2024/11/29 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 九頭龍の旅館で、まず少年は尋ねる
筋肉と肉体の疲労に良い湯を教えてくれ、と
つっけんどん、偉そうな言い分では人間は頼みをきいてはくれない。 こまったように軽薄に
そして従業員にそっと手渡す銀貨があればなおいい。
金というのは便利なものだ。 コミュニケーションの潤滑油、これを握らせ頼み込めばだいたいはうまくいく。
ああ素晴らしき金銭主義。 そのお陰でこうしてひとけのすくない湯にのんびりと浸かれるわけだ

「ワイロサイコー……あー反吐が出る」

キレイゴトが好きな訳では無い。 というより生まれもやって来たこともその真逆のとても罪深い少年なのだ。
カミサマが本当にいるならまず天使の中で自分が神の怒りに触れて神罰を食らうだろう。 そんなのが本当にいるのなら、だが。

「あ、ふあ……あ~ぁ。 くっだらねえこと考えちまった」

裏切り者を、つまりは同族を魔族を、まだ何もしてない魔族を殺して回って今更罪だ罰だとバカバカしい
そんなものがあるならそもそも魔族だ悪魔だ天使だ人間だとこんなにも争い合ってない。
ほらみろこの王国も大陸も天界も天使がいなくたって立派に魔族と戦争してんじゃねえか

とはいえ

未だにその魔族を殺したりそのために色々と調査をしたり
変なとこで仕事に律儀な少年は己の鍛錬は欠かさない
徹底的に身体を痛めつめ鍛え――ひどい疲労と筋肉のきしみを感じてはこうして温泉で癒やすという繰り返しだ

グラスシエル > 少年の身体は胸板も薄く、細い。
しかし華奢という表現の弱々しさではなく、絞りきって無駄という無駄を省いた引き絞ったワイヤーのような身体。
しなやかさのある猫科の猛獣のような手をのばし、温泉を堪能する。

「……ひまだな、温泉に浸かりっぱなしってのは」

気持ちは良いが、普段から戦闘と調査や内定ばかりのせいか、こうしてじっと何もしないことにあまり慣れてない。
とはいえ温泉でなにかすることなぞあるわけもなく、酒などを嗜むわけでもないから風情ある遊びなど知るわけもなく

グラスシエル > 「そういや――これってどのくらい入らないとだめとかあるのか……?」

ただの入浴であれば心地よくなって自分の好きなように出ればいいだろう。しかし湯治だと長時間浸かっていたほうがいいかとかあーだーこーだあるんだろうか?
湯を掬い、にらめっこするように手のひらの水を睨みつける。
ガンをとばしてるだの殺気を飛ばしてるだの言われるほどだが別にそんなつもりは一切ない。 ただただ目付きが悪いだけなのだ、とはいえそんなので絡まれたら「じゃあその言葉どおりにしてやる」と手をあげそうではあるが

「ふぅん、ま、いいか。てきとーでてきとーで」

今日は特にやれることもない。 もう少しのんびりしてみることにしようか。

グラスシエル > 普段はあまり長湯をするわけでもない少年。
さすがに温まりすぎて頭がぽーっとしてくる。 ふあ、あと大きなあくびをしつつ伸びをして

「さすがにもう良いだろ……まあ飯食ってからまた入るか、何度も入ったら早く治るだろ」

どんぶり勘定のような理屈をつぶやきつつ温泉から上がる。 脱衣場へと消えていき

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からグラスシエルさんが去りました。