2024/11/30 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にマリーネさんが現れました。
■マリーネ > 「あっつぅい!!!!」
浴室一帯に響き渡る、甲高い女の悲鳴。
冷え込むこの季節にはうってつけの温泉だが、この女の体質は普通の人間や魔族とは些か異なっている。
熱に弱い女はほかほかと湯気が無限に立ち込める温かい風呂でもかなりの高温。
人間や子供が人によってはちょっと熱いと感じる程度の湯が、まるで溶岩でも被ったような灼熱感。
軽くかけ湯を と思って風呂桶にすくった湯を肩からかけると飛びあがり、勢いよく風呂桶を落としてその場で跳ねる。
その場でぴょんぴょん跳ねるたび、ぶるんぶるんと乳房が揺れ動き、二重の意味で注目を浴びることだろう。
素肌に残るヒリヒリした痛みに苦悶の表情を浮かべながら、辺りを見渡せば『水風呂』の看板がついた浴槽が。
あそこだ! と迷わず駆ける女はマナーなど知らず、水風呂にドボンと飛び込めば生き返ったように和やかな表情を浮かべる。
「っはぁ~~~、なんだ冷たい水あるじゃ~ん……」
この季節に水風呂に浸かるのはある意味強者だろう。
サウナに相当する高温の密室から出てきた者が、ときどき水風呂に浸かりに来ることを除けばあまり人の気配はない。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエレナさんが現れました。