2024/11/23 のログ
エレイ > そうして充分に湯を堪能した後、アヒルを回収して湯から上がると男はふらりとその場を後にして──
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からエレイさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」 個室風呂」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 温泉旅籠の個室風呂。
そこで木でつくられた湯舟の縁に両腕伸ばし湯船に胸元まで浸かって寛ぐ魔導士貴族。

「ふぅ~… いいのう。家の風呂では味わえんこの気分は何なのかのぅ」

ゆらゆら揺れる湯は白く、何かの薬湯なのかもしれない。
歳をとり運動することも少なくなってやや肉の付いてきた腹は湯の下、もっとも、見えないからどうということはないのだけれど。

だらりと脱力しながらに、風呂の方に気分を遣っていたから忘れかけていたが、宿にサービスをと頼んでいたのだったとと思い当る。従業員によるものと聞くそれ、そもそも従業員も様々な者がおり当たりはずれも色々らしいが。

よくここを利用する知己などはそれがいいのだと通ぶってもいる。たまに従業員でないものも紛れ込むがそれはそれ、と。貴種なのだから相手次第で金でも立場でもどうとでもなるから、ということなのだろう。

実にこの街の現状らしい、と思いながらも、この宿の噂の方も気にはなる。曰く人でない、合うたび違う姿をしている、王族の後ろ盾を得ているなどなど。
逢ったことはないけれど、宿自体が大きな魔力でもって保たれていることを思えば、相応に不可思議な手合いなのだろうとも思いつつ…はぁ~…と気の抜けた息を吐いて。