2024/08/14 - 21:10~22:38 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 廊下」にリセさんが現れました。<補足:名簿内ご参照下さい>
リセ > 普段通りに授業の行われている昼休みの構内。
ざわめく生徒達の声で賑わう中。昼食を済ませ、午後の授業の予習に少し早く特別教室へ移動しようと南側が教室、北側が窓になった廊下を歩く一人の女生徒。
特に目立つところのない大人しそうな女生徒だったが、何故か通り過ぎる度に他の生徒の注目を浴びた。
その上、くすくすと、嘲笑する声や、ひそひそと陰口を囁く声が遠巻きに聞こえる。
教室を繋ぐ廊下を歩きながらどうにも居心地の悪い声に、なんだろう?と首を傾げ制服や髪や持ち物……何かがおかしいだろうかと目線を首からつま先まで落としたり、身を捩るようにして背面を確認するが判らない。
見ず知らずの生徒達にまで嘲笑われながら廊下を歩く銀髪の女生徒の背中には、侮蔑的であったり卑猥であったりする文言が書かれた紙が貼りつけられていた。
ちょうど自分では振り向いても見えない位置に貼られた落書き。
自身では理由の分からない嘲笑を浴びながら、己を見て嗤ったり陰口を叩いたりしている生徒達を不安そうな表情でこそりと覗い見る、ベタな虐めを受けている女生徒がいた。
リセ > 気になる……どうして見ただけで嗤われているのかとても気になる……
けれど、『わたしの一体何がおかしいのですか?』と嗤っている彼らへと問いかけられるような毅然さは持ち合わせていない。
おどおどとした視線を何かいいたげに投げかけるのがやっとだ。
困ったような八の字眉をして文房具が教科書といった勉強道具を胸に抱え込むようにして俯き、そそくさと通り過ぎるのが精々。
居た堪れなくなってきて、気まずそうに下を向き思わず逃げるように足を速めたので、
「きゃっ……」
対向を歩いていた人物にぶつかってしまう。
弾みで抱えていた教科書や文具を取り落としてしまい、ばらばらと筆記用具やばらけて、ばさばさと見開きながら教科書が廊下に広がって散乱した。
「す、すみ、ませんっ……ごめんなさい……前をよく見てなくて……」
散らばったそれらを集める前に慌てて、前方不注意でぶつかりに行った形になってしまったそちらへぺこぺこと貴族らしからぬ腰の低さで平身低頭申し訳なさそうに謝罪した。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 廊下」からリセさんが去りました。<補足:名簿内ご参照下さい>