2024/07/24 - 00:46~02:02 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」にイノさんが現れました。<補足:ここではイノと名乗っている。腰まである玉子色の髪、赤味を帯びた金色の瞳、普段の外見そのままに耳と尻尾のない姿、学院に多く居る学生達の学生服を模したもの、首輪のような装飾品は隠している>
イノ > 図書館と言う場所は、常日頃から静かな場所だ。
まぁ、読書や勉学に励む、そんな者達が多いのだから、自然とそうなるのだろうが…

だがしかし、そうでない者であろうとも、そうである場合があるものだ。
ずらりと書架の並ぶ奥の奥、人気の疎らな空間に、ぽつりと少女の姿が一つ。

「………」

すっ、と並んだ本の一冊を手に取り、その手にした本を、すーっと横に移動させ…
そこにあった本をずらし、そうして出来た隙間に、その本を差し入れる。
更に少し横に移動をし、新たな本を手に取れば、再び横へと移動をし、同じように別の場所に本を入れる。
いや、この人何やってんの?とか思われそうな、そんな光景であれど。
それを見て、注意する人は、今は誰も居ない。

イノ > 次から次へ、本を移動する少女。
それが何を目的にしているのかは、まだ分からない。
もっとも、それが終わった後であろうとも、分からないのかもしれないか。

「よし、これで完成…!」

呟く言葉と共に、本を移動させていた手が止まる。
一歩、二歩、と数歩ばかり後ろに下がり。
そこから、移動に移動を重ねた書架を、改めて眺め…満足そうに、うむ、と頷く。

後に、それに気付いた司書なりが、移動していた本を直すのだろうが。
そうした理由が、本の位置を忘れて入れ間違えた、と言う訳ではない。
やったならやった、その理由が何かしらあったなんて、気付く訳もないだろう。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 図書館」からイノさんが去りました。<補足:ここではイノと名乗っている。腰まである玉子色の髪、赤味を帯びた金色の瞳、普段の外見そのままに耳と尻尾のない姿、学院に多く居る学生達の学生服を模したもの、首輪のような装飾品は隠している>