2024/12/25 のログ
■リス > 「とりあえず……仕事の事は、今は考えないで……いいよね……。」
職業病だと思う。
だって、24時間営業しているので、今も未だ、商店では奴隷の店員たちが頑張っている。
そう考えると、仕事の事を考えてしまうのだ。
どうすればもっと売れるか、如何すればもっと稼げるか。
稼ぐことによって、更なる商品を仕入れたり、従業員に還元したりできる。
それらがあるから、皆の生活を守るからこそ、と。
とは言え、リス自身は年頃の少女でもある。
もっと、人生を楽しむのも、必要だと、言われたことがあるし。
「でもなぁ。」
ちゃぷり、と己の体にお湯をかけて、少女は夜空を見やる。
今日のお風呂は、露天風呂で。
火照った体に外の風が涼しくて心地が良い。
はふん、とため息ついて、再度かけ湯をする。
「遊びに行きたいけど……。」
一人で行くのはなぁ、と、そんな悩み。
■リス > 「ふぁ……あ。」
あふ、と小さく欠伸を零す、お風呂のお湯にしっかりと浸かっていたから。
体は、ポカポカとしてきて、寧ろ汗ばんでしまうぐらいに熱い。
このまま眠ってしまうと大変ね、と小さく笑いを零してからざぶり、と立ち上がる。
白い肌は、ほんのり桜色にそまり、何処か艶めかしくて。
綺麗になって温まり、疲労の抜けた体。
後は家で休むだけね、と息を吐き出して。
脱衣所へと向かい、水滴を堕とし、服を着て。
リスは静かに家に戻るのだった―――。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」ふたなりの湯」からリスさんが去りました。