2024/12/30 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 身体が芯から冷えるような気候。
暖房の魔導具なりで暖められた邸宅で過ごすのも良いがこの温泉旅籠で過ごすのはまた別格。
ここの湯は邸宅の風呂とは湯に使われる水源自体が違うのか、より身体を暖める…気がする。

所謂気分の問題かもしれないとは思うも、ここの旅籠の噂話からすれば何かしらの魔術的な効能を持って影響させている部分もあるのかもしれず。

「まぁ、そこを探るは無粋、ということよなぁ…」

曰く王族とも繫がりがあるとも噂される旅籠の主。そこの正体などに繋がることをあれこれ想像するのは勝手なれど、実際に実行してしまってはそれこそ、この宿で働いている者たちと同じように宿にと組み込まれてしまっていくことになるのかもしれず。

興味は尽きぬもそれは一旦思考の端に追いやって、湯場での時間を楽しむ。
冷えた身体を熱い湯で温めたあとは、足元だけ暖めてゆったりと過ごせるような湯に脚を付けこみ、ゆっくりと過ごしているところ。ここに訪れたときとは真逆に、冷たい空気が肌を撫でるのも心地よく感じ。

けれども不必要にも身体が火照るのには、やはりここの宿の特性が絡んでいるのだろうとも思いながら、熱を孕む身体と、それを冷やす外気にゆらゆら意識を委ねて。

ルーベル > 暫し湯を堪能しては、火照る身体のまま取った部屋にと戻っていく。
その途中従業員に特別なサービスをと申しつけては、寒さを忘れるような時間を過ごしてゆき…。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からルーベルさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。

それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。

それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。

「──すぁて……どっちに行くべきですかねぇ」

右か、左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながらこの後の進行方向について思案し始め。

「んんーむ……よしここは左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」

しばし悩んだ後、男はそう決めておもむろに左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。