2024/12/12 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 銀髪の男は陶器製のたらいのようなものに入っていた。
「壺風呂」というらしい。直径は男が両手を広げたよりも小さいから150cm程度だが、底にいくにつれ小さくなっている。
高さは……男が座って縁に頭を載せられるから、傾斜を考えると60cmほどか。
大浴場でのんびり湯に浸かっていた所、大きな船が入港でもしたのか、海の男達が沢山入って来たのが数分前。
落ち着いた所を探すものの見当たらず、数分歩いて身体が冷えてきた頃に見つけたのがここというわけだ。
注意書きにあった「二人用です。他の利用者に配慮してご利用ください」という文言が気になった。
少し離れた所にある同じような壺では親子や夫婦と思しき者達が使っている。一人なのは自分だけ。ここは混浴スペースのようだ。
親子か、あるいはカップルでも来たら譲らざるを得ないが、次はどの風呂に向かうべきかぱっと思いつかなかった。
十分温まったら出るとするか。女性ならば一緒に入るのも吝かではないが、そうそううまい話は転がってないだろう。