2024/11/09 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」ふたなりの湯」にリスさんが現れました。
リス > 久しぶりに来る、温泉旅籠、九頭龍の水浴び場。
 年末に近づいてくるにつれ、冬物の確保に、食糧確保など、様々な物資が必要となる。
 如何にドラゴンが早いと言っても、ちゃんと指揮しなければいけない訳で。
 そうなってくると、リスが仕事で集中してしまう事も多くなり、時間が少なくなるのだ。
 それもあり、久しぶりに……と言って良いだろう、ふと空いた時間、帰る為の道すがら。
 前に良く良く行えていた、温泉旅館でのお風呂。

 何時ものように、受付で金を払って、タオルとかを借りて。
 脱衣所で服を脱ぎ、全裸で入るふたなり浴場。
 そう言った人間も、この国には多いから、男湯女湯ふたなり湯とあるのがお国柄と言う奴なのだろう。

 何も気にせず入れるのはとても嬉しいし。
 それに、ふたなりを求めて、入ってくる人もいるから尚嬉しい物だ。
 雑談でも軟派でも、何方でもと思いながら、少女は、温泉に――――。

「おっととと。」

 入る前に、少女は先ず、体を洗う事を思い出す。
 公共の場所なのだから、と石鹸を手に取り、体を洗い、お湯で埃を流して、身を清めて。
 改めて、浴槽へ。

 今日のお風呂は、檜風呂の、大浴場。
 東方の雰囲気醸すこの旅籠屋のオーソドックスなタイプ、だった。

リス > ゆっくり足先からお風呂に入る、白い爪先が、お湯に温められていく感触を感じる。
 ほんのりとした温かさ、そして、今回はどんな入浴剤なのかは知らないけれど、薄緑の入浴剤。
 森林のような柔らかな匂いがして、森林浴をしているような気にもなる。
 リラックス効果が高いのかしら、と思いながら少女はゆっくりと肩までお湯につかった。

「はふぅ…。」

 体が温められてほんのりと肌がゆっくりと桜色に染まっていく。
 全身をお湯に浸からせていると、疲れが融けて零れていく気にもなる。
 心地の良いお湯に体をのびのび伸ばして、体を解していく。
 湯煙の中に誰かいないかな、とお湯を体に掛けながら見回してみる。