……
性格&口悪い相手に絡まれたものである……ただ、本が…本に手が届かなかっただけなのに……確実に当たり屋より質が悪い。
ごろつきを自称しているだけある……これがガチなごろつきですか…と認識を深めて…いる場合ではない。
頬を突かれてその動きに合わせ、ふ、ふ、ふ、と息を零しながら思わず真顔になった。
けれど、頬を軽く突かれている筈なのに頭をぶつけたばかりでまた頭痛が奔る。
うぅっ…と眸に滲ませていた雫を零しながら、この最悪な災厄からどう逃れたものか頭を巡らせる。
本当にするり、と消え失せてしまえればいいのに、とできもしない方向にばかり想像が働くのをなんとかしたい。
まだ仄かな青さの残る女学生の匂い。甘酸っぱさに似た匂いは獣めいたその鼻孔を満足させるには足りたかどうか怪しいが。
……残念なながら何か納得したようだ。
悪くていいです、悪くて……むしろ悪くありたかった……今すごく変てこな二目と見られない貌をしたら見逃してくれるだろうか……自信がないがやってみるべきか。
「……っ、きゃ…!? い、いや……!!」
にらめっこの要領で変な顔をしてみようかとしたその時、荒っぽく腕を引っ張られ引き寄せられると反射的に抱えていた本をその顔面に投げつけ。
「いや! いや!! 放して…!! 放してください…!! 誰か…! 誰か…!!」
さすがに騒ぎ始めた。じたばたと非力ながら暴れて悲鳴を上げ。
グラムヴァルト >
「――――んァ? なんだよ、匂いも悪かねェじゃねェか。勿体つけやがって。」
後から追いかけるかの様に獣の鼻腔を擽ったのは、未だ酸味も強い、しかれども十分な甘味も孕んだ果実の匂い。
事、ここに至って長駆は俄然ヤる気となったらしい。
飢えた狼を前にさしたる抵抗手段も持たぬ乙女が、その尊厳もかなぐり捨てる悲壮な覚悟を決めようかとしたその矢先。
細身は長駆の胸内に捉えられていた。
手首から細腰へと位置を代えた剛腕の抱擁は、小躯がどの様に暴れようともビクともしない。
身長差。体重差。膂力の開き。
男女の性差をこれ以上無く感じさせる逞しさが、今は少女を貪る為に向けられていた。
図書館の静謐を破る悲鳴と救いを求める懇願を間近にしてもどこ吹く風。
何事かと顔を覗かせる他の生徒が、見るからに堅気では無い長駆とその懐で悶える少女を目にして―――――視線を反らしてどこかに消えた。
そんな背景の出来事など知らぬげに
「選ばせてやる。ここでヤられるか、他所でヤられるか。」
端的に発せられたそれは、最初問い掛けであると気付くことすら出来ぬだろう二択。
選ばせてやるなどと恩着せがましく発したそれは、少女にとってどちらも変わらぬ地獄行き。
が、どちらも選ばない。もしくは、逃走や反撃による第三の選択肢などを選ぼう物なら、自動的に"ここでヤられる"事となるのは間違いない。
最悪、ここに極まれり。
リセ > 基本的に何云っているのか意味が解らない……。
夏季なので他の時期よりは多少体臭は濃い方かもしれないが、彼のように不穏な方面で気にされると徹底消臭しておくべきだったような気がする。
有体な表現でいれば大人と子供ほどの体格の違い。
易々と捕らえられてその、厚くて硬すぎる胸板となんだか人間とは違うような匂いに一層身が竦む。
蛇に睨まれた蛙だってもうちょっと余裕をもっているだろうに、というほどの怯え振りで顔面蒼白となり。
悲鳴を上げて暴れるも、声が届いても無反応であれば、運動能力の全てを駆使したってどうにもならない圧倒的な力量差にもはや絶望して。
よし…死のう……と儚さを素通りして極地まで達した。
「…………舌噛んで、死にます……」
もはや出来る抵抗はそれしか残されていなかった。
けれど死体でも構わなかった場合は……ちらっと過るが、死んだ後のことまでは知らない……。
気弱もここまでくると一周回って潔い。
グラムヴァルト >
「―――――ハ、どんな覚悟のキメ方だよ。悪ィがそいつは却下だ。死にたてのだんだん冷たくなっていく身体が良いとか抜かす連中も居るが、オレァまだそこまでイッちゃいねェんでな。」
ぽつんと呟く乙女の覚悟。
その天晴なまでの貞操観念に鈍銀の三白眼が一層凶悪に見開かれるも、続く変化は『面白ェ』と言わんばかりの獰猛な笑み。
言葉と共に可憐な唇に突き込む指が歯列を割って腔内に入り込み、その内で竦む舌を二指で捉える。
力いっぱいに噛みついたとて堅木にも似た頑強さを感じるばかり。
頭を振ろうと背を仰け反らせようと、その挙動を先読みしたかの二指は少女の腔内から抜ける事無く、ねちねちにちにちとザラ付く指先で味蕾を撫でて背筋におかしな愉悦を送り込む。
そうして片腕で細腰を抱きすくめ、もう一方の指先で少女の腔内を凌辱しつつ、強姦魔はザワ付く館内を我が物顔で歩き出す。
多くの生徒が何事かと目を向けて、遠目に気付いた司書が必死の声音で警備を呼ぶも、それが辿り着く頃にはもぬけの殻。
外に出た直後、小躯を抱えたまま跳んだ獣の向かう先はどこなのか。
そしてそこでどの様な行為が少女の身体を弄ぶ事となったのか―――。
リセ > その手前ぐらいはいってしまわれているんですね……。
そう思わないでもないが、口にする度胸はない。
そもそもやばい人にやばいです、と云ったところでどうなるというのか。
しかも別にその決断に於いて特に彼の許可は求めていない……ある種一方的な通告である。
目の前に死体を横たえたいか諦めるか。
「――っんむ゛…!!」
けれど、舌を嚙み千切るのを阻むように咥内に捻じ込まれる硬い指先。
眼窩から苦し気に落涙し、藻掻くも一切が無駄な抵抗に過ぎず。
無理矢理に図書館から連れ出され、その後運よく脱出できたか首尾よく死ねたかは今はまだ不明。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からリセさんが去りました。<補足:名簿内ご参照下さい>
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からグラムヴァルトさんが去りました。<補足:192cm/90kg/レーサーバックのタンクトップ/スタッズベルト/黒色のブレー/脛とつま先にプレートの仕込まれたロングブーツ 【リミット 眠気次第】>