2024/09/27 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にしのさんが現れました。
■しの > 「――……え?」
男が覗き込んだ室内に小さく響く少女の声。
声の主は畳床の敷かれた布団の上で膝を崩した状態で男を目を丸めて見上げている。
暫く互いにシンと黙った気まずい時間が流れた後、はっとした後居住まいを正して
「……あっ。もしかして、先程お願いしていた"まっさぁじ"師のお方、ですか……?
ごめんなさい、先程湯浴みから戻ったばかりで一度入れ違いになってしまったやもしれません」
眉尻を下げて申し訳なさそうに小さく頭を下げる少女は、浴衣の似合う異国風の出で立ちだ。
言葉通り入浴直後らしく、長い髪は未だうっすらと濡れていて、淡く湯の匂いを立てている。
少女は来訪した男を相手に何かを勘違いしてしまっている様子だが、男の反応は如何に――
■エレイ > 「──おっ?」
覗き込んだ男の視界に入ったのは、浴衣姿がよく似合っている黒髪の少女。
男の方も軽く目を丸めながら、無言で見つめ合うことしばし。
その間、男の方はしれっと少女の全身を眺め、浴衣を大きく押し上げる胸部を含めた
体型をしっかり確認したりしているのだが。
やがて少女の方から沈黙を破られれば、その内容に軽く瞬きして。
「──あー……ウム、そうなのだ。さっき顔を出したんだが不在だったので
間を開けてもう一度確認しにきたのだが……驚かせてしまったようですまんです」
素直に違う、と言いそうになったが、せっかくなので彼女の勘違いに乗ってやろうと咄嗟に考え、眉下げた笑顔を浮かべてそう答えた。
一応、自らも臨時ではあるがこの旅籠のマッサージ師の一人であることに偽りはない。
「じゃ、マッサージの用意をさせてもらうので一旦出るから、ちょっぴり待っててくれたまへ」
そう言って、出入り口付近にある通信用の魔導機械を手にすると、言葉通り一度部屋の外へと姿を消し──
■しの > 【移動致します】
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からしのさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からエレイさんが去りました。