2024/09/18 のログ
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > 湯の前で掌を浸す。微かに粘り気を帯びてるように感じるそれを掬い上げて凝っと見つめ。

「温泉といっても色々とあるんだ」

普通の水とはどこか違う温泉の湯を、丁寧に肩にかけてから。
備え付けられた桶で頭から被って打たせ湯をする。
ざぶんと小気味よい音を立てて体を清めてからゆっくりと浸れば。
じんと骨の髄まで響く熱に顔を顰めながらも肩まで浸かる。

「温度も色々とあるんだ。
 合った湯をみつけないとな」

すぐに体をあげて腰にタオルを巻きゆくあてもなく湯気立つ中を彷徨った。
ここは露天風呂の混浴の場。一人の長身の少年が湯に入ってからすぐに出るのを繰り返している。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にギンジョウさんが現れました。
ギンジョウ > そんな静かな空気の中、
女湯の方からカラカラ…と戸を開けて、また閉める音が。

「ふぅ~……気持ちぃぃ♡」

一体どういう意味でなのか、
女は熱っぽい吐息で言いながらタオルを身体に巻いて、
ちゃぷん…、とお湯に入って湯船の縁に腰を下ろした。
その豊満な身体を隠すにはタオル一枚では心もとないが、
女はそんなこと気にしていないのか、心地よさそうに足を組んだりしている。

「あら♡」

そこで、ようやく先客たる少年の姿に気付いたようで…。
にっこり微笑むと、こんばんは♡と、小さく頭を下げた。

エリビオ > 幾つもの湯に浸かる余り上せて周囲への意識が薄れていた。
だからこそ開戸が開く音も閉まるお供、ましてや近づく気配すら気づかず。

「ぁっ!」

気付いたのは熱吐息にこぼれた艶っぽい台詞から。
湯けむりの中で腰を下ろすその人の、肌も露な色っぽい姿にぱちぱち……幾度も瞬きを繰り返して。

「あらら……。」

彼女とは違ったニュアンスで言葉が溢れた。
てっきり警戒されるかと思ったから、こちらから声を掛けようとしたのに。
寧ろこちらが女性のようにおどおどと腰のタオルの結び目を抑えて。

「こんばんは」

と頭を下げて。

「大丈夫?恥ずかしくないの?男の俺がいて?」

ちらちら、頭をさげたまま銀の瞳を覗き込む。

ギンジョウ > 「ぅふふ♡」

少年のどこか女性のような、
おどおどした様子を見て…

パチンッ

女の中で何かのスイッチが入った気がした。
ここで単純に鼻の下を伸ばす子なら…もうちょっと別の反応だったかもしれない。

「うーん、ちょっと恥ずかしい♡
 でも、君、可愛いね…♡」

にっこりと微笑んだまま、こてん、と女は首を傾げた。
まだ少年は子供というカテゴリに入っているのか、
それとも多感かつ複雑な位置にいるのか、
女にとっては可愛がりたい♡と思っているようで。

「ね、良かったら、一杯ご馳走させてくれないかな?
 びっくりさせちゃったみたいだし、あ、私はギンジョウって言います。」

ちゃぷちゃぷ…むにゅり。
少年に少しずつ近づいていき、その胸板に胸を押し付けるようにして尋ねようと。

エリビオ > 恥ずかしい……との言葉を聞けば戸惑い紅くなっていた目を悪戯っぽく細めて。

「そうだよね。恥ずかしいよね。
 でも、堂々としていた君……いや、年上かな。
 綺麗でカッコよかったよ。男の俺がたじたじになるくらい。

 ……あぁ、でもなんか。」

その銀の眼眸が。とは言葉にできない。
鼻の下は伸ばさぬものの、美人の裸の前でたじろぐなんてあまりしない己に。
なんとも不可思議な想念で俯き頭を掻いた。
そんなところに前から近づく気配……思わず身を引いたが、胸板にはたわわな胸がふれて。

「ご、ご馳走……なにかな?ギンジョウお姉さんなら俺、奮発して奢るよ。
 ……それとも。」

照れ臭そうに右往左往していた黒瞳をそっと銀に重ね。

「あっちの意味でのご馳走……?
 それも、頑張るよ。」

ギンジョウ > 悪戯っぽく細められる目を見て、
女の瞳は どことなく ギラリと妖しく輝く。

「うん、恥ずかしい♡
 でもそれ以上に、会えて良かったと思っちゃった。
 うふふ…♡ 可愛いねぇ、まだ学生かな…???」

なんかキュンキュンしちゃう♡
女はそう囁きながら、そっと少年の頬に手を伸ばした。

「そ、ご馳走。
 お酒でもご飯でもなんでもいいよ?
 こんなところでくらい年上らしく奢らせて頂戴。」

照れくさそうに右往左往する黒が、銀を捉えれば、
銀は嬉しそうに細められて、少年の手をそっとたわわな胸に導き。

「どっちも♡」

ね♡と、微笑みながら、少年の手を引いて岩陰の方へと…。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からギンジョウさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からエリビオさんが去りました。