2024/11/24 のログ
ルーベル > ほどなく従業員が湯着で訪れる。洗体やらのサービスを受け、宿泊する部屋まで連れてゆき、ゆっくりと温泉宿での時間を過ごしたのだとか…
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 個室風呂」からルーベルさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」に枢樹雨さんが現れました。
枢樹雨 > 美味しいお鍋と、美味しい米酒。
それらに腹を満たした後に向かうのは、勿論身体を癒す温もりのもと。
冬へと向かう季節。…否、もう冬と言っても良いのかもしれない。
随分と下がったように感じる気温は、元より体温の低い妖怪にとっても身を震わせる程となってきた。
身に纏う着物を脱げば尚の事感じるその変化。
身体を覆い隠すほどの長い髪も髪留めで纏め上げてしまえば白い肢体隠すものは何もなく、露天風呂へと出た途端に
滑らかな肌に鳥肌が立つ。
ついつい、小走りになって湯の傍へとしゃがみ込めば、かけ湯の後にゆっくりと湯に身を沈めていこう。

最初こそ熱く感じる湯も、身を沈めていけば心地良いものへと変化していく。
肩まで浸かればほっと息をつき、白すぎるほどの肌をほんのりと染め上げ、目線伏せ気味に両膝を抱え込む。
鬼角を隠すように乗せられたタオルがズレ落ちそうになれば片手で直し、岩風呂の縁へと背を預けて。

「………これが極楽か、」

そっと零れた呟き。淡々と、抑揚のないそれ。
実際の極楽など行ける訳もないけれど、想像するならばこんなものだろうかと、長い前髪の隙間から揺れる湯面を見つめ。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 美味い酒に美味い飯、身体を芯から温める九頭竜山脈から引いた温泉。
王都屈指の老舗である温泉旅籠の評判は、だが、表の顔に他ならない。
女性客へと若女将からのサービスです、と振る舞われる一献、逸品には、
その正体が淫魔であるという彼女お手製の媚毒が含まれており、
厄介な事に食べた時には何とも感じられぬ其れは、湯に浸かり、
身体を温める中で、じんわりと体内に侵食して正常な思考を奪っていく。
そして、獲物となった女性客の情報は懇意にしている常連客へと売り渡されて。

「おや、先客か? 失礼するぜ、お嬢ちゃん」

入口は男女別の脱衣場であった筈の岩風呂は、建物自体に掛けられた魔術で、
半ば迷宮のように内部が組み替えられて、女湯の筈が混浴に早変わりしており。
さも偶然を装って岩風呂へと足を踏み入れた中年男は、当然、その事を理解して、
先客の彼女の了承を得る前に湯へと身体を浸からせると、女の裸身を覗き見て。

枢樹雨 > 花より団子。ならぬ団子より酒。
ついつい、ひとつの小鉢に対して何杯も米酒に口を付けてしまう妖怪は、程良い酩酊感でもって湯に浸かる。
足取りも視界も明確なれど、赤子のように頭が重たくゆらゆらする感覚。
湯へと浸かればそれも収まるが、湯の温もりで血行が良く鳴れば酒精は生まれて一年も経たぬ身体によく巡る。
そこに酒精以外の何かが潜むのならば尚の事。

そっと零れる熱っぽい吐息。それに重なる他者の物音。
濡れた石造りの床を歩くその足音に顔を上げれば、前髪の隙間から見つけたのは見知らぬ男性ひとり。
ここが女湯であるのか男湯であるのか、妖怪にとってはほぼ認識外のこと。
初めてこの湯に浸かった時も、先客は異性体だった。
だからこそ驚く様子はなく、ただ抱えた両膝を少しだけ胸元に寄せ、裸体を隠すように。

「ん…、どうぞ。此処は誰でも使える場と、聞いている。」

淡々と抑揚ない声音で応えては、こくりと小さな頷きをひとつ。
膝寄せた両の乳房は白く柔く、華奢な身体にしてはふくよかなそれは、寄せた膝によって軽く潰され、薄桃の突起を隠している。
湯に浸かった肢体もまた白く、左腰から左の臀部へと絡む刺青に似た蒼だけが異彩を放っているか。
長い前髪に隠れた蒼の双眸は、遠慮なく真っ直ぐに貴方へと向けられる。
じぃ…と、初めて見るものに興味を抱く幼子のように。
そしてまたひとつ、熱を帯びた吐息を零す。
もう逆上せただろうかと、いつになく熱を帯びる身体に少しだけ首を傾げ。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」から枢樹雨さんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 「あー、あったまるー」

身体の汗を流し、肩を慣らして湯船に浸かった男は痺れるような感覚に悶えた。
冷えた身体に熱が沁み込んでいく感覚が、思わず呻きに変わった。

手足をゆっくり伸ばし、湯の熱に身体も慣れたころ、一息ついて露天の空を見上げる。
雲の流れが速い。上空は風もあるようだ。

「人恋しい季節だ。一つ出会いでもあれば……」

邪な考えを隠しもせずに混浴に来ている時点でいわずもがなであるが。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からグスタフさんが去りました。