2024/12/11 - 14:10~15:05 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場・運動場」にイノさんが現れました。<補足:ここではイノと名乗っている。腰まである玉子色の髪、赤味を帯びた金色の瞳、狐の耳と九本の尻尾…は、今は隠し、愛用の着物…でもなく、学院に多く居る学生達の学生服を模したもの、首輪のような装飾品…も、今は隠している>
イノ > 王立コクマー・ラジエル学院、教練場。
運動場が屋外での訓練場であれば、教練場は屋内での訓練場と言ったところだろうか。
まぁ、うん、次の授業がどこそこと言われて、明確に場所が分からない、とかならないのは良い事だろう。
…たまに、間違えるのだが。
ともあれ、今は夕暮れ時、そんな場所に、どうして居るの?とか問われそうだが…
その少女が姿を現わしたのが…いや、正しくは、もうすぐ姿を現わすのだが、今はまだ倉庫の中である。
理由は簡単だ、今日は休みなのだが、ちょっと軽い運動をしに…決して、遊んでいた訳ではないが。
それをしに来た、その後に、ちょっと疲れたので、軽い気持ちで邪魔の入らない倉庫で一休みしたのだ。
休んでいた場所が、ちょっと物陰になっていたからだろう、気付かれないまま、今に到る、となる訳で。
ちなみに、一休み、とか言いながら、しっかりと寝入っていたのは秘密。
「………あー…?」
むくりと身を起こし、ぐーっと伸びをしながら、現状確認するように、ぐるっと見回してみる。
倉庫の窓から見えるのは、この倉庫内を窓から照らす夕暮れの陽光。
教練場の利用者は、遅くまで残っている生徒や講師を除き、既に帰っている後だろうか?
いや、もしかしたら、残っている者なんて一人も居ないのかもしれない。
とりあえず、寝ていた場所が場所だけに、体が少し凝ってしまったか。
軽く体を伸ばしたり、曲げたりして、体を解してから、よいせ、と立ち上がる。
イノ > こんな頃合いの、こんな場所だ。
他の誰かが来るとかは…まぁ、そう期待は出来ないのだけど。
来たなら来たで、ちょっと悪戯をしてみるのも手ではあるか、とも考えてしまうのがこの少女。
今だ物陰に隠れている形である為、使った道具等を返しに来て、すぐ少女に気付けるかどうかは難しい。
当然、少女が狙うのは、気付けないのを良い事に、驚かす事が第一に浮かぶだろう。
第一がそれならば、第二は何かって?…その辺りは、やって来た誰か次第、となるだろうか。
傍らに置いていた鞄から、もそりもそりと、紙包を取り出す。
中に入っていたのは、幾つかのサンドイッチ。
せっかくなので、ここで夕食を平らげよう、との考えだ。
食べている間に誰かが来れば、計画実行で、食べ終えても誰も来なかったら…まぁ、素直に帰ろうか。
「いやぁ、あの売店のサンドイッチって、なかなかに美味しいんだよねぇ」
まず一切れ目を手に、あむ、と一口、もぐもぐと食べ始めるのだった。
…と言うか、隠れる気があるのかどうか、そんなものを食べていたら、鼻の良い相手には気付かれるだろうに。
イノ > 一切れ、二切れ、三切れ…包んであったサンドイッチは、次々と消えてゆく。
小食であるとは言え、このサンドイッチと言うものは、なかなかに食べ易い。
最後の一切れを食べ終え、包んでいた紙をくしゃりと丸め、ぽい。
…と、放るも、何かを思い出し、ひょいと拾い直すと鞄の中に。
「残念、誰も来なかったかぁ。
それじゃ、今日はこれくらいで、っと…」
軽い足取りで、奥から姿を現わし、倉庫の入口へ。
扉に手を添えると………少し考え、そっと開く。
うん、いつものようにやってしまったら、さすがにマズイ。
誰も居ない事を確かめた後、そのまま、どこかへと駆けて行くのだった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 教練場・運動場」からイノさんが去りました。<補足:ここではイノと名乗っている。腰まである玉子色の髪、赤味を帯びた金色の瞳、狐の耳と九本の尻尾…は、今は隠し、愛用の着物…でもなく、学院に多く居る学生達の学生服を模したもの、首輪のような装飾品…も、今は隠している>